里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年06月

二日前にいつもの山道を歩いていて、アカシジミやヒオドシチョウに出会えたので、二匹目のドジョウを狙って、この日も同じルートを歩いてみました。そうしたら、思いもかけない蝶を撮影できました。

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ちょっと大型のコミスジがいるな、もしかして、と思って近寄ってみるとミスジチョウでした。ミスジチョウがこの辺りにいることは知っていたのですが、いつも飛んでいる姿を見てあれかなぁと思っていた程度で、地面に止まっている姿を見たのは初めてです。でも、あっという間に飛び去ってしまいました。飛翔力がかなり強いという感じです。

そのほかにもいろいろなチョウがいました。

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昨日も見たミズイロオナガシジミです。

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メスグロヒョウモンもウツギの花に来ていました。

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ルリシジミが飛んでいるときの青は、結構、目に付きます。飛んでいるところはなかなか撮れないのですが、止まるとこんな姿になってしまいます。

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奄美大島ではハイビスカスの大きな花の中に埋もれるようにして吸蜜していたアゲハ類も、こちらではこんな小さなアザミに止まっています。クロアゲハです。

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綺麗な蛾もいました。マダラが科のキスジホソマダラです。触角が青光りしています。

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蛾の仲間は葉っぱの裏に止まることが多いので、下から撮影してみました。奇妙な形で止まっていますね。シャクガ科のナミガタシロナミシャクです。

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ため池にはギンヤンマに混じってこんなトンボが旋回していました。オオヤマトンボのようです。ほぼ同じコースを飛んでいるので、なんとか飛んでいるところを撮影してみたいと思って、焦点距離をおおよそコース上に合わせて固定にし、シャッター優先モードでシャッター速度を1/1000秒にして、1秒5枚の連射で、実に76枚も撮影しました。ほとんど焦点が合っていなかったのですが、数枚うまく写った写真がありました。

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変わった色のアシナガバチがいました。おそらくムモンホソアシナガバチだと思います。よく似た種にトウヨウホソアシナガバチ(ヒメホソアシナガバチ)がいるのですが、顔の黒筋、触角の先端、腹の模様の色具合などから見分けられるそうです。

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これはシマサシガメというカメムシの仲間です。

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今日は虫を中心に撮影していたのですが、コゲラの表情があまりに可愛いので、思わず撮ってしまいました。

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山道を歩いているとこんな蛇が死んでいました。家に帰って調べてみると、どうやらマムシのようです。奄美大島に行った時は、宿の人にハブに気を付けて下さいねと何度も言われたのですが、こちらでは、マムシがいるのですね。

一昨日の里山散策の結果です。この日は雨が降りそうだったのですが(実際、ときどき降りました)、この間の「雨の奄美」を体験してからは、雨がまったく気にならなくなりました。昨日の蝶と蛾に引き続いて、今日は甲虫やカメムシ、トンボなどを紹介します。本当は毛虫もいっぱい撮ったのですが、毛虫が嫌いな人もいるので、また、別の機会にしますね。

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家から歩き始めてすぐの草むらにいました。図鑑で調べると、アトボシアオゴミムシというのに似ています。ゴミムシという名前が付いていますが、艶々として、色も綺麗です。カメラを向けるとすぐに葉の下に隠れてしまうのですが、この辺りに出てきそうだなと待ちかまえていて写真を撮りました。

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草原で何かいないかと見渡していると、やたらに揺れている草が目に付きました。見ると、黒い虫が必死に登ろうとしています。体が大きな割に、細い草に登ろうとするので、真ん中近くまで来るとすぐに草が折れてしまいます。すると、また、逆戻りして別の葉に登り始めます。名前はよく分かりませんが、ヒラタシデムシかなと思っています。

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山道でヒオドシチョウが翅を開くのを待っているときに、近くの葉っぱに止まった綺麗なラミーカミキリです。

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やはり山道で見ました。マルカメムシにしては、やけに小さいなと思って写真を撮りました。家に帰ってから調べると、どうやらヒメマルカメムシという種類のようです。白い点が付いています。これはオスとメスでしょうか。仲が良いですね。

