里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年10月

気温21度。二、三日前の暑さに比べ、急に秋らしくなってきました。そんな中、また、家の近くを歩いてみました。朝の気配が残る9時前で、何か清々しさがありました。

いつもの川に来ると、カワセミが飛んでいるのが見えました。ちょっと飛んでは近くの石に止まり、あまり遠くまで飛びません。河原の石に止まったところをよく見ると、2羽います。

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どうやら求愛をしようというのでしょうか。(追記:下くちばしが黒いのはオスだそうです。この二羽は共にオスのようです。)

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今度は、こんなに接近しました。右側にいる一羽がクルッと一回転したり、左側の一羽が尾をぴくっと上げたりしていたのですが、すぐに右の一羽が近くの石に飛び移りました。残った一羽はじっとしています。しばらく見ていたのですが、とにかく逆光でまぶしいので、橋を渡って向こう岸に行くことにしました。

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普段だと、こちらの姿が見えた途端に飛んでしまうのですが、この日は求愛中で夢中なのか、じっとして動きません。右隅の枝に一羽が止まり、左側の一羽はその周りをあちこち動き回っています。

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両者の微妙な距離はなかなか縮まりません。そのとき、突然、キセキレイがその間に割って入ってきました。あまりに突然だったので、写真を撮る暇もありませんでした。左側の一羽は驚いたように、遠くへ飛んでいってしまいました。

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残された一羽は近くの石に飛び移ったのですが、ぼんやりとした感じで、そのうち、もう一羽が飛んでいった方向に飛び去りました。意地悪なキセキレイですね。

川に沿って歩いていると、コサギがいました。

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脚をしきりに動かして魚を追い出しているようすです。

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川を離れ畑の中を歩いていくとホオジロがいました。なんだか久しぶりにホオジロの姿を見た感じです。

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畑の中の花にはツマグロヒョウモンが来ていました。

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ミゾソバの花にはたくさんのハチやアブと一緒に、イチモンジセセリが何匹か来て、蜜を吸っています。

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休耕田には、帰化植物のアメリカアサガオがいくつか咲いていました。

こんな秋を満喫して家に戻る途中、家のすぐそばの木を見上げると何か黒い塊が動いています。

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サルです。近くに群れがいないので、きっと、はぐれ猿でしょう。顔から見るとまだ若いようです。何かしきりに食べています。

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どうやら栗の実を食べているようです。この辺りには、ときどき、こんなはぐれ猿がやってきます。

秋も深まり、虫が集まってくる花も少しずつ変化してきました。夏の間はヤブガラシやヒメジョオンに集まることが多かったのですが、それがママコノシリヌグイに変わり、やがてアメリカセンダングサになり、そして、今はセイタカアワダチソウになってきました。

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黄色の花にまみれていろいろな虫が来ています。これはキゴシハナアブです。複眼に褐色の細かい点がたくさんついています。

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これはツマグロキンバエです。セイタカアワダチソウに集まっている虫の中では一番数が多かったです。

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ミツバチも来ていました。これはニホンミツバチの方でしょうか。

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ツマグロヒョウモンも来ています。

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小さなアブですが、ヒメヒラタアブの仲間のようです。(追記:ミナミヒメヒラタアブでよさそうです)

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このアブは隣で咲いているヒメジョオンにも来ていました。

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これも小さなハエですが、名前は分かりませんでした。

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ヒメジョオンの花にはカメムシもいました。これはスカシヒメヘリカメムシのようです。

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植木には小さな花が咲いていて、そこにオオハラナガツチバチが来ていました。長い触角が目立ちます。

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ツチイナゴは白っぽい体なので、意外に目立ちます。

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この日見たトンボは真っ赤になったミヤマアカネだけでした。

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帰りに歩道を早足で歩いていく虫を見つけました。ヒメホシカメムシかオオホシカメムシかよく分かりませんが、その5齢幼虫です。

9月終わり頃から、このブログでもあちこちでノビタキがやってきたことが報告されていましたが、私のフィールドでもついに見ることができました。

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10月3日は河原で、4日は稲を刈った後の田んぼにいました。干してある米やこぼれ実を狙ってスズメがたくさん来ていましたが、それらとは行動を別にして、一羽だけ棒の先端などに止まったり、時折、田んぼに降りたりしていました。昨年見たのは10月8日、今年はちょっと早いかもしれません。

