里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2016年05月

5月5のこどもの日に宝塚市にある西谷の森公園に行ってきました。実際には、公園そのものではなくて、近くにある丸山湿原へ行く道を歩いたのですが・・・。昨日、花の紹介をしたので、今日は虫を紹介します。といっても、まだまだ少ない感じでした。

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歩き始めて最初に気が付いたのはこんなクビボソジョウカイの仲間です。これが草一本に1匹ずつ、ざっと数えて十数匹止まっていました。この写真のように上を向いているのもあれば、下を向いているのも。いずれもじっと止まっているだけで、特に何をしようとするわけでもないようでした。何をしているのでしょう。

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チョウはまだパラパラいる程度。これはたぶん、ツバメシジミ。

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途中に池があるのですが、それが近づくとこんなサナエトンボが何匹か見られました。肩の部分に黒い筋に白い筋(前肩条)がないので、タベサナエかもしれません。

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こちらは筋が入っているので、オグマサナエかな。

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さらに行くと、やや日陰になったところにシオヤトンボがいました。それもうじゃうじゃといった感じで。だいたいはこんな♀型でしたが、

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探すとこんな若い♂もいました。

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道にはニワハンミョウがいました。

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こんな変わった虫も。図鑑を見て、オオイシアブとチャイロオオイシアブでだいぶ迷ったのですが、腹部第1節から第4節前半の毛は黒、胸部は褐色を交えた黒い毛という「原色昆虫大図鑑III」の記述からオオイシアブの方にしました。合っているかどうか分かりませんが・・・。それにしても変わった格好の虫です。

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帰りにコチャバネセセリを見ました。トンボはいっぱいいたのですが、チョウは少なかったですね。

ついでに宝塚自然の家にも行ってみました。でも、昨日も書いたのですが、ここはリニューアル中ということで、今後2年間は中に入れないみたいです。昨年、松尾湿原で見たハッチョウトンボは今年は見ることができないみたいです。

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仕方なく、周辺を歩いてみました。日陰にカワトンボがいました。これが今、ややこしいことになっています。以前はこんなトンボを見るとニシカワトンボ、翅が茶色で粉をふいたようなトンボがいるとオオカワトンボと言っていたのですが、DNAで調べるとそう単純ではないようです。研究の結果、日本産が大きく分け2種類いることになりました。全国的にいるのはニホンカワトンボ、関東から西にいるのがアサヒナカワトンボです。ともに、茶色の翅の個体が混じっていて区別がつけられません。「日本のトンボ」にはこの2種の分布図が出ていて今のところ、これが唯一の手掛かりになります。この図によると、私のいる近畿中部では、茶色♂と薄茶♀はともかくニホンカワトンボ、透明♂はアサヒナカワトンボ。問題は透明♀でこれは両方分布しています。この写真は透明♂なので、とりあえずアサヒナカワトンボということになります。

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そして、これは茶色♂なので、ニホンカワトンボ。

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問題はこの透明♀です。先ほどの図鑑だと、ニホンカワトンボは胸部が大きく、頭部が相対的に小さく、翅脈は密で縁紋が長細いとのこと。どれも相対的な表現なので、なんとも言えませんが、この写真の個体はなんとなくアサヒナカワトンボにしたくなるような感じです。

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そのほか、この場所ではシオカラトンボ、

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それにシオヤトンボがいました。でも、ともに数は少なかったです。

久しぶりにこの地区に来たのですが、宝塚自然の家が休園中というのは驚きました。入り口に柵がしてあるので、中には入れません。これからしばらく松尾湿原には行けないですね~。

西谷の森公園は丸山湿原の近くにある公園です。タイトルは西谷の森公園になっていますが、実際は丸山湿原に至る道で見た植物が主になります。

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車を駐車場に置いて、丸山湿原に向かって歩き始めました。最初に気が付いたのはこのコバノガマズミでした。

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この間、川西市黒川で見たツクバネウツギはたくさん咲いていました。

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道に沿ってフジの花も咲いていました。

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山に近づいてくると、道沿いにチゴユリが咲いていました。チゴユリ、久しぶりですね。

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ちょっと接写で撮ってみました。

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近くにはニョイスミレも。チゴユリもニョイスミレも昔、庭に植えていたので、とても懐かしい花です。これも拡大してみました。

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そうこうするうちに丸山湿原の入り口にある駐車場のところまで着きました。ここからは山道になるのですが、この日はここで引き返しました。

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ここはクサノオウの花がいっぱいでした。

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近くにはスミレの花も見つかりました。

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帰りに見た花です。これはオッタチカタバミかな。

この日は、ここから宝塚自然の家に向かいました。でも、着いてびっくり。リニューアルのために閉まっていました。今年の4月から閉所になっていたみたいで、開所までに2年ほどかかるそうです。入り口も閉鎖されているので、昨年通った松尾湿原にも行けません。残念です。仕方なく、その周りを歩きました。

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田んぼの横に咲いていたトキワハゼ。

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それにハハコグサ。

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葉の縁が波状になっているので、ウラジロチチコグサかもしれません。

