里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2015年05月

五月山は大阪府池田市にある山です。ここにはいくつかのハイキングコースが作られ、どれも1時間弱で登れるため、大変気軽な散策ができます。この日は晴れていたので、散策のつもりで杉ケ谷コースを登ってひょうたん島コースを下りてきました。

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途中、緑のセンター脇にはトチノキが咲いていました。

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センダンも咲き始めたのか、アオスジアゲハがたくさん集まってきていました。

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これは何だろうと思って近づくとクスノキで、花がいっぱいついていました。

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谷に入ってからはシダを見ていったのですが、見慣れたシダばかり。あちこちにウラシマソウがありましたが、花は終わった後でした。

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谷沿いの道を歩いていたら、水辺で黄緑に赤色の入った鳥がさっと飛び去ったような気がしました。きっと何かが水浴びに来ているのだと思って、ここで粘ってみることにしました。粘ること10分。こんな鳥がやって来ました。これはソウシチョウですね。外来種だけど、初めて見ました。こんなに綺麗だったのですね。

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辺りを気にしながらの水浴びです。

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水から上がってブルブルです。でも、何か気になるのか、さっと飛んでいってしまいました。

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もうしばらく待っていたら、今度はシジュウカラがやって来ました。ここはいい場所ですね。暗い谷の中では唯一陽が当たって、写真も撮りやすいし・・・。

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稜線近くに上がると、こんな大型のシダが出てきました。あちこちに生えています。たぶん、ヒメシダでしょうね。

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一応、羽片とソーラスは撮っておきます。

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稜線沿いにはこんなシダがありました。あまり良くは分からないのですが、これはミゾシダかなぁ。

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一応、ソーラスも見ておきます。

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稜線上ではウグイスがうるさく鳴いています。どこで鳴いているのだろうと探すのですが、なかなか見つかりません。やっと向かいの木に飛び移ってくれました。と、思ったら虫をくわえています。いつ捕まえたのだろう。

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下りは楽々でした。あっという間に下に着いてしまいました。途中、植えてあるのか、こんなシャクナゲがあちこちで咲いていました。全部で2時間以内だったので、駐車料も200円。プチハイキングでした。

3日前に家の近くを歩いた時に見た花で、朝出した虫編の続きです。

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歩き始めてすぐにキリの花が目につきました。

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その横、ずっと後方にシイの木が見えました。いつも今頃になるとあんな感じで目立つようになります。あれが新芽なのか花なのか確かめてみようと思って真下にいってみました。

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いつも木が高くて何なのか分からないことが多かったのですが、よく探すと低い木もありました。これは間違いなく花ですね。それにしても花がいっぱいですね。

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もう少し上の方を見たら、それこそ房のように花がついていました。

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近くを見るとシャガが咲いていました。

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ユキノシタの花は拡大してみると形が面白いですね。

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畑にはノアザミと

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キツネアザミがいっぱい咲いていました。

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ベニシダは今頃分かりやすくて良いですね。

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ゼンマイも新鮮そうですね。

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ため池の土手にはタツナミソウが綺麗に咲いていました。

先日、植物観察会で歩いた道の一部を復習のつもりで歩いてみました。でも、歩いているうちにだんだん虫の方に興味が移り、結局、虫ばかり撮ってしまいました。植物は後から載せます。

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歩いだ順に紹介してもよいのですが、今日は虫の種類別に載せてみたいと思います。山道を歩いているとこんな虫を見つけました。色が黒と白なので、遠くからでもたいへん目立ちます。大型なのでキンカメムシの幼虫かなと思って、写真を撮って後から調べてみると、やはりアカスジキンカメムシの5齢幼虫でした。この辺りでアカスジキンカメムシを見たのは初めてでした。もう少ししたら成虫になるのでしょうから、今度は成虫を探してみよう。これは何の葉だったのかな。図鑑を見ると、いろいろな葉を食べるようですね。

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こちらは小さなカメムシです。河原にいました。見た感じツチカメムシで、しかも小さく、脚に毛が生えているので、たぶん、マルツチカメムシでしょうね。撮影していたら、ぱっと飛んで行ってしまいました。

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次はトンボにします。この日はトンボがたくさんいました。まずは河原にいたミヤマカワトンボです。

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いつもの用水路に沿って歩いていると、羽化したてのサナエが飛び出しました。この辺はキイロサナエがいるところなのですが、止まったところで、副性器と腹部先端の付属器の形状を見るとやはりキイロサナエのようです。

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ちょっと向きを変えました。翅がつやつやですね。

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これは別の個体です。

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河原を離れ、山道に入るとカワトンボがいました。カワトンボも最近名前が変わってしまって、どうもよく分からなくなりました。でも、「日本のトンボ」を読むと、以前、ニシカワトンボと呼んでいたものがアサヒナカワトンボ、オオカワトンボと呼んでいたものがニホンカワトンボと呼んでいたら間違いなさそうです。さらに、縁紋が太くて短いものがアサヒナ、細くて長いのがニホンのようです。これはたぶん、アサヒナでしょうね。

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こちらはニホンなのかな。

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山道を過ぎて畑が出てくると、溜池にサナエトンボがいました。胸の筋が1本、前肩条があるので、たぶん、オグマサナエ♂ですね。

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これは畑にいました。やはり胸の筋が一本ですが、前肩条がないので、タベサナエ♀のようです。タベサナエは珍しいですね。

