里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年12月

今日は晴れたり曇ったりだったのですが、10時過ぎからもう一度、クロスジフユエダシャクのメス探しに行ってきました。

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場所は、住宅地の脇のこんな落ち葉が積もった道沿いです。この道の上にも両側の林の中にもいっぱい飛んでいます。一昨日はあまりにたくさんいたので、目移りしてしまい、結局、最初に偶然見つけた1匹以外は見つかりませんでした。

そこで、今日は場所を決めて、どっかりと腰をおろしてそこから眺めることにしました。探すポイントは、落ち葉のすぐ近くでバタバタする個体を探して、落ち葉の下に潜り込むところを見つけることです。

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多くの個体がバタバタするのですが、すぐに諦めてしまうのか、こんな風に止まってしまいます。オスはひたすら飛び回り、ちょっと休んでは飛び回りということを繰り返しています。同じ場所を何度も何度も飛び回って・・・。だんだん、腹立たしくなってきました。どうしてこんなにも効率の悪い方法で、メスを探さなければならないんだろう。夜ならともかく昼なんだから、フェロモンだけでなく、もっと視覚を使わせる方法はないんだろうか。待つこと2時間余り、とうとう諦めて帰ることにしました。

林から車道に出るところの道路脇に小さな畑のようなものがあります。そこでも、クロスジフユエダシャクが2-3匹飛び回っています。ふと見ると、一匹が地面近くでバタバタを2-3度繰り返して、パッと消えてしまいました。もしかしてと思って、近づいて落ち葉をひっくり返してみると、そこで交尾しているところに出会えました。

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やっと見つかったという、ちょっとした感動がありました。写真を何枚か撮って、若干名残惜しかったのですが、あまり邪魔をするのもと思って、そのままにして家に戻りました。

でも、待っている間に面白いものに出会えました。落ち葉の中をごそごそと動くものがいました。初め、クロスジフユエダシャクのメスかなと思ったのですが、よく見ると翅みたいなものが生えています。近くにある枯れ木に着くと、そこでじっとしてしまいました。

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これが、11時31分の写真です。その後、翅がだんだん伸びてきます。

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上から、11時34分、37分、42分です。もうすっかり翅が伸びています。このまま、じっとして動かなくなってしまいました。

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そして、12時21分ごろもう一度見てみると、今度は翅を広げていました。クロオビフユナミシャクという別のフユシャクでした。林の中ではいろいろなドラマが展開されているのですね。

ついでに他の写真も載せておきます。

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林の中の陽だまりで翅を伸ばすテングチョウです。

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これはヤマトシジミ。

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ジョウビタキには何度も出会いました。

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そして、アオジです。たくさんいたのですが、なかなか姿を見せてくれませんでした。

一昨日、林の中を歩いていると、茶色い蛾がたくさん飛び回っているのを見つけました。これはクロスジフユエダシャクといって、翅があるのはオスだけ、メスは翅が退化しているフユシャクの仲間です。私はメスは一度も見たことがなかったので、草の先や樹の幹などを探してみたのですが、結局、見つかりませんでした。

そこで、ネットでいろいろと探し回っていると、メスの探し方を書いたブログがいくつか見つかりました(昨日、コメントをいただいた星谷 仁さんのブログは大変参考になりました。どうもありがとうございました。)。それによると、クロスジフユエダシャクのメスは地中の蛹から羽化した後、落ち葉などの下に潜んでいて、そのメスの出すフェロモンを求めて雄が低空をさまよい飛んでいるようです。メスのいる近くまでくると、翅を震わせて落ち葉の下に潜り込んでいくそうです。

そんな予備知識を得て、もう一度、昨日の場所に行ってみました。目的地に着く前に小さな空き地があって、そこでもクロスジフユエダシャクが飛んでいました。1匹が翅を震わせて地面の近くをウロウロしていたと思ったら、丸太の下に潜り込みました。

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こんな丸太です。矢印のところにいます。近づいて覗いてみると、メスと交尾している姿が見えました。

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地面の近くの丸太の下なので、なかなかうまく写せませんが、かろうじて写すことが出来ました。

これは簡単だなと思って、昨日の場所に行ってみました。たくさんのクロスジフユエダシャクが飛び回っています。


ざっと数えても数十から100匹ほどはいるでしょうか。皆、地面すれすれを飛んでいます。そして、ときどき、落ち葉の上で翅をバタバタさせてメスを探すような行動を見せました。


でも、見た限りでは落ち葉の下に潜り込むような行動はせず、しばらくバタバタした後はその近くの葉や枝に止まって、ちょっと休憩という感じでした。

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結局、一時間弱ほど粘っていたのですが、メスを見たのは最初の1匹だけでした。あまりにオスの数が多くて、目移りしたのが原因かなと思い、今度は場所を限定して観察してみようと思いました。

昨日は珍しく住宅地の方を歩いてみました。住宅地の周りは林になっていて、随所に公園があります。林も公園も落ち葉で埋まり、また、木の枝から落ちてくる枯れ葉がまるで蝶のように舞っています。