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それにコウゾリナ。

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ここにもチゴユリが咲いていました。

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ショウジョウバカマはまだこんな姿。花はもう少し後なのかなぁ。

4月30日に兵庫県川西市黒川を歩いた時に撮った花です。虫撮りが目的だったのですが、花も撮っていたら、いろいろな花を写してしまいました。

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黒川公民館に咲いていたムシトリナデシコです。ここが出発点なので、いつもこの花を撮ってしまいます。

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ついでにその横に咲いて花ですが、いつもギシギシだか、スイバだか迷ってしまいます。

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でも、図鑑を見ると、この翼状の果実の形が違うようです。これはスイバみたいです。

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山道に入るとこんな花が咲いていました。ゴマノハグサ科のクチナシグサです。

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それにツクバネウツギ。

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これはモチツツジかな。

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ウマノアシガタはたくさん咲いていました。花弁がピカピカに光っています。

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今頃咲くアザミはノアザミかな。

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それにムラサキサギゴケ。

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八重のヤマブキです。これにはジャコウアゲハやコミスジが来ていました。

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それから、カンサイタンポポと

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ジシバリ。こうやって撮ってみるといろいろ咲いているものですね。

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これはオヘビイチゴだと思うのですが、一面に咲いていると華やかですね。

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日陰の用水路際に咲いていました。なんだかよく分からなかったのですが、ネットで調べてみると、ヤマキツネノボタンではないかと思いました。だとすると、初めてです。

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その近くにはシャガも咲いていました。

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畑のあぜ道に咲いていたカキドオシです。

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河原に生えていた植物です。たぶん、ハナウドでしょうね。もうじき咲くようです。

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人家の石垣にもう咲きそうなユキノシタの花茎がにょきにょき。

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最後は道路際に咲いていたコウゾリナと

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キツネアザミでした。1時間ちょっと歩いただけでしたが、いろいろな花に出会えました。

4月30日に兵庫県川西市黒川で見た虫たちです。先日、蛾と蝶について紹介したので、それ以外の虫を紹介します。黒川は昔から行っているので、私にとってはなじみ深い場所です。

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ホソミオツネントンボがいました。「日本のトンボ」によると、6-8月羽化というので、これは越冬した個体でしょうね。

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それからオオアオイトトンボがいました。もうトンボが出ているのですね。このほかにもシオカラトンボもいたのですが、写真は撮れませんでした。

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甲虫はいろいろいました。これはたぶん、キイロクビナガハムシかな。

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ムナキルリハムシ。

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これははっきり分からないのですが、たぶん、ルリバネナガハムシ。

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さて、これは何だろう。

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こちらはモモブトカミキリモドキです。ジシバリだったかな、その花にいっぱいいました。

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それからナナホシテントウ。

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これはダイミョウキマダラハナバチだと思います。

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これはコアシナガバチかな。

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ヤドリバエ科のセスジハリバエ。

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これはたぶん、ネウスオドリバエか、その仲間。

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最後は大型のクモです。こわごわ近寄って写真を撮りました。調べてみると、アシダカグモではなくて、コアシダカグモのようです。4月末ともなると、いろいろ虫が出てきますね。

昨日はよく晴れたので、久しぶりに兵庫県川西市北部にある黒川に行ってきました。ここには昔懐かしい里山風景が残っていて、歩いていても気持ちのよいところです。昔の木造平屋建ての小学校が今は公民館になっていて、その運動場に車を停めました。

この日は虫と花を撮ろうと思って、公民館から続く林の中の道を歩きました。ゆっくりゆっくり歩くといろいろな虫が見られましたが、まずは蛾と蝶についてです。

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公民館の庭にコミスジが止まったのですが、とても新鮮な感じがしました。

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葉をよく見ていくとこんな蛾が止まっていました。ハマキガの仲間ですね。家に戻ってから名前を調べてみました。はっきりした模様なのに、意外に苦戦しました。結局、イッシキヒメハマキだろうという結論に達しました。ハマキガも難しいですね。

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昼の蛾は葉裏や茎に裏返って止まるのでなかなか撮りにくいです。これはたぶん、ホシオビホソノメイガだと思います。

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途中、ヤマブキの花が咲いているところにジャコウアゲハが飛んでいました。驚くほど小さくて、先ほどのコミスジよりちょっと大きなくらい。落ち着きなく飛んでは一瞬止まり、また飛んでは止まりということを繰り返していました。

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そのうち、私のすぐ足元にも止まりました。あまりに近すぎてちょっと焦りました。

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これはヒメウラナミジャノメ。後のチョウはちょっとぱっとしません。

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何だかよく分からないムラサキシジミ。

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ぼろぼろのモンシロチョウ。

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ピントのずれたモンキチョウ。

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サトキマダラヒカゲはちょっと暗かった・・・。

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ベニシジミはまあまあだったのですが、そのすぐ下を飛んでいるモモブトカミキリモドキの方が気になります。上にはハナバチの仲間が・・・。

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例によって蛾は日陰に止まっています。これはアカジママドガ。

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でも、このマドガは綺麗でした。これが蛾だとはねぇ。後の虫は次の回に回します。

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