里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2016年10月

10日に亀岡にある大本花明山植物園に行ってきました。その時に写した花を2回に渡って載せます。名札はきちんとつけられているのですが、結構、ワイルドな植物園なので、あちこちに飛び火していて、名前が分からないものもたくさんありました。でも、面白かったです。

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まずは入り口にあったモクレン科のキタコブシの実です。赤色が目立ちます。いつ見ても変わった形ですね。

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これも入り口にありました。初め、咲いている花はみな写そうと思っていたので、つい写してしまったのですが、これは自然に生えてきたのかもしれません。名札がありませんでした。こんな花で、萼の先端がとがっているので、たぶん、イヌコウジュだと思います。

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茫々とした植物ですが、名札によるとイネ科のオガルカヤだそうです。「野に咲く花」には載っていて、小穂は軸の節に2個ずつつき、最下の1対は雄性で芒がないとのことですが、そんな感じです。

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ハンカチノキには大きな実がなっていました。Wikipediaによると、「花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため」にハンカチノキというそうです。ところで、この木は名札によると、ダヴィディア科になっていました。調べてみると、ダヴィディア科はハンカチノキ科ともいわれるそうです。Wikipediaにはミズキ科になっていて、分類についての説明も載っていました。分類体系によって科が変化しているようです。新エングラーではハンカチノキ科、クロンキストではミズキ科、そして、DNAに基づいたAPGではヌマミズキ科だそうです。科がしょっちゅう変わるのは困りものですね。

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ヤブミョウガがすくっと立っていました。今頃はもう実になっているのですね。ところで、このヤブミョウガはツユクサ科みたいです。

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キツネノマゴ科スズムシバナと名札のついた植物で咲いていたのはこの一輪だけでした。繁殖力が強いのか、園内のあちこちに生えていました。これは近畿以西に自生するようです。

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これは温室の中に植えてありました。黄の色が強く、次回に出てくるキイジョウロウとともに、今頃の園内ではもっとも目立つ花でした。イワタバコ科のマツムラソウという花だそうです。「日本の野生植物」には出ているのですが、写真はありませんでした。分布は琉球、台湾、中国南部だそうです。

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シソ科のセキヤノアキチョウジの花です。なぜか、名札にはサトイモ科になっていました。

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キク科のモミジガサです。昔、庭にヤブレガサとモミジガサを植木鉢に植えていたことがあるのですが、野外ではこんなに大きくなるのですね。

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キンポウゲ科のサラシナショウマの仲間だと思います。残念ながら名札が付いていませんでした。この仲間にはサラシナショウマ、イヌショウマ、オオバショウマがあります。「日本の野生植物」には検索表も載っているのですが、花に5-10mmの花柄があるのがサラシナショウマ、ないのがその他になります。この写真を見るとわずかに柄はついているのですが、とても5-10mmではないので、イヌかオオバになります。この両者は葉の脈上の短い毛の有無で見分けるようですが、上の写真では分かりません。たぶん、葉の形からオオバショウマの方かなと思うのですが、よくは分かりません。その他の花は次回に回します。

連休に京都府亀岡市にある大本花明山植物園に行ってきました。花の撮影に行ったのですが、思わぬ収穫がありました。この植物園は宗教法人大本のある亀山城址の一角にあります。駐車場に車を止めて、境内を歩いていくと端の方に植物園はありました。初めは小さな花壇がこぎれいに並んだ植物園を予想したのですが、行ってみると、かなり野性的で山の中を歩き回るような植物園で、花もあり、虫も多く、結構うきうきしながら歩きました。植物園はかなり広かったのですが、蚊も多かったので虫よけスプレーは必須ですね。でも、持って行かなかった・・・。

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変わったセセリがいるなと思って後で調べてみるとクロセセリでした。「フィールドガイド日本のチョウ」によると、この蝶、なかなかいわくつきのチョウみたいです。もともと南方系で九州以南でしか見られなかったのですが、北上を続け、四国や本州の中国地方まで分布を広げているそうです。ただ、京都周辺で見られるのは人為的な移入によるとのことです。ネットで調べてみると、1986年にまさにこの亀岡で見つかったのがこの辺りの最初の記録で、現在では京都市、大津市、高槻市などでも見つかっているようです。まぁ、何にしろ初めての写真なので嬉しかったのですけど。

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これはイチモンジセセリ?

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後はミドリヒョウモン。

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キチョウ。

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これはヤマトシジミ?

