里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2015年05月

黒川は兵庫県川西市の北部にある里山です。今でも炭焼きが行われていて、炭焼きのために使われた台場クヌギがあちこちに生えています。この地域はチョウやトンボが多いことでも知られています。一昨日、あまりによい天気だったので、昼前にブラっと黒川に行ってみました。

今日はチョウとトンボをできるだけ撮影して、何種類ゲットできるか挑戦してみました。

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黒川公民館を出発点として、歩き始めてすぐにミヤマセセリがいました。

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ミヤマセセリは奥にある栗林周辺でもいました。大変綺麗な個体です。これで1種目です。

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山道をちょっと歩いたら、今度はアカタテハがいました。この日は晴れているからか、チョウはみな元気に飛び回っていてちっとも止まってくれません。アカタテハも待っていたらやっと止まってくれました。

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ベニシジミやモンシロチョウも山のようにいるのですが、なかなか止まってくれません。やっとの思いで撮影しました。

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サトキマダラヒカゲは結構、すぐに止まるので楽でした。

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ヒメウラナミジャノメもたくさんいたのですが、意外に止まってくれません。これもやっとこさ止まったところを写しました。

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キチョウも数のうちなので撮影しました。この他、クロアゲハ、ナミアゲハ、ツバメシジミ、テングチョウがいたのですが、いずれも止まらず駄目でした。これで8種。こんなところかなと思っていたら、最後に思わぬ収穫がありました。

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公民館のすぐ近くのツツジが咲いているところがあるのですが、ここにこんなアゲハがやって来ました。調べてみるとミヤマカラスアゲハのようです。花にちょっと寄っては次の花に移るので、なかなか止まってくれなかったのですが、辛うじて撮影出来ました。結局、この日撮影できたのは9種。まずまずでしたね。

次はトンボです。トンボは少なかったですね。

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山道のあちこちにシオヤトンボがいました。

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用水池にはホソミオツネントンボがいました。

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ホソミオツネントンボは山道にも止まっていました。

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用水池にはホソミイトトンボがたくさんいました。こんなカップルも。

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山道も終わりになった頃、カワトンボがたくさんいました。このトンボ、以前ならニシカワトンボと呼んでいたのですが、最近DNAを調べて、アサヒナカワトンボとニホンカワトンボの2種がいることが分かり、しかも、近畿には2種が混じっているというので分かりにくくなってしまいました。とりあえず、翅が赤茶色なのはニホンカワトンボですが、薄茶色と透明なのはほとんど見分けられません。この写真の個体は縁紋が太短いのでアサヒナカワトンボかなと思われますが、はっきりとはしません。いずれにしても、トンボは4種でしたね。また、挑戦してみます。

4月30日に家の近くの土手を歩いたときに見た芋虫毛虫を載せます。ちょっと気持ち悪い画像が多いのですけど・・・。

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今時分、道を歩いていると上から毛虫がぶら下がっていて、それに引っかかることが多いですよね。今年もいっぱいぶら下がっているので、それをよけながら歩いていたら、サクラの木の幹にこんな毛虫がいっぱいついているのを見つけました。結構大きいのでちょっと気味が悪い感じです。家に帰ってから調べてみると、蛾の仲間のオビカレハの幼虫みたいです。

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次はこれ。クヌギの葉についていました。クヌギはほとんど葉がなくなってしまっています。これも蛾の仲間の幼虫です。「原色日本蛾類幼虫図鑑」を見ると、似た種にホシボシトガリバとマユミトガリバがあって、肛上板が白いのがホシボシトガリバだということです。肛上板は後ろの上の部分で、この写真の個体は白いので、たぶん、ホシボシトガリバでしょうね。図鑑には食草はクヌギとしっかり書いてありました。

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クコの木にはこんな気持の悪い幼虫がいっぱいついていて、ほとんど葉がなくなっています。これは昨年も紹介したのですが、トホシクビボソハムシという甲虫の幼虫です。近くを見ると成虫もいました。

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翅に全部で10個の黒い点があります。それでトホシというのでしょう。ただ、黒い斑紋には変化が多いらしく、

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こんな無紋型もいました。交尾している個体もたくさんいました。

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これはヨホシの♀に、ホシナシの♂の組み合わせです。

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♂と♀でだいぶ大きさが違いますね。一般に♀の方が黒い点が少ないか、はっきりしない感じです。

クコの木でハムシを探していたら、こんな奇妙な虫を見つけました。

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ちょうど脱皮しようとしているみたいです。

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そして脱皮しました。「日本産幼虫図鑑」を見てみると、テントウムシの仲間のようですね。ちょっと種類までは分かりませんが・・・。

気持ちの悪い写真ばかりでしたね。次回は綺麗な写真を載せます~。

4月最後の日に家の周りを散歩しました。家の近くには小さな川が流れているのですが、その土手を歩くといろいろな虫が見られます。それを見るのが楽しみで、ぶらぶらと歩いてみました。

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土手で咲いているオヘビイチゴの花にまた、ヒゲナガガが来ていました。クロハネシロヒゲナガですね。前回は♂だったのですが、今回は♀の方です。♂は長いひげなのですが、♀は短くて途中まで黒い毛で覆われています。花の蜜を一心に吸っていて近づいてもまったく逃げません。

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オヘビイチゴの花にはこんなハナアブも来ていました。たぶん、キタヒメヒラタアブか、ミナミヒメヒラタアブですね。この2種は♂では交尾器で区別できるが、♀では分からないとのことです。これは♀の方です。(追記:キタヒメは日本に分布していないので、ミナミヒメでよさそうです)

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モンキチョウも来ていました。夢中で蜜を吸っているので、近寄ってもまったく逃げようとしません。うーんと近寄ってみました。

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こんな顔なのですね。意外に可愛いですね。

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クロボシツツハムシはよく目立つ色をしていますね。

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カメムシも見ました。これはホシハラビロヘリカメムシだろうと思います。

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これはクコに来ていたルリクチブトカメムシです。綺麗なカメムシですね。実は、クコには他にもいっぱい虫がいたのですが、これは次回に回します。

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用水路にはカワトンボがいました。前の方にいる♀を後ろの♂が狙っています。

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さっと捕まえてしまいました。実は最近、カワトンボはDNAを調べた結果、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボに分けられることが分かりました。。この種は従来までだったらオオカワトンボと呼んでいて、♂の翅に不透明部分があるので、たぶんニホンカワトンボの方ですね。

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これらはハエトリグモの仲間です。似た種にマミジロハエトリとマミクロハエトリがいるのですが、♀ではほとんど区別がつかないとのことです。そのどちらかでしょう。一番下の写真では何か捕まえていますね。

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卵塊をつけて歩いていました。これはコモリグモの仲間でしょうね。

クヌギ、サクラ、クコにはいっぱい幼虫がついていました。これはまた次回に回しますね。

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