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歩いている途中でシオヤトンボはたくさん見ました。上が♀、下が♂ですね。

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民家が出てくると、畑にハラビロトンボ♂がいました。

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写していたら、腹側も見せてくれました。

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山道に置かれたカーブミラーにこんなクモが巣を張っていました。全体をX型にしています。その背後にも白い帯が見えますが、これは隠れ帯と呼ぶようです。これで隠れることができるのかは分かりませんが・・・。

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クモを拡大してみました。コガタコガネグモのようですね。(追記:ムシバミコガネグモかもしれません)

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里に降りてくとチョウがたくさんいました。でも、今日はチョウは撮らずにトンボだけと思っていたので、この写真だけ載せておきます。アサマイチモンジが♀の気を引こうと懸命です。

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周りをバタバタ飛んでいるのですが、♀は一向に意に介さずでした。

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山道を歩いていると毛虫がいっぱいです。上からもいっぱいぶら下がっているので、それを避け避け歩かなければなりません。いちいち写していたらきりがないので、気のついたものだけ。これはハスオビエダシャクの幼虫のようです。

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こちらはシロヘリキリガの幼虫だと思います。

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歩道をかなりのスピードで歩いていました。ヒメアカタテハ(?)の終齢幼虫でしょうか。

久しぶりに歩くと虫がいっぱいでしたね。でも、先日植物観察会で歩いた時の足の疲れが残っていて、坂道を歩くのがちょっとつらかったです。

子供の日の5月5日、私の住む北摂で植物の観察会が開かれました。以前はずっと参加していたのですが、途中で止めてしまったため、20年ぶりの参加になります。最近、シダを勉強し始めたので、少し教えていただこうと思って参加してみました。シダの方はまだ写真の整理ができていないので、その他に見られた花と途中で出会った虫を紹介します。

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写真を整理してみると、どうも帰化植物ばかり撮ってしまったみたいです。チチコグサモドキやタチチチコグサに似ていますが、こちらはウラジロチチコグサというようです。ご覧のように地面を這うように伸びています。茎や葉裏に白い毛が密生しています。「日本帰化植物写真図鑑」によると、南米原産で昭和40年代後半に日本に入ってきたようです。

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溝の脇に咲いていました。いかにも園芸種の逸出という感じの花で、ペラペラヨメナというようです。中米原産で1949年に京都で野生化が確認されたそうです。

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途中の小さなお寺では花祭りに誘われました。甘茶も一口いただきました。

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用水路脇にはユウゲショウがいっぱい咲いていました。この花はアカバナ科、熱帯アメリカ原産で明治年間に帰化したようです。

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休耕田横の溝にありました。カラクサナズナというようです。ヨーロッパ原産で明治30年代に小笠原で見つかったそうです。

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カキネガラシはどうやってもうまく写りません。これもヨーロッパ原産で明治後期に青森から広がっていったようです。

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普通のイヌムギとは違って黄色い葯が見えています。これはヤクナガイヌムギという北米西部原産の帰化植物で、1988年神奈川県で最初に見つかったそうです。

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植栽として植えられていたヒトツバタゴが満開でした。モクセイ科で、またの名をナンジャモンジャノキというようです。Wikipediaによると、自生は対馬、岐阜、愛知に限られていて絶滅危惧種に指定されているそうです。

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途中の用水路ではツツジが満開でした。

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ここからは山の中に入っていきます。オドリコソウが咲いていました。

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薄暗い木の下のあちこちにギンリョウソウが咲いていました。ギンリョウソウを見るのは久しぶりです。

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マムシグサもありました。

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やっと暗い林を抜け出しました。鮮やかな黄色で咲いているのはウマノアシガタです。

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ホウチャクソウもありました。

後は途中で見た昆虫です。

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山道を大急ぎで横切って行く虫がいました。クロカタビロオサムシでしょうね。

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途中の池の傍ではハラビロトンボがいました。

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そしてオグマサナエですね。

久しぶりの観察会でした。団体行動なのでゆっくり写真を撮る時間がなくて、写真はどれもいまいちでしたが、初めての植物をたくさん見ることができました。それにしても帰化植物が多いですね。

3日前に川西市黒川に行った時に見た花と虫についてです。前回のチョウとトンボの続きです。この日はいい天気で、花は咲き、虫は飛び回り、本当に気持ちのよい日でした。でも、日差しはかなり強く、腕がすっかり日焼けしてしまいました。

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山道沿いのちょっとした日陰には黄色のキツネノボタンがいっぱいでした。

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畑の横にはコウゾリナが咲いていました。

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ノアザミの花にはこんなアブが来ていました。いつもと違うアブなので、家に帰ってから図鑑を調べてみると、ベッコウハナアブのようです。初めて見ました。

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ハルジョオンの花にはこんなハチがいました。たぶん、ダイミョウキマダラハナバチではないかと思います。

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道で見つけたのはいつものハンミョウとは違って、こんなニワハンミョウでした。

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山道を歩いて、里にでる寸前の日陰にはハクサンハタザオが群生しています。この辺りにはヤマトスジグロシロチョウがよくいます。この日も2匹いたのですが、残念ながら止まってはくれませんでした。

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山の斜面にはゼンマイがニョキニョキと伸びていました。

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向かい側の山の斜面にはフジが満開でした。

黒川は昔からよく歩いているのですが、今は少なくなったいわゆる里山地域で、歩いていて本当に気持ちのよいところです。これからは定期的に訪れてみたいなと思っています。

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