里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

練習用

北摂の里山に住んでいます。冬の最中でも、散歩に出ると、いろいろな鳥に出会えます。
午前中は天気が良かったのですが、午後から出かけたら、すっかり曇ってしまいました。

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小川にかかる古い橋の上から下をのぞくと、小さな水たまりのようなところにダイサギがいました。
何か狙っている様子です。

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寒いのか、イソヒヨドリのメスも膨れてじっとしていました

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小川に沿った道にアオジが2羽いました。近づくとパッと飛び立ったのですが、一羽がフェンスの上に止まりました。天気が良いと鳥も活発でなかなかじっとしてくれませんが、曇っていると何か行動が鈍いようです。もう一羽の方角をしきりに気にしているのですが、しばらくじっと止まってくれました。

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ホオジロも鳴くでもなく、動くでもなくじっとしていました。

歩いていると、奇妙なものが枝にぶら下がっているのが見えました。

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スズメバチの巣のようなのですが、大きさは10cmほどしかありません。さて、何でしょう。

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家の近くまで戻ってくると、川の水を引いて小さなビオトープのようにしているところにカワセミがいました。ときどきダイビングをして魚を取っています。その瞬間を撮ってみようと粘っていたのですが、どこに飛び込むか分からず、結局、うまくいきませんでした。魚をくわえたまま飛ぶ姿が辛うじて写りましたが・・・。

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鶴見緑地にある咲くやこの花館での花散策です。

鶴見緑地の中央第二駐車場に着いて、まず目に付いたのは巨大なコダチダリアでした。

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ゆうに3m以上はあるでしょうか。先日、宇治市植物公園で見たときには高さが2mほどだったので、その大きさにはびっくりしました。

温室に入ってみると、中は花であふれていましたが、一風変わった花が目に付きました。

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バナナを切ったような黄色い花がいくつも下がっていると思えば、枝先にはエンジ色の奇妙な形の花が付いています。名札には「サヨマニス」と書いてありました。

家に帰ってから調べてみると、黄色の花は雄花、エンジ色の花は雌花だということが分かりました。さらに、この植物は、南アジアでは古くから野菜として利用されていたそうです。そのためでしょうが、わが国だけでもいろいろな名前で呼ばれています。咲くやこの花館の「サヨマニス」という名前は少なく、むしろ「サユール・マニス」と呼ばれる方が多いようです。これはマレー語sayur manisの日本語読みで甘い野菜を意味するそうです。

日本ではアマメシバ(天芽芝)と呼ぶのが普通ですが、ルリダマノキと書かれることもあります。日本では健康野菜として、トロピカル・アスパラガスという名前で売られたり、粉末にしてレジーナスと呼ばれたり、天芽と呼ばれたり、まったく様々です。さらに、ボルネオのサバ州の野菜ということで、サバベジと呼ばれたり、katukとされたり、何がなんだか分かりません。ただし、トウダイグサ科の植物なので、健康障害を起こすという厚生労働省からのお知らせも出ていました。

次の植物も変わった花です。

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花が黄色なのかと思うと赤かったり、さっぱり訳の分からない植物です。名前はオクナ・セルラタといいます。

家で調べてみると、黄色の花がしぼむと萼(がく)が赤色に変化するとあります。萼で包まれた中に緑色の実がいくつもでき、やがてそれが黒色の変化するということです。黒色の実が2つ付いた姿がミッキーマウスの耳に似ていることから、ミッキーマウスの木とも呼ばれています。

確かに、この写真をみると、一番上の写真では赤い萼が黄色の花に食いついたようなものも見えます。すると、開いている赤い花のようなものは何なのでしょう。実が付かなかったものでしょうか。また、2番目の写真は、つぼみではなくて、花が咲いた後で実になっていく途中のものでしょうか。とにかく、謎だらけの植物です。

この後はいろいろな花の写真です。

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Barieria micansというキツネノマゴ科の植物です。
日本のキツネノマゴにちょっと咲き方が似ています。

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ボルネオソケイ(Jasminum multiflorum)というモクセイ科の植物です。
ジャスミンの仲間なので香りがあるそうです。

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ウスギコンロンカ(Mussaenda lutoora)とかハンカチの花とか呼ばれるアカネ科の植物です。
白い葉のようなものは、萼片の一枚が伸びたものだそうです。

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これも奇妙な花です。Aristolochia tricaudataという花だそうですが、
ウマノスズクサ科だと聞くと、納得いくような感じです。