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そして、定番のフジバカマに来たアサギマダラでした。

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イトトンボ。胸の模様から、ムスジイトトンボなのかな。これも本州では初めてです。

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それにオオアオイトトンボ。

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これはケヒラタアブかなと思うのですが、よくは分かりません。

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そして、ミナミトゲヘリカメムシでした。この植物園は結構草木が茂っていて花の種類も多いので、じっくり探してみるとかなり虫は多そうです。でも、とにかく虫よけスプレーは必要です。花はまた次回に回します。

先週、淡路島にある淡路ワールドパークONOKOROに行ってきました。そこで、ほんのちょっとだけ虫や木の写真を撮ったので、記録として載せておきます。

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ワールドパークの説明は後にして、これは園内にあったドングリです。撮影していて、葉の鋸歯が全くないところが不思議でした。家に戻ってから調べてみると、これはマテバシイみたいです。普段、アラカシやシラカシ、コナラなどのドングリばかり見ているので、ちょっと新鮮な感じでした。

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赤とんぼです。こんな風に翅の先が褐色になるトンボはノシメ、コノシメ、リス、マユタテあたりがありますが、これは胸の模様からリスアカネではないかと思いました。

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ここにはミニチュアの石像があるのですが、その上から睨みを利かせていました。オオスズメバチでしょうね。

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最後は海岸にいたネコでした。

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淡路ワールドパークONOKOROは淡路島の中間あたりの東海岸に面したところがあります。その端から見た景色です。突堤に釣り人がたくさんいます。遠くに見えるのは「世界平和大観音像」という台座を含めて高さ100mにもなるコンクリート製の巨大仏像で、現在は所有者不在で廃墟になっているそうです。

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園内の写真です。平日に行ったので、人が少なくてのんびりとできました。主に小学校低学年用の乗り物などがあって、子供連れには楽しいところみたいです。立体迷路や空中に張られた綱を滑走するもの、芝滑りやらと大人でも楽しめそうな施設もあるのですが、なんせみな有料なところがつらい。この遊園地も阪神淡路大震災の時は液状化になり、一時閉鎖になっていたみたいです。

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ここの一番の売りはミニチュアワールドという世界遺産になった建物の1/25のミニチュアがあることです。結局、このミニチュアを如何に本物らしく写すかというところに精力を使ってしまいました。これはノートルダム大聖堂。

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意外に精巧に作られています。

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そして、インドのタージマハル。人みたいに見えるのは人形です。カメラを地面すれすれにおいて撮影しました。ちょっと本物みたいでしょう。ほかにも撮ったのですが、背景に電柱が写ったり、手前の草が大きく写りすぎたりと駄目なものばかりでした。

先ほどの続きで10月4日の散歩のときに写した秋の虫たちです。

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まずはツマグロヒョウモンです。上は♀、下は♂。今頃はいっぱい飛んでいます。

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チャバネセセリです。長い口吻を曲げて蜜を吸っています。

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ヒメアカタテハも蜜を吸っています。

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そして、キチョウも。コシロノセンダングサ、意外に人気ですね。

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おっと、オオハナアブもコシロノセンダングサに来ていました。

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ウラナミシジミはコセンダングサの方でした。

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ミヤマアカネはあちこちにいました。

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これはコノシメトンボ。こちらはめったに見かけません。

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最後は少し迷ったのですが、やはり普通のアキアカネかな。

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溝の壁にいたハラビロカマキリ。

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最後はニホンカナヘビでした。これでやっと10月4日分の写真整理が終わりました。

10月4日に散歩したときに写した写真の整理がまだできていなかったので慌ててやりました。

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今頃、朝顔?と思ってしまいますが、園芸で植えられている朝顔よりはずっと小さくて葉っぱの形も違っています。これはアメリカアサガオという帰化植物だと思います。河原や休耕田に咲いていました。

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色が違うのですが、たぶん、両方ともマメアサガオだと思います。これも河原に咲いていました。

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これも河原に生えていました。日本の侵略的外来種ワースト100に入るアレチウリです。

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これも川の土手に生えていました。初め、なんだか分からなかったのですが、調べてみるとアカザ科のアリタソウのようです。

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これはハマスゲかな。土手にはいっぱい生えていました。

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それに、アキノノゲシ。

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これはヌカキビ。

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川辺に生えていました。葉はススキのようです。調べてみたら、コヌカグサの仲間のようですが、それ以上はよく分かりませんでした。イネ科は難しいですね。

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