里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

植物園・遊園地

先週、京都府立植物園に行ってきました。前回行ったのが昨年の10月だったので、久しぶりに行ったことになります。初めは植物園で木の花を写そうと思っていたのですが、いざ園内に入ると虫ばかり目について、後で写真を見ると、結局、虫とシダだけを写していました。

北山通りの一つ裏側の通りにあるコインパーキングに車を置いて、北山通り沿いのパン屋さんでちょっと食事をしてから、植物園に入りました。北山門を入ると、早速、お花畑が目につきます。最初は花を見ていたのですが、そのうち、小さな虫ばかりが目につくようになりました。いろいろな花を見ていったのですが、派手な大きな花にはほとんど虫がいなくて、小さなキク科の花(名前を記録するのを忘れた)には結構虫がいました。

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まずはホソヒメヒラタアブ♂です。腹部末端が横にねじれています。標本にするとき、後で腹部末端が見やすいようによくこんな格好にするのですが、まだ生きているのに・・・。

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例によってカメムシがいました。これは「日本原色カメムシ図鑑第2巻」をずっと見ていって、シラゲヨモギカスミカメかなと思いました。

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これは定番のウスモンミドリカスミカメでしょうね。

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それにヒメナガカメムシ。これも私の家の近くでよく見ます。

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翅脈が少し見えるので、「日本産ハナバチ図鑑」で調べてみると、コハナバチ科コハナバチ属あたりにたどり着きました。違ってるかな。

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こんな面白い虫を見つけました。クサカゲロウの幼虫です。クサカゲロウの幼虫については、千葉大のサイトと「日本産幼虫図鑑」に写真が載っています。千葉大のサイトでは頭部の模様と全体像を見せています。、全体的にはヤマトクサカゲロウに似ているのですが、頭部の模様は少し違うように見えます。でも、幼虫図鑑の全体像でもヤマトっぽいので、やはりヤマトでよいのではと思いました。頭部の模様には変異があるのかな。

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花の中に頭を突っ込んでいます。あれっ、クサカゲロウは虫を食べるのではなかったのかなと思ったのですが、

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やはり小さな虫を捕まえている姿が見られました。

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でもともかく、花粉まみれです。

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後は、サツマノミダマシあたりのクモの幼体。

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それに、毛虫も2種類いました。植物園でこんな毛虫がいてもよいのかなと思ったのですけど・・・。名前を調べてみたのですが、分かりませんでした。毛虫は難しいですね。これでまだ、北山門を入ったところのワイルドガーデンだけなのですが・・・。続きは次回に回します。

昨日は家族と一緒に伊丹市にある荒牧バラ園に行ってきました。平日なので空いてるかなと思ったのですが、予想に反して人でいっぱい。駐車場も臨時駐車場がほとんど満杯になるくらい。これで、土日はどうなるのかなぁと思いました。

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バラ園はこんな感じです。気温はまだ28度程度と夏に比べるとだいぶ低いのですが、日差しは真夏そのもので暑くて暑くてという状態でした。

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バラもちょっとだけ写したのですが、私は例によって虫ばかり探していました。こんなに花が咲いているのに意外に虫が少ないですね。

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やっと、真黒なハチが体を花粉に擦り付けるようにして、花から花へと移動しているのを見つけました。見ると何匹か飛んでいます。どのバラの花にも行くというわけではなく、こういう白地に少し赤みの入ったバラを好むようです。花粉は腹の周りにつけています。ミツバチだったら後脚ですね。こういう腹に花粉を付けるハチはハキリバチの仲間です。このハチはたぶん、オオハキリバチだと思います。

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甲虫もいました。花の中を何かがもぞもぞ動いていたので、ずっと見ていたら、出てきたのはこのヒラタハナムグリでした。

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それからクモもいました。アサヒエビグモみたいです。

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後は、花壇でナミテントウの幼虫を見つけました。でも、虫はこのくらい。

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そのほか、駐車場の近くではハコネウツギが咲いていました。

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それに、駐車場の端ではセンダンが満開。久しぶりのバラ園で花は綺麗だったのですが、暑さにだいぶやられました。

4月6日に行った六甲高山植物園の写真整理がやっと終わりました。今回は最終回で虫と木の花です。4月初めなのでさすがに虫は少なかったのですが、植物園だけに花に止まっているとちょっと贅沢な感じです。

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これはキクザキイチゲにいたルリマルノミハムシです。花の淡い色がいいですね。