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おなじみのクロユリです。日本にある植物を見ると何かほっとしますね。

まだまだ面白い花があるのですが、どれもこれも奇妙な花で、その後の変化も見ようと思えば、
これから何度も温室に足を運ばないといけないですね。








昨日、大阪市の鶴見緑地にある「咲くやこの花館」に行ってきました。ここは、EXPO'90「国際花と緑の博覧会」で大阪市のパビリオンとして建設されたものです。昨日はカレンダーが貰えるというを聞いて、つられて行ってみました。

12月とはいえ、温室の中は花だらけで何を見たらよいのかよく分からなかったので、とりあえずいろいろと見て回りました。ハイビスカスワールドというのがあり、いろいろな種類のハイビスカスが集められていました。ハイビスカスというと一種類のように思っていたのですが、ずいぶん種類があるものです。

片端から写真を撮っていたのですが、そのうち学名にHibiscus cv. 〇〇というものが多いのに気がつきました。おそらく園芸種かなと思って、原種を探して撮影することにしました。家に帰ってから調べてみると、確かに、cv.はcultivarの略で園芸品種を指すことが分かりました。ハイビスカスの原種5種の写真です。

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ヒビスクス・コキオ Hibiscus kokio

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ヒビスクス・リリフロルス Hibiscus liliflorus

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ヒビスクス・ワイメアエ Hibiscus waimeae

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ヒビスクス・アーノッティアヌス Hibiscus arnottianus

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ヒビスクス・コルムナリス Hibiscus columnaris

ハイビスカスの雌しべと雄しべは変わっていますね。花から長く突き出したような形をしています。しかも、雌しべと雄しべは合体したような形になっています。中心にあって先端が5つに分かれているのが雌しべで、根元側にあるのが雄しべです。家に帰ってから育てているハイビスカスの拡大写真を撮ってみました。

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幻想的な写真ですが、5つに分岐した毛だらけのものが雌しべの先端、黄色い花粉が付いているのが雄しべです。詳しく見ると、雄しべは雌しべの花柱に鞘のようになったものから突き出ていることが分かります。鞘の端はめくれたようになっています。その部分を矢印で示しました。

温室で観察していると、この細い雄蕊1本にアブがしきりにつかまろうとしていました。

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クロヒラタアブです。しばらくつかまった後、また、すぐに別の雄しべに移動してつかまろうとしていました。ハイビスカスの蜜腺は花の根元にあるので、こんなところには蜜などないのにと不思議に思って家に帰りました。帰ってから調べてみると、福寿草の花でアブが花粉を集めるという話が載っていました。福寿草はもともと蜜を持っていないのですが、寒い季節、アブは栄養源になる花粉を集めるために集まります。福寿草の方は、そのお返しにおわん形の花びらが反射鏡の役目をして、アブを温めてあげるというものです。ひょっとしたら、このアブはハイビスカスの花粉を集めていたのかもしれません。

ついでに、ハイビスカスは花以外にも蜜の出す部分があると書いてありました。葉の根元です。家で顕微鏡で調べてみると確かに葉の根元に水滴のような蜜がいっぱいついていました。

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写真では分かりにくいのですが、葉の裏側の根元の赤い部分できらきらと光っているのが蜜です。このように花以外で蜜を出す蜜腺は花外蜜腺というようです。身近なものでは、桜の葉の根元に蜜腺2つがついています。熱帯の植物では、数十%の花が花外蜜腺を持っていて、その蜜を求めてアリが集まってくるそうです。

ハイビスカスというとハワイを思い出すのですが、ハワイの植物で花外蜜腺をもつ植物はハイビスカスを含めても0.8%で、極端に少ないそうです。この理由としては、ハワイの島々に人が住む前にはアリがいなかったために、退化していったものだと考えられているそうです。





宇治市植物公園の続きです。11月も終わりになると、花など温室に行かないとないものと思っていたのですが、さすがに植物園です。ハーブ園にはいろいろな花が咲いていました。

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シソ科のチェリーセージです。赤い花が目立ちます。アメリカのテキサスからメキシコのかけての高地に育つ植物です。

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やはりシソ科のメキシカン・ブッシュ・セージです。中央メキシコから東部にかけて分布しています。高さ2mほどにも育ちます。

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シソ科のインディゴスパイアーです。これはカルフォルニアの植物園で初めて見つかりました。メキシコ原産の2種類のサルビア属の植物がかけ合わされてできたそうです。

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シソ科のクリーピング・ローズマリーです。地中海原産のローズマリーの園芸品種で、地面を這うように広がります。

