里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2015年03月

家の周りの散歩の時に見た花を紹介します。実は、3月4日に歩いたのですが、写真の整理が遅れて今頃になってしまいました。

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川の土手にはもうツクシが顔を出していました。早いですね。20本ほど摘んで、ゆでた後、甘酢につけて食べてみました。春の香りがほんのちょっとだけしました。

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土手や畑には小さな花がもういっぱい咲いています。これはオオイヌノフグリです。

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それにハコベですね。

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ナズナにタネツケバナ。

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それに、ホトケノザとヒメオドリコソウです。

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用水路脇にはキケマンが咲きかけていました。

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畑の隅にはスイセンが咲いていました。

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それにこの黄色の花。花にツヤがあるのでキンポウゲ科かなと思って調べてみたら、栽培種のヒメリュウキンカのようです。リュウキンカに似ているのですが、地下部が紡錘形に肥大しているところが違うそうです。「日本帰化植物写真図鑑第2巻」にはキクザキリュウキンカという名前になっていました。園芸品種として栽培されている小型のものと、野生化している大型のものがあるそうです。普通のリュウキンカがCaltha属であるのに対し、ヒメリュウキンカはRanunculus属になっていました。

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畑の隅にこんなコケも生えていました。

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ちょっと面白いなと思って撮影したのですが、どうやらゼニゴケの雄株のようです。このように伸びているのは雄器托と呼ばれ、上に付いている円盤が雄器床です。。井上浩著、「こけ-その特徴と見分け方」(北隆館)によると、雨などで雄器床の上に水が貯まると精子が近くの雌株まで泳いでいき有性生殖をするそうです。精子の寿命は数時間というので、雄株と雌株は近くにないと有性生殖はうまくいきません。ところが、探してみると、雄株ばかりの群落や雌株ばかりの群落ばかりが目につきます。

ゼニゴケの葉状体には小さな輪のような構造がついているのが見られますが、これは無性芽で無性生殖でも増えていきます。無性生殖で増えたものは雌なら雌株、雄なら雄株だけができるので、雄株だけ、あるいは、雌株だけが群生するようです。都会地などはこうした群生だけが見られ、雄株と雌株が混じったところが見つからないので、無性生殖だけで増えているようです。郊外では雄株と雌株の混じったところも見られるとのことでした。家の近くでも混じっているところを探してみようかな。

なぜゼニゴケというのかなと思って、ネットで見ると、いろいろと書かれていました。でも、ゼニゴケは中国語で「地銭」と呼ばれているので、おそらく中国語から来たのでしょうね。この丸い雄器床を銭に見立てたのかもしれませんね。

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最後はクモで、ウヅキコモリグモだと思います。そろそろ春が近づいてきましたね。

前回の続きで、一昨日行った服部緑地の都市緑化植物園の様子です。この日は鳥を見、花を見、温室でシダを見とぶらぶらしてきました。園内ではあちこちで梅が満開になっていました。

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こんな花を見ているとすっかり春がきたようですね。

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これはジャノメエリカというツツジ科の花だそうです。Wikipediaによると、花の中の黒い葯が蛇の目に見えるからからとのことですが、あまりそんな感じはしませんね。それでは、エリカの語源は何でしょう。ちょっとネットで調べてみました。エリカはもともとラテン語のericaからきています。さらに、ericaはギリシャ語のereikeか、ereikonから来ているとされています。ereikeはヒースを意味し、荒野に群生する矮性低木を指しています。一方、ereikonはbreak(破壊する)の意味で、エリカの葉の抽出物を摂取すると、膀胱結石をくだくからだと言われています。

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こちらはトサミズキです。これも早春の花ですね。

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園内にはクリスマスローズがいっぱい咲いていました。以前はこんな花は見たことがなかったのですが、最近はどの植物園に行っても見られますね。キンポウゲ科のヘレボルス(Helleborus)属に属するH. nigerを指して呼ぶ名称のようですが、Wikipediaによると、園芸界では同属の他の種にも同じ名前が付けられているそうです。クリスマスローズとしか書かれていなかったのですが、植物園なのでせめて学名くらいつけていただけると良かったなと思いました。

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そして、スイセンです。

温室に入るとやはりシダばかり目につきます。シダはたくさん植えられているのですが、どれも名前がついていないので、いっこうに名前が分かりません。名前の付いている大型のシダだけ写真を撮ってきました。

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こちらはリュウビンタイです。分類学上は、リュウビンタイ目リュウビンタイ科リュウビンタイ属です。このシダは咲くやこの花館にもありました。

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ソーラスは陽に透かすように撮ると大変綺麗です。葉脈も見えて・・・。

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この温室にある大型のヘゴはマルハチという小笠原諸島の固有種だそうです。

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二階から撮るとこんな感じです。

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そして、葉とその裏のソーラスです。

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このヘゴはヒカゲヘゴと同じで、葉柄の取れた後に、逆八の字の模様ができます。ヒカゲヘゴとの区別がつかないのですが、「日本の野生植物 シダ」(平凡社、1992)の検索表によると、葉の裏面の軸に袋状の鱗片があり、毛がないのがマルハチ、袋状鱗片がなくて、小羽片の軸に毛があるのがヒカゲヘゴだそうです。これでは調べようがないですね。

久しぶりに服部緑地に行ってみました。鳥をちょっと見て、植物園で花をちょっと見ようかなと思って。初め、うずわ池の方に行ってみましたが、目ぼしいものはまったくいません。それで、いつもの新宮池に行ってみました。

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池にはカモはもういなくなり、ずいぶん静かになっていました。それでもカイツブリがいました。可愛いので、つい撮影してしまいますね。

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池の北側にはこんな花が咲いていました。カタバミのようですが、花が大きくて園芸種のようです。調べてみると、オオキバナカタバミと言ってやはり園芸種が逃げ出した帰化植物のようです。原産は南アフリカあたりで、世界中に帰化しているようです。

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ジョウビタキもいました。最近、シダばかり撮影していて、鳥は久しぶりなのでどうもうまく撮れませんね。新宮池の周りはフェンスの工事で歩けませんでした。それで、植物園の方に行ってみました。

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植物園の入口にはマンサクの花が咲いていました。

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園内ではツグミやムクドリ、ヒヨドリはたくさんいましたが、他の鳥の姿は意外に見えません。諦めて、花の写真を撮っていたら、上の方でコツコツコツと木を突く音がしました。ひょっとしてキツツキ?見上げると木の上の高いところに、やや大きめの鳥がいました。初めはアカゲラかなと思ったのですが、どうも色が違うようです。

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アオゲラです。これまで姿は何度か見たことはあったのですが、写真は初めてでした。ただ、高いところだったのと枝が邪魔をして、撮れたのはやっとこの程度。

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最後はこのカモです。植物園内の池に何羽かいました。たぶん、ホシハジロの若鳥かなと思うのですけど・・・。植物の写真も撮ったのですが、それは次回に回します。

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