林の中を歩いていると、こんこんこんという音がしました。見上げてみると、木々の枝の向こうに何か動くものが見えます。

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アカゲラのようですが、枝が邪魔をしてなかなか姿がはっきりとは見えません。

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木をつつきながら少しずつ上に上がっていき、やっと姿が見えました。こんな住宅地のすぐそばでアカゲラを見たのはもう十何年ぶりかもしれません。でも、しばらくいた後、飛び去ってしまいました。その後も近くの林でこんこんこんという音が聞こえたのですが、残念ながら姿は見えませんでした。

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この近くではツバキがいっぱい咲いています。その蜜を吸いに、メジロが姿を見せました。目の周りが白く、本当にメジロですね。付近ではヒヨドリがうるさいくらいに鳴き、飛び回っていました。(追記:この木はサザンカのようです)

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林の中の道はこんなふうに落ち葉で覆われています。そんな中、茶色の蛾がひらひらとたくさん飛び回っていました。ざっと数えても10数匹はいるでしょうか。写真を撮ろうと、止まるまで追いかけていったのですが、なかなか止まってくれません。

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やっと止まってくれたのがこの写真です。これはフユシャクと呼ばれる一連の蛾の仲間で、クロスジフユエダシャクといいます。この仲間の♀には翅がないため、草や枝の先に止まってフェロモンを出し、♂を呼び寄せるという話を聞いたことがあるので、この近辺をずっと探してみました。残念ながら♀は見つかりませんでした。今度、また、探してみます。

秋も深まり、歩いていても何となく寂しさを感じるようになりました。気温は13度。まずまずの暖かさだったのですが、虫はすっかり影を潜めてしまいました。この日は、川沿いの土手と用水路沿いの道を歩いただけでさっさと帰ってきてしまいました。

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河原にはキセキレイがいました。いつも見る鳥ですが、じっくり見ると結構綺麗です。

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川沿いのヨモギにはヨモギハムシがあちこちに付いていました。交尾している個体も結構います。

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同じヨモギにクモがいました。こんな格好でじっとしています。調べてみると、コガネグモ科のコゲチャオニグモに似ています。

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土手にハチがいました。特徴もはっきりしているので、なんとか名前が分かるだろうと思ったのですが、意外にぴったりと合う種類がいません。トガリヒメバチの仲間だろうかというところまでしかたどり着きませんでした。

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2匹のアリが毛虫を持ち上げていました。よく見るとピンク色に染まったきれいな毛虫です。

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これはホシカメムシの仲間のクロホシカメムシかフタモンホシカメムシでしょうか。やはり土手にいました。

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土手にあるコンクリートの壁に止まっていました。ナカオビアキナミシャクですね。

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木の幹に止まっていました。模様がだいぶ消えてしまっているのですが、おそらく、ツマキナカジロナミシャクではないかと思います。

しかし、全体に虫は少ないですね。目立った虫がいないと、ついついこんな蛾にも目がいくようになります。

昨日は晴れてはいましたが、気温は日中でも11度くらい。風が冷たく、寒い一日でした。今頃、どんな虫がいるかなと思って、散歩がてら山道を歩いてみました。

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歩き始めてすぐ、街路樹として植えられているクスノキにヒメクダマキモドキが止まっているのが見えました。この間、歩道にいっぱい死んでいたのですが、この日も、歩道でじっとしている個体や踏まれた個体が見られました。寒くて動けないのでしょうね。

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山へ向かう途中、ヨモギの葉にこんな蛾が止まっていました。カバエダシャクという蛾です。

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蝶の姿はほとんど見かけません。飛んでいるのはテングチョウだけという感じです。

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代わりにこんな毛虫がいました。上はシロシタヨトウという蛾の幼虫で、下はナシケンモンの幼虫です。舗装した道をのろのろ歩いています。

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山道に入るとさすがに紅葉は綺麗です。その代わり、動くものは鳥も含めてほとんど見かけません。

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ちょっとした日陰にはこんなフユイチゴの実がなっていました。

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山道から下りてきて、いつもの畑の間の道を歩いていると、カメムシの幼虫に出会えました。アオクサカメムシの幼虫のようですが、体は小さく、模様は3齢か4齢幼虫みたいなのに、もうすでに5齢幼虫のように翅ができかけています。

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用水路脇の道を歩いていると、ドウダンツツジのような花が咲いていました。

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花を撮影していて、ふとその奥を見るとこんな実ができています。花と実が同時にできるというので、昨年、宇治市植物公園で見たイチゴノキのことを思い出しました。イチゴノキはツツジ科の植物で、地中海地方に自生しますが、最近は植栽としても植えられているようです。秋に花が咲き、昨年咲いた花の実が翌年の秋にできるので、花と実が同時に見られます。

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家の近くの歩道に一匹の蛾がほとんど死にそうになって止まっていました。よく分かりませんが、フユシャクでしょうか。

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アスファルトで固めた歩道の隙間から、フユノハナワラビのような植物が顔を出していました。たくましいですね。

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行く時に見たヒメクダマキモドキはそのまま止まっていましたが、向きが逆になっていました。

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