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そして、これはアマナに止まるビロードツリアブです。

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チョウは少なかったですね。このキタテハぐらい。

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ハチはいっぱいいるのですが、なかなか落ち着いて止まってくれないので写すのは大変です。やっと止まってくれたので、翅にピントを合わせて撮ってみました。この翅脈からヒメハナバチ科らしいことが分かります。近くで土の中にもぐっているハチもいました。

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このハエトリは初めてでした。たぶん、ヤマジハエトリではないかと思います。

虫はこんなところで、後は木の花です。

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これはエゾムラサキツツジ。

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それからアカヤシオ。

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トサミズキはあちこちで咲いていました。

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なんだか分からず写したのですが、家族に聞くとシャクナゲのつぼみのようです。

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六甲の山にはこんな白い花が点々と咲いていました。桜の花にしては白いし・・・。清水孝之、「神戸・六甲山の樹木ハンドブック」(ほおずき書籍、2012)という本が売店で売られていたので買ってみました。たぶん、タムシバでしょうね。植物園でも咲いていたみたいですが、気が付かなった・・・。

4月6日に六甲高山植物園に行ったときに撮った写真です。この日はあまり花を期待しないでいったら、早春の花がいっぱいで思わず夢中になって撮ってしまいました。それで写真整理が大変です。今日は洋種の花の紹介です。

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これはPolygala chamaebuxusというヒメハギ科の花です。アルプス、ピレネー東部、アペニン中部・北部に分布するようです。

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こちらはPotentilla erectaというバラ科の花です。ちょっとキジムシロっぽいなと思ってネットを探すと、タチキジムシロという和名がつけられていました。ユーラシアに分布とのことです。

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こちらはDraba dedeana。アブラナ科の花で、ピレネー山脈に分布するそうです。いかにも高山植物という感じの花です。

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Bergenia purpurascensでユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属の植物です。正式の名札がなかったので分布は分かりません。

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次はMukdenia rossiiというユキノシタ科の花で、イワヤツデという和名がついていました。中国、朝鮮半島に分布するとのことです。

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サクラソウの仲間です。Primula vulgarisでヨーロッパからコーカサスにかけて分布するそうです。クリンソウがいっぱい植えられているところにポツンと咲いていました。

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肝心のクリンソウはまだこんな状態です。

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いずれも綺麗な花なのですが、名札がついていなかったため、名前が分かりませんでした。

これでほとんど花の写真は終わりました。次回は木の花と虫の写真です。

4月6日に六甲高山植物園で撮った花の写真の続きです。これまで何度も行ったところですが、行くといつも興奮してしまう、そんな植物園です。この日は早春の花がいっぱいで、夢中になって撮ってしまいました。これまで、ユリ科・サトイモ科・キンポウゲ科を出したので、それ以外の草花です。

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まずはリンドウ科のハルリンドウです。入り口近くにあったのですが、この青色がなんとも言えません。こんな花を野外で見つけたらさぞ嬉しいでしょうね。

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これはイワウメ科のイワウチワ。地味な草ですが、華やかな花が咲きます。

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そして、これはタデ科のハルトラノオ。

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ユリ科のエンレイソウもありました。ユリ科のときに出すのを忘れていました。

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ついでにキンポウゲ科のアズマシロカネソウです。これも出すのを忘れていました。

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ケシ科のヤマエンゴサク。

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それに、ユキノシタ科のホクリクネコノメ。

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シラネアオイ科のシラネアオイです。まだ、花が開いていないようです。Wikipediaによると、日光の白根山に多くて、花がタチアオイに似ているところからつけられた名前とのことです。

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アブラナ科のワサビもありました。

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アブラナ科のエゾイヌナズナ。こちらはもっと華やかです。

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蕗の薹も咲いていました。

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そして、これはツツジ科のコメバツガザクラです。

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最後はナス科のハシリドコロです。猛毒植物で、食べると錯乱して走り回るところからつけられた名前です。実は、この花には思い出があります。まだ若かったころ、学生何人かと上高地に行ったことがあります。ロッジを借りて、そこからまだ雪の残る徳本峠に登った帰りでした。おいしそうな新芽が出ているのに気が付きました。これを味噌汁に入れたらうまそうだなと思って目をつけました。それがこの葉だったのです。麓に近づくと雪もなくなり、葉も大きくなり始めました。そして、麓に着くと花が咲き始めました。

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なんとも気持ちの悪い花です。それで、味噌汁に入れるのをやめました。家に戻ってから調べてみると、これが有名なハシリドコロだったのです。危うく大変な事故になるところでした。それから、植物を勉強しようと思って、近くの山で主に山菜を採集してきては庭に植えました。芽が出てくるときの姿を見ておこうと思ったのです。その数、実に200種ほどにもなったのではないかと思います。おかげで庭は雑草だらけ・・・。

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