里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

植物園・遊園地

先日、高知の牧野植物園に行ってきました。私は例によって、植物園での虫探しです。初日の午後と翌日の午前中の2回行ったのですが、よく晴れていて絶好の撮影日和でした。せっかく植物園に行ったのに、花はほとんど撮らず、あまり人の行かない茂みの道を歩いてみたり、お花畑で虫が来るのをじっと待っていたりしていました。でも、さすが南国高知ですね、今の季節でもたくさんのチョウが飛び回っていました。

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植物園の入口は土佐の植物が植えられているのですが、木の高いところに白いチョウが止まったと思ったらイシガケチョウでした。イシガケチョウはその後、あちこちで見られました。

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これも木の葉に止まっているところです。

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吸蜜に来ているのもいました。イシガケチョウが飛び回ると、本当に南国みたいです。

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アサギマダラもあちこちで飛び回っていました。

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もちろん、定番のツマグロヒョウモンや

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キタテハ、

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それにテングチョウもいました。ちょっと花の影が邪魔でしたが・・・。

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北園の茂みの中の道を歩いていたら、突然、チョウが飛び立ちました。ムササキシジミかなと思ってよく見たら、尻尾が生えています。ムラサキツバメです。初めて見ました。2匹いて、私の近くを飛び回っています。あまり、人を恐れないようで、1mほど先に止まったりします。

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そのうち、ちょっとだけ翅を開いてくれました。

南園のはずれの茂みの道を歩いた時にもやはり2匹いました。

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その側にしゃがみこんでいると、やはり1m近くまでやってきます。おかげで近くで撮影できたのですが、あちこちを蚊に刺されてしまいました。でも、とにかく大収穫です。

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木に止まったシジミを何の気なしに撮影しました。家に戻ってから調べてみると、これがヤクシマルリシジミだったようです。これも初めてです。もう少し、一生懸命撮ればよかった・・・。

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そのほか、普通のヤマトシジミ、

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ウラナミシジミ、

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ウラギンシジミがいました。シジミはなかなか止まってくれないので、うまく撮れません。

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後はボロボロのモンキアゲハ、

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それにキタキチョウ。

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チャバネセセリもいました。

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それにイチモンジセセリ。今回は2日をかけて植物園の隅々まで歩き回って全部で14種。この他にも、ナミアゲハ、モンシロチョウ、ホシミスジなどがいました。

京都府立植物園での虫探しの続きです。北山門から入り、そのまま南側の花壇まで行った後、植物生態園に行ってみました。ここは野草がいろいろと植えられていて虫もいそうです。

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ツマグロヒョウモンはたくさんいるのですが、他の虫にはなかなか出会えません。やっとアサギマダラを見つけました。ヒヨドリバナの周囲を優雅に飛び回っていて、ときどき止まります。それを待って、ようやく写すことができました。

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こちらはホシミスジです。気温がやや低いのか、それほど活発には動きませんね。

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ちょっと日陰になってしまいましたが、こちらはマユタテアカネです。

生態園を離れて、温室の方に向かうとびっくり。

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木にいっぱい何かついています。

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子供たちが顔の絵を描いてぶら下げたようです。

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温室に向かうとさらにびっくり。何やら得体のしれないものが池の中にあります。後でパンフレットを見ると、琳派400年記念 植物園 de RIMPA「PANTHEON ― 神々の饗宴 ―」という催しをやっているみたいです。上の写真の右側が風神、下の写真のとげとげが雷神、上の写真の左側の人形が花の女神フローラだそうです。

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植物園には違和感があるものばかりですが、風神の上にプロペラつきの飛行機をついていて、これが回転すると口から水が出るみたいです。

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それが面白くてしばらく見ていました。夜はライトアップされて、ライティングプロジェクトというショーがあるようです。

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温室の前の池にはアオモンイトトンボがいました。

温室の中でも虫を探したのですが、さすがに何もいませんね。

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昼夜逆転室で見たサガリバナの花です。余りに綺麗だったので写してみました。手持ちだったので、どうせ駄目だろうなと思って撮ったのですが、意外に写りましたね。

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こちらは月下美人。最後にちょっとだけ花の写真を撮りました。

先日、京都府立植物園に行ってきました。といっても、植物を見にではなくて、虫探しです。この日は快晴で、9月末にしては暑いくらいの日でした。北山門から入り、早速、目の前の花壇で虫を探しました。

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ハナアブの仲間がいたのですが、図鑑を見ても、ネットで探しても、どうしても名前が分かりません。さて、何でしょう。

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ツマグロヒョウモン♀が止まっていたのですが、そこに♂がやって来ました。♀の横から盛んにアタックしています。

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♀は嫌がるでもなく、受け入れるでもなく、じっとしています。

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そのうち、OKのサインが出たみたいです。早速、交尾を始めました。

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それからはずっとこんな姿で止まっていました。

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そのまま南側に歩いていきました。花がないので、虫もいません。途中でこんな彫刻がありました。

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ついでにパチリ。

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白い花が咲いていました。ちょっと変わった花なので、これも撮影。でも、名前が分かりません。