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バッタの赤ちゃんです。名前までは分かりません。

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葉っぱの上を黒い虫がうろうろしていました。近づいて撮影してみると、これは昆虫ではなくてアリグモです。前に二つ突き出しているのは上顎です。オスは上顎が立派なのですぐに分かります。全体に細長いので、ヤサアリグモの方かなと思います。

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私の歩いているコースにはため池が何箇所かあります。ため池に近づくと次々とトンボが出てきます。このイトトンボはクロイトトンボかセスジイトトンボかとだいぶ迷ったのですが、肩黒条に淡色線がはっきりと入っていないので、おそらく、クロイトトンボのメスの方だろうと思っています。

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ため池にはクロスジギンヤンマやギンヤンマが飛んでいましたが、止まってくれないので諦め、近くに止まっていたハラビロトンボを写しました。これはオスの方で、メスは山道で見られました。

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ため池にはほかのトンボもいました。

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ヨツボシトンボです。ヨツボシトンボは何匹かが、ガシャガシャと音を立てて飛んでいるような感じがしました。

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家に帰る途中、川沿いの道を歩いていると、わずか2mほど先をギンヤンマがうろうろとしています。と思ったら、急に近くの草に止まりました。近づいても逃げません。きっと、くたびれていたんでしょうね。

雨が多かったのと、あまりに花と蝶の多かった奄美ショックで、しばらく散策に行っていませんでした。昨日は、梅雨の間のちょっとした中休みのような状態で、晴れてはいませんでしたが、少し明るくなった里山を歩いてみました。期待していたのは、山道にテングチョウの群舞が見られるかなということと、ゼフィルスがいるかなというところです。

歩き始めてすぐに、小さな蛾に目が付きました。小さくても大変綺麗です。

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家に戻ってから調べてみると、カザリバガ科のベニモンマイコモドキという名前だそうです。

すぐ隣には別の蛾がいました。

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葉っぱの上でくるくると回っています。しばらくするとピタッと止まってしまいました。これも家に帰って調べてみると、キバガ科のオドリキバガというらしいです。名前の由来は図鑑には書いてなかったのですが、きっとこんな仕草から「オドリ」という名前を付けられたのかもしれません。

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これもきれいですが、やはり蛾の仲間でマドガです。

日陰ではジャノメチョウの仲間がいました。

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その名の通り、ヒカゲチョウです。

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ヒメジャノメです。

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そして、コジャノメです。

人家のあるところにやってきました。

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モンシロチョウがいっぱい飛んでいます。たまにはモンシロチョウも撮ってみようと思ってパチリ。

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ルリシジミも翅を開くと透き通るような青が大変綺麗です。

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人家の周辺でテングチョウはあちこちで飛び回っていましたが、せいぜい10頭程度の群れです。昔、山道を歩いた時には、100頭近いような群れに出会いました。テングチョウが100頭も止まっているところを歩いていくと、一斉に飛び立つ姿は本当に壮観でした。

山道に入ってやっとゼフィルスに出会えました。

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ミズイロオナガシジミです。

いつものお気に入りのところに行ってみました。ここにはクリとウツギがあるので、待っているといろいろなチョウがやってきます。クリはまだ咲き始めという状態でしたが、ウツギは満開でした。

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しばらくすると、ウツギの花にメスグロヒョウモンがやってきました。

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アカシジミはクリの木の周りを飛んだあと、少し離れた木の葉に止まりました。この辺りは、昔、大きなクヌギがいっぱい生えていたのですが、最近はほとんど伐採されて見る影もありません。最近、見られるゼフィルスはせいぜいミズイロオナガとアカシジミ程度です。

しばらく待っていると、ウツギにヒオドシチョウがやってきました。

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ヒオドシチョウは翅を閉じた状態で撮ってもこんな感じで、ちっとも「ヒオドシ」というわけではありません。仕方なく30分ほど粘りました。でも、ほとんど翅を開けずに、一心不乱に蜜を吸っています。

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最後にやっと開いてくれました。

近くの日陰に蛾がいました。

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暗いところにいると、蛾と言えども、白が大変目立ちます。これはヨツメエダシャクのようです。

蝶と蛾以外の昆虫は次の機会にします。

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