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川にかかる橋にはイソヒヨドリがいました。写していると急に尾羽を上げる格好をしました。どうしたのでしょうか。

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川にはサギがいっぱいいました。これはダイサギでしょうね。

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コサギは全部で5-6羽いました。

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アオサギもいました。

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川に向かう道には、もうキンモクセイが咲いていました。昨年は10月10日に初めて見たので、今年は少し早いかも。

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その横で白い花のように見えるのはイタドリの種でした。

気温は27度。すっかり秋になってしまいました。いつものように山道と川沿いの土手を歩いてみました。

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(2013.09.16撮影)

先日、山道を歩いていた時、小屋の軒下に大きなキイロスズメバチの巣があるのを見つけました。最近、スズメバチに刺されたというニュースが出ていたので、この日は途中までで引き返しました。

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途中で咲いていた花です。上はマメ科のヤブマメ、下はシソ科のアキノタムラソウです。図鑑を見ると、アキノタムラソウの花の雄しべは花粉が詰まっているときには上に向くのですが、からになると横になってしまうと書いてありました。写真右側の花の雄しべは上を向いていますが、左側の花の雄しべは横を向いているのは、そういうわけなのですね。

途中、こんな光景にも出会いました。

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枯れ葉にカメムシがうじゃうじゃいます。前胸の斑紋の大きさからヒメジュウジナガカメムシと思われます。この写真では中央の左右にいる大型の個体が成虫で、後はほとんど翅が出始めた5齢幼虫ではないかと思います。左の成虫の上の幼虫は翅が小さいので4齢幼虫かもしれません。何をしているのか分かりませんが、ネットで探すと、こんな写真がいくつも見つかりました。

川に戻る途中の林の中で珍しいセセリに出会えました。

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ダイミョウセセリです。私の住んでいるところでは時々しか見かけません。

川の土手では相変わらず蜂と虻でいっぱいです。

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この間も見たキゴシハナアブがまたいました。

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土手を歩いていると、すぐ近くの藪の中で青く光るものが目に付きました。カワセミくんです。私が気がついたのとほぼ同時に、カワセミくんも私に気がついたようでした。じっとこちらを見ています。やがて、隣の藪の中に消えてしまいました。

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藪の中を探していると、また青色を見つけたのですが、今度もカワセミくんは気がついたようで、遠くに飛んでいってしまいました。

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川の中にはイソシギもいましたが、遠くてはっきりとは写りませんでした。

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近くの葉にはアキアカネが止まっていました。

すっかり秋になってしまい、虫は全体に少なくなってしまいました。その代わり、少しずつ鳥が目立つようになってきました。この日も、川にはカワセミやイカルチドリ、ダイサギ、コサギなどがいたのですが、歩き始めてすぐに望遠系のカメラの電池がなくったことに気が付きました。

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最後に1枚、イカルチドリだけを撮影して、後は接写で花にくる虫を写すことにしました。

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セイヨウミツバチです。この頃は咲いている花が減ってきたからか、アメリカセンダングサの目立たない花に集まっていました。初め、足に付いた橙色の塊がダニに見えたのですが、両方についているのでおそらく花粉なのでしょうね。

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これはオオハラナガツチバチです。やはりアメリカセンダングサに来ています。

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名前の分からないハチも来ていました。

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これはヒメハラナガツチバチの方です。キバナコスモスに来ていました。

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フタモンアシナガバチです。この日はアシナガバチの姿はあまり見かけませんでした。

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不思議な色の目をしています。キゴシハナアブというようです。やはりアメリカセンダングサにいました。

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このロボットのような虫はハエの仲間で、ツマグロキンバエというようです。目の模様が面白いですね。

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アカトンボは少しずつ増えています。高いところに止まっていたので、名前ははっきりしないのですが、顔まで赤いのでナツアカネではないかと思います。

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ミヤマアカネは陽の光が当たり大変綺麗でした。

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