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南側に行くと、また、花壇がありました。早速、虫探しです。これはキゴシハナアブです。

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花に虫がいないか探していると、こんな綺麗なハエがいました。図鑑で調べてみると、ミドリバエというのですね。

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近くにいたホソヒメヒラタアブ。

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それにマミジロハエトリです。

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オオハナアブもいました。

この後、温室の方に向かったのですが、続きは次回に回します。

前回の続きで、一昨日行った服部緑地の都市緑化植物園の様子です。この日は鳥を見、花を見、温室でシダを見とぶらぶらしてきました。園内ではあちこちで梅が満開になっていました。

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こんな花を見ているとすっかり春がきたようですね。

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これはジャノメエリカというツツジ科の花だそうです。Wikipediaによると、花の中の黒い葯が蛇の目に見えるからからとのことですが、あまりそんな感じはしませんね。それでは、エリカの語源は何でしょう。ちょっとネットで調べてみました。エリカはもともとラテン語のericaからきています。さらに、ericaはギリシャ語のereikeか、ereikonから来ているとされています。ereikeはヒースを意味し、荒野に群生する矮性低木を指しています。一方、ereikonはbreak(破壊する)の意味で、エリカの葉の抽出物を摂取すると、膀胱結石をくだくからだと言われています。

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こちらはトサミズキです。これも早春の花ですね。

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園内にはクリスマスローズがいっぱい咲いていました。以前はこんな花は見たことがなかったのですが、最近はどの植物園に行っても見られますね。キンポウゲ科のヘレボルス(Helleborus)属に属するH. nigerを指して呼ぶ名称のようですが、Wikipediaによると、園芸界では同属の他の種にも同じ名前が付けられているそうです。クリスマスローズとしか書かれていなかったのですが、植物園なのでせめて学名くらいつけていただけると良かったなと思いました。

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そして、スイセンです。

温室に入るとやはりシダばかり目につきます。シダはたくさん植えられているのですが、どれも名前がついていないので、いっこうに名前が分かりません。名前の付いている大型のシダだけ写真を撮ってきました。

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こちらはリュウビンタイです。分類学上は、リュウビンタイ目リュウビンタイ科リュウビンタイ属です。このシダは咲くやこの花館にもありました。

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ソーラスは陽に透かすように撮ると大変綺麗です。葉脈も見えて・・・。

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この温室にある大型のヘゴはマルハチという小笠原諸島の固有種だそうです。

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二階から撮るとこんな感じです。

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そして、葉とその裏のソーラスです。

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このヘゴはヒカゲヘゴと同じで、葉柄の取れた後に、逆八の字の模様ができます。ヒカゲヘゴとの区別がつかないのですが、「日本の野生植物 シダ」(平凡社、1992)の検索表によると、葉の裏面の軸に袋状の鱗片があり、毛がないのがマルハチ、袋状鱗片がなくて、小羽片の軸に毛があるのがヒカゲヘゴだそうです。これでは調べようがないですね。

先日、京都府立植物園に行った時に、温室で見たシダをまとめてみました。

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まずはこのシダです。温室の入り口にありました。咲くやこの花館にも見たのですが、ここでは名札は見当たりませんでした。でも、おそらくシマオオタニワタリだと思います。チャセンシダ科チャセンシダ属で、沖縄や奄美には自生しているようです。

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こちらはソーラスです。

チャセンシダ科が出たついでに、チャセンシダ科でまとめてみます。

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これも大きなシダですが、名札に出ている通り、Asplenium nidus Pricatumという園芸品種だそうです。やはりチャセンシダ科チャセンシダ属です。

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これは高山植物室にあったのですが、カミガモシダです。上賀茂神社に由来するシダですが、関西でもかなり稀なようです。

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次はどこにでもあるチャセンシダです。これも高山植物室にありました。

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初め、咲くやこの花館で見たAdiantum peruvianumと同じかなと思ったのですが、種名が違っていました。Adiantum trapoziformeという種で、和名がヒシガタホウライシダというようです。やはり、イノモトソウ科ホウライシダ属に属しています。

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なんとなく雰囲気が違う感じですが、どこが違うかのはよく分かりません。

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これは変わったシダです。特に胞子葉が変わった感じです。ナナバケシダ科ナナバケシダ属ナナバケシダ Tectaria decurrens というシダです。インドネシアに分布しています。

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こちらはソーラスです。

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そして、これはまだ包膜が被った状態のソーラスかなと思います。

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これはホソバクリハラン Lepisorus boninensisという小笠原諸島に分布するシダです。ウラボシ科のノキシノブ属に属します。

後は大型のシダです。

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九州南部から南西諸島に分布するヘゴ科のヘゴです。

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こんな芽が出てきていました。

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これは咲くやこの花館でも見ました。Blechnum gibbumというシシガシラ科ヒリュウシダ属のシダです。Silver Ladyと呼ばれる園芸種みたいです。

シダはもう少しあったのですが、名札が見つからなくて分からずじまいでした。今度行った時に、もう一度調べてみます。

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