里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年05月

いつもの「里山の散策」シリーズです。今日は、山道ではなく、河原と畑の周りを歩いてみました。

家を出たすぐのところにある草むらに小さなハチがいっぱい飛んでいました。

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地面に小さな穴がいっぱい開いていて、ハチがその上をうろうろしながら出たり入ったりしています。何をしているのでしょう。(追記:知人の先生からウツギノヒメハナバチではないかと教えてもらいました)

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河原を歩いていると、変わったクモがいました。見たこともないような姿だったので、写真を撮って調べてみると、どうもゴミグモみたいです。普段は細長いゴミの中にまみれているのですが、外に出るとこんな姿をしているのですね。

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土手にあるいつもの石垣ではアオオビハエトリがアリを捕まえていました。アリの触角2本をしっかりとくわえています。

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付近には小さな虫もいました。調べてみると、マダラノミバッタというバッタの仲間のようです。

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河原の草の上にも変わった虫がいました。形はオトシブミのようですが、黒い突起があります。これも調べてみると、ヒメゴマダラオトシブミというようです。変わった虫がいっぱいいますね。

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これはウズラカメムシといいます。カメムシの仲間はほかにもいました。

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ホソヘリカメムシですね。

用水路の脇にクコが群生しているのですが、行ってみると葉っぱがほとんどありません。

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よく見ると、小さな虫がいっぱい付いています。ネットで調べてみると、トホシクビボソハムシの幼虫だそうです。
枸杞はいつもいろいろな虫がいて、ちょっとした観察ポイントになっているのですが・・・。

夏のような日差しの中で、午前中、山道を歩いてみました。家のすぐ近くの林の中に入った途端、何か大きな動物が走ってくるのに気が付きました。

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私のすぐ前に2頭の鹿が飛び出しました。ほんの5mほど先です。急いでカメラを向けたら、向こうも気付いたみたいです。

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一斉にこちらを振り向きました。一頭は立派な角が生えかかっています。

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こちらに気が付くとすぐに、また、もとの林に戻っていきました。その間、わずか数秒のことでした。いつも鹿の糞が落ちているのは見ていたのですが、こんなに近くで見たのは初めてでした。近かったので、たくましい筋肉の動きを感じました。

近くでホトトギスが鳴いていたので、それに釣られて、林の中を突き進みました。

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ホトトギスはすぐに遠くへ行ってしまったのですが、代わりに、ウグイスがうるさいほど鳴いていました。しかし、声はすれども、なかなかその姿が見えません。やっと、葉の隙間から姿を見ることができました。

ふと、空を見上げるとワシタカが一羽旋回しています。

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ノスリです。今日は頭上をかなりゆっくり回っていました。

いよいよ山道に差し掛かりました。

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草の上で、何かガチャガチャとしたものが止まっている感じです。良く見ると、ヤマトシリアゲが交尾しているところでした。

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木のてっぺんあたりにコミスジが1頭止まっていて、モンキアゲハが近くを飛ぶと必ず牽制に飛び出します。モンキアゲハはどこかに止まろうと探しているようなのですが、コミスジが邪魔をしてなかなか止まれません。

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やっと止まれたのですが、モンキアゲハが止まると白い紋が隠れてしまい、まるで普通のクロアゲハみたいになるのですね。

山道を歩くといろいろな毛虫がぶら下がっています。それを避けるように歩かないといけないのですが、

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こんな変わった色の毛虫もぶら下がっていました。付近を見ると草の上にもいました。

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上面が真っ白の変わった毛虫です。家で調べてみると、ヒロバトガリエダシャクという蛾の幼虫のようです。

山道からふもとに下りてくると、なぜか、いろいろな小昆虫が目に付くようになります。

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これはキクスイカミキリですね。触角をピンと伸ばし、赤い点があって、ちょっと可愛い感じです。

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これはトウヨウモンカゲロウです。翅が濁って半透明なのは亜成虫だからです。

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タツナミソウの花があちこちで咲いていました。

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畑にはカラスビシャクも咲いていました。

昨日、近くの山里を歩いた時の記録です。キビタキ、メジロ、シジュウカラの鳴き声が良く聞こえる林の横を歩いていると、この日は毛虫がやたら目に付きました。写真に撮って、家に帰ってから名前を調べてみました。

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毛むくじゃらの毛虫ですが、ヨツボシホソバというヒトリガ科の蛾の幼虫みたいです。

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これはマイマイガというドクガ科の蛾の幼虫です。これからどんどん大きくなって、林のあちこちで見かけるようになるでしょう。