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おなじみのサフランです。地中海原産のアヤメ科です。中心の赤い糸状のメシベは香料・染料として用いられ、料理にも色や香り付けのために用いられます。強い黄色の色はα-クロシンと呼ばれるカロチノイド系の色素によるものです。

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スミレ科のニオイスミレです。ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産です。花に甘い香りがあって、そこから匂いの油をとることができます。花からとった油はViolet essential oil、葉からとったものをViolet leaf oilと呼んでいます。撮影しているときは夢中だったので、匂いを嗅ぐのを忘れていたことを後から気が付きました。

ハーブには小さな花が多いのですが、ふと離れたところを見るとやたらに大きな花が咲いているのが見えました。何だろうと思って近づくと

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コダチダリアという大型のキク科の花でした。この花はメキシコ以南からコロンビアに自生しています。大きなものでは高さ6mにもなるそうです。この植物園のものは高さ2m位で花が見やすいのですが、6mにもなると遥か上方で見えにくくなりますね。花期が11月から12月で花が少ない時期に咲くので、最近はどこの植物園でも植えられているようです。

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アフリカ原産シソ科のレオノチスです。丈が2mほどもあります。英語ではLion's earとか、
Lion's tailと呼ばれています。アフリカでは薬用に使われていたほか、葉や花はタバコの代用として使われていたそうです。

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マツブサ科のサネカズラです。関東以西で自生しています。蔓から粘液を取って整髪剤に使われたことからビナンカズラとも呼ばれるそうです。

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このアセビのような花をつけている木はイチゴノキです。ツツジ科の植物です。地中海から西ヨーロッパ原産で、英語ではstrawberry treeといいます。なぜ「イチゴノキ」などという名前が付いたのかというと、

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この赤っぽい実のせいです。植物園の木にも花に隠れていくつか付いていました。この実は成熟が遅いので、前の年の実が翌年の花と同時に見られるという変わった植物です。

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センダンの実です。池の傍で木いっぱいに付けていました。日本でも南の方では自生していて、センダン科に属します。葉には強い除虫作用があるので、農家では実際使われていたようです。

最後に、

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林全体が茶色に染まったような感じがするラクウショウです。木の下には落ちた葉が敷き詰められて、まるで絨毯のようなふかふかな感じがしました。こういう林にいると心が癒されます。

それでは、植物園の花はこれで終わります。


宇治にある植物園に行ってきました。

宇治市植物公園は、名神高速宇治西ICで降りてそのまま南へ行き、平等院への曲がり角を過ぎ、さらに南に行ったところを山側に曲がったところにありました。面積が10haもあって、中は山あり谷ありで起伏に富んでいます。距離は短いですが、ちょっとしたハイキング気分で歩けます。

植物園に来ても、私は植物ではなしに、ひたすら鳥と虫を探そうと思っていました。入口にある温室を出たところに、大きなナンキンハゼの木が2-3本ありました。

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木には白い実が無数についています。その実を狙って野鳥たちが次々とやってきました。まだ、植物園のほんの入口付近だったのですが、そこで粘って鳥の撮影をすることにしました。

まず初めにやってきたのはヤマガラです。

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ヤマガラは小さな群れでやってきて、ここかしこで実をつついています。そのうち、一羽が上手に実をくわえました。大きな実をどうするのかと思っていたら、くわえたまま、さっさと飛んでいってしまいました。

木の梢にはカワラヒワがいました。これも数羽の群れでやってきています。

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やはり一心に実をつついています。

お茶目なシジュウカラは看板に止まりました。

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看板の裏に何かあるのかしら・・・。

そのうちメジロの群れがやってきました。

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メジロは動きが速いのと枝が邪魔してなかなかうまく写せません。下からですが、やっと白い実をくわえたところを写すことができました。

その群れの中に一羽違う鳥も混じっていました。

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やはり実をつついています。初め、なんだろうと思っていたのですが、どうやらヒガラのようです。シジュウカラみたいな姿ですが、胸からおなかにかけてある独特の黒いネクタイ模様がありません。おなかも少し褐色がかっていました。ヒガラはあまりじっくりと見たことがなかったので、今日は大収穫でした。

その後、植物園の中も歩いてみたのですが、鳥はこの入口にあるナンキンハゼが一番多かったです。虫も探してみたのですが、さすがに寒いのかほとんどいません。代わりにこの季節でも花がいっぱい咲いていました。さすが植物園です。この記録はまた次にします。







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