里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年07月

関東甲信越地方はもう梅雨明け、近畿地方はまだですが、昨日は真夏のような日差しでした。そんな中、久しぶりに家の近くを歩いてみました。この日はハチの姿がやけに目立ちました。

イメージ 1

蜂は近づくと怖いので、望遠で撮ることにしています。ヤブガラシの花に来ていたのはキアシナガバチです。(追記:ヤマトアシナガバチのようです)

イメージ 2

同じくヤブガラシの花に来ていたハチで、ヤマトアシナガバチだと思います。

イメージ 7

植え込みのやや暗いところにある落ち葉の中にもぐったり出たりしていました。ちょっとぶれてしまいましたが、キボシアシナガバチだと思います。

イメージ 8

今日はなんでこんなにいろいろなハチを見るのだろうと思っていたら、葉の裏でじっとしているハチを見つけました。やはり望遠で撮ったのですが、この日は風が強くて葉がなかなか止まってくれません。じっと待ってやっと撮影出来ました。コアシナガバチだと思います。

イメージ 9

これはフタモンアシナガバチでしょうね。

イメージ 10

すぐ近くにドロバチもいました。クズの葉の上でじっとしています。アシナガバチではないので、何となく安心感があって、接写で撮影しました。家に戻ってから調べてみると、オオフタオビドロバチというのに似ています。ハチは黒と黄色のコントラストがはっきりしていて、写真にすると見栄えがします。

チョウもトンボもあまり姿が見えなかったので、少し花を写してみました。

イメージ 11

クコの花です。ちょっと前にこの場所を見たときには、ハムシの幼虫で葉がぼろぼろになっていたのですが、今はそんな気配はまったく無くなり、みずみずしい葉で覆われていました。

イメージ 12

畑にいっぱい咲いていました。熱帯アメリカ原産のユウゲショウです。陽が当っていて、色が少し飛んでしまいました。

イメージ 13

ちょっとごたごたした感じの花ですが、ヤブカンゾウの花が少し咲き始めていました。

イメージ 3

ミヤコグサの花はもう終わりになっていました。ミヤコグサというとシルビアシジミを思い出しますが、この辺りにもいるのでしょうか。

そのほかの虫や鳥です。

イメージ 4

畑にハンミョウがいっぱいいました。小型で色も地味、いつものハンミョウとは違います。何だろうと思って撮影し、家で調べてみると、どうやらコハンミョウのようです。

イメージ 5

河原にはイソシギが来ていました。魚をくわえています。

イメージ 6

畑の中でケッケッケッとうるさい声が聞こえました。何だろうと思って見るとキジです。近くの家の人も、「うるさい!」とでも言うように出てきました。それに追われるように畑の端まで来たところです。右側は田んぼで水が張られています。どうしようかと悩んだ末、2度目に飛び出しました。飛ぶ瞬間を撮ろうと待ち構えていたのですが、飛ぶスピードがあまりに速くて画面には尻尾の先だけが写りました。結局、田んぼを迂回して隣の畑に無事着地しました。

最近は動物園に行くと鳥の写真ばかり撮っています。とくしま動物園は広くて、鳥も放し飼いされているということを聞いて前から行ってみたいと思っていました。車で明石海峡大橋、大鳴門橋を越え、鳴門で一泊し、翌日、動物園に行ってみました。

イメージ 1

とくしま動物園は平成10年に町中から郊外に引っ越し、山の中で植物園と合わせ四国最大級の総合動植物公園として誕生しました。動物園の総面積は21.73ヘクタールで、横浜のズーラシアの40.7ヘクタールに比べると半分程度ですが、天王寺動物園の11ヘクタールの2倍ほどの面積を占めています。この広さに動物91種類、618点が展示されています。天王寺動物園の230種1000点に比べると半分以下しかありませんが、その分、如何に広々としているが分かります。

この日も平日だったせいか人の姿はまばらで、園内は緑に満ち溢れ、坂を登ったり下ったりというちょっとしたハイキング気分でした。

イメージ 2

鳥はドーム型のフライングゲージの中に放し飼いにされていました。

イメージ 9

中に入ってまず目に付いたのが、ショウジョウトキです。見晴らし用のやぐらの柱の上に止まっていて、近づいても全く逃げません。ドームの中にはかなりの数がいました。

イメージ 10

すぐ後ろを見ると、今度はツキノワテリムクが手すりに止まっています。

イメージ 11

ツキノワテリムクはアフリカ東部に生息する鳥で、羽が輝くような青色をしています。フライングゲージの中では一番数が多かったかもしれません。幼鳥もいたので、かなり繁殖したのでしょう。

イメージ 12

やぐらから下に降りるとカモ類がいましたが、どのカモも皆寝ています。これは、リュウキュウアカハシガモで、初めて撮影するので、起きている姿を写したかったのですが、結局、目が辛うじて開いたにとどまりました。