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角があるので、一見スズメガの幼虫のようですが、実は、オオシマカラスヨトウというヤガ科の蛾の幼虫です。

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これはカレハガ科のタケカレハの幼虫です。

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残念ながら、最後のこの毛虫だけは名前が分かりませんでした。ヒトスジマダラエダシャクという蛾の幼虫に似ていますが、ちょっと違うようです。

毛虫以外にもいろいろな虫がいました。

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カワトンボが白い花に止まっていました。金銅色に光って大変綺麗です。

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これはヤマサナエですね。林の中に止まっていました。(追記:下接続器の方が長いのでキイロサナエかもしれません)

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これはフタスジサナエです。池の縁にある草に止まっていました。

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同じ場所に、生まれたばかりのクロイトトンボも止まっていました。

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この派手な虫はベッコウガガンボというようです。

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ネットで名前を調べてみると、クロムネハバチという種に似ています。(追記:これはハバチではなくてヒメバチではないかと思います)

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ネットで探すと似た種はいろいろと見つかるのですが、ぴったりとくる種がありません。

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これはナカジロサビカミキリですね。

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バッタの赤ちゃんです。これはキリギリスの幼虫でしょうか。(知合いの先生からメールをいただきました。ヤブキリの幼虫だそうです。キリギリスの幼虫は背中が平らで縁に白と黒の線が入っています。ヤブキリは背中が丸い感じだそうです。今はキリギリスの幼虫と同じように花を食べていますが、大きくなると肉食になり木に登るそうです。)

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これは越冬するバッタ、ツチイナゴですね。

まだ、ほかにもいろいろといたのですが、このくらいにしておきます。冬の間は鳥ばかり目に付いたのですが、今頃になると、鳥よりも虫が目につきます。

先日歩いた里山で見つけた花の紹介です。

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フジはあちこちで雄大に咲いていました。毎年、咲く範囲が広がっていくような感じです。

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畑の畦にはコウゾリナの花が満開でした。

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山道を歩いていると、日陰に白い花がいっぱい咲いていました。以前見たような感じだったのですが、名前は思い出せません。家に帰ったから調べてみると、タニギキョウでした。可愛い花です。

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すぐ横にはヤマネコノメもありました。

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いつもクララがいっぱい咲いているところに行ってみました。背が伸びて、つぼみみたいなものが見えますが、まだ咲いてはいませんでした。花期は6-7月というので、もう少し先ですね。

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山から下りてきて、畑の中の道を歩いていると、道端にホウチャクソウが咲いているところを見つけました。もう枯れかけたものが多かったので、もっと前から咲いていたのですね。最近はあまり見たことがなかったので、久しぶりの感じです。


やっと5月らしい天気になりました。昨日、家の近くの里山を歩いた時に見た昆虫です。

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トラフシジミにやっと出会えました。昨年は4月23日だったので、今年はだいぶ遅かったです。河原にある小さな木の枝に止まってくれました。

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コジャノメも今年初めて見ました。

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今年はツマキチョウの数が多い感じです。山側で飛んでいる白いチョウはほとんどツマキチョウのようでした。昨年より、遅くまで見られています。

そのほか、モンシロチョウ、モンキチョウ、アゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、コミスジ、テングチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメがいました。

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トンボではオグマサナエを見ました。先日は、サナエトンボが羽化してもなかなか飛べないところを見ましたが、今日は元気に飛んでいました。

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日陰に行くと、カワトンボがいっぱいいました。

トンボはそのほか、シオヤトンボ、クロスジギンヤンマ、ハラビロトンボがいました。

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用水路の近くではヨツメトビケラが何匹も飛び回っていました。一匹が止まっていると、必ず、別の一匹がやってくるので、飛び上がる瞬間を撮影しようと思っていたのですが、なかなかうまくいきません。また、今度挑戦です。

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そのほかの昆虫です。これはアカサシガメですね。

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シマサシガメの幼虫です。

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黒点がやけに多いテントウムシがいました。でも、図鑑で調べると、ナミテントウの斑紋変化のようです。こんなに多いのに・・・。

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これはヤマトフタツメカワゲラです。仲が良さそうですね。

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ヒメバチの仲間でしょうか。名前は分かりませんでした。

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ジョウカイボンの仲間のセスジジョウカイでしょうか。

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これはヤガ科のリンゴツマキリアツバでしょうね。

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アケビコンボウハバチの幼虫のようです。

虫がいよいよ多くなってきましたね。



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