イメージ 13

小さいカモで、アメリカコガモと書いてありましたが、普通のコガモとどこが違うのかはよく分かりません。

イメージ 14

そして、定番のオシドリもいました。

イメージ 15

このクロエリセイタカシギもあちこちの動物園で見かけます。しかし、いつ見ても可愛いですね。

イメージ 16

イメージ 3

アフリカクロトキと書いてありましたが、お尻の部分があまり黒くなくて、東南アジアに生息するクロトキではないかと思いました。

イメージ 4

キンケイは換羽の最中なのか、こんな姿でした。

イメージ 5

イメージ 6

二種類のカンムリヅルがいました。上はカンムリヅル、下はホオジロカンムリヅルです。比べると頬の色の違いが良く分かりますね。

イメージ 7

出口に近い地面には、ケニアカンムリホロホロチョウが何羽かうろうろしていました。

フライングゲージの中にはこのほか、セイキテリムクとコウラウンがいるはずなのですが、まるで、バードウォッチングをしているようなもので、なかなか見つかりません。

イメージ 8

最後にやっとコウラウンだけ見ることができました。

この日は良い天気で、その分、暑さもひとしおで、早々と引き揚げたのですが、実は、とくしま動物園のシンボル的な存在だったアンデスコンドルもいたようで、後で知ってちょっとがっかりしました。

昨日は空も曇っていて蒸し暑く、あまり散歩にいく気分ではなかったのですが、歩くのは健康に良いからと思って出かけてみました。

いつものように坂を下りて、小さな川に向かう途中、木の幹を黒いものが動いているのが見えました。

イメージ 1

ストロボをたいたら、黒い虫だけがはっきり写りました。オオゴキブリです。ゆっくりゆっくりと木を降りています。これまで、枯れ葉の中では何度か見たことがあったのですが、木の幹を歩いているのを見たのは初めてです。あらためて見てみるとずいぶん大きい虫です。こんな虫が家の中に出てきたら大変ですが、幸い、森の中にしか棲まない種類です。

川に着くと、いつものヒメジョオンの花を調べてみました。相変わらず虫がいっぱいです。

イメージ 2

ヒメナガカメムシがたくさんいました。連結しているのも多く見られました。

イメージ 8

ハチもいましたが、名前は分かりません。

イメージ 9

この日はこんな変わった虫も見られました。幼虫図鑑で調べてみると、どうやら、ヤマトクサカゲロウの幼虫のようです。

イメージ 10

川べりにはモンシロチョウが止まっていました。何となく変だなと思ってよく見ると連結していました。

イメージ 11

これはホシハラビロヘリカメムシではないかと思います。

イメージ 12

川の中の石の上で、カワウがじっとしていました。水かきのついた脚が良く見えます。

イメージ 13

そこにイカルチドリが飛んできました。何かくわえています。脚が見えるのでカエルでしょうか

イメージ 14

さらに、そこにカワセミが飛んできました。しかし、カワセミはイカルチドリが止まっていることに全く気が付かなかったのか、接触するくらい近くに止まってから、2羽ともびっくりして飛び立ちました。カワセミはちょっと離れた石の上に止まりました。カワセミも久しぶりに見ました。

イメージ 6

川の中の石の上にトンボが止まっていないかと見て回ったのですが、この日は一匹だけでした。コオニヤンマです。

土手をいつも見ている石垣のところまで行ってみました。今日はアオオビハエトリやアリグモの姿は見えず、アリがせわしなく行き来している姿だけが見えました。石垣の横に座ってじっと眺めているといろいろな虫が出てきました。

イメージ 15

小さい虫ですが、ノミバッタというバッタの仲間です。図鑑で調べてみると、脚がまだらになっているので、マダラノミバッタという種が似ているのですが、主に南方に住む種類です。バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑によると、「南西諸島に分布するが、本州(大阪府、兵庫県)の採集例もある」と書かれているので、私の住む北摂でも見られてもよいのかもしれません。

イメージ 3

すぐ近くに別のノミバッタもいました。こちらの方がやや大型です。まだらの模様がないので、こちらは純正のノミバッタなのかもしれません。

イメージ 4

石垣にはカメムシもいました。アカホシカスミカメです。

イメージ 5

こちらはモンシロナガカメムシだと思いますが、最近、アムールシロヘリナガカメムシとの区別が分からなくなってしまいました。

帰りは川から水を引いている用水路沿いを歩いてみました。

イメージ 7

カラムシの葉にラミーカミキリがたくさんいるのが見えました。飛び出す瞬間を撮ろうと身構えていたのですが、なかなか飛び出さないので、諦めて帰りました。今度挑戦したいと思います。

↑このページのトップヘ