秋も深まり、山全体が少しずつ色付いてきました。
全山が紅葉するのも間近です。
このころの山里の様子を植物と虫・鳥に分けて紹介していきます。まず、植物編です。
紅 葉

春は華やかな桜も今はこの通り。
赤い葉は付いてますが、その葉もほとんど落ちてしまって少し寂しそうです。
ナンキンハゼは薄い葉が日の光に透けて大変綺麗です。
葉の形が普通のモミジとは違います。
葉の形からオオイタヤメイゲツかなと思います。真っ赤に紅葉しています。
川の土手にある赤い葉はいったい何だろうと思って近づくと、
ヌルデでした。ヌルデはウルシの仲間なので、敏感な人はかぶれることがあります。
葉っぱにあるいぼいぼは、ネットによるとフシダニが作った虫こぶだそうです。
ちょっと近づきたくない植物です。
木 の 実
木の実の写真も撮ろうと思って探してみました。
まず目立ったのがカラスウリです。こんな実が用水路の脇であちこち見つかりました。
家に帰ってから切ってみると、中は
こんな感じになっていました。
ツヅラフジ科のアオツヅラフジです。濃紺の実をたくさんつける、つる植物です。
この黒い実は、写真に写っていた葉にだまされました。
実は、写っている葉は別の植物で、上や右に写っている薄い葉がその正体であることが後で分かりました。
家に帰ってから図鑑をみながら調べていたのですが、どうしても分かりません。
それで、もう一度行って今度は採集してきました。
5枚の小葉に分かれたつる植物が正解でした。それでも、名前が分かりません。
ほうずき書籍の「木の実・草の実」という本で調べて、アマチャズルに似ていることが分かりました。
しかし、ネットで見てみるとアマチャズルの黒い実には輪が入るところが違います。
この写真の実はつるつるして輪がありません。
今度は平凡社の野生植物図鑑で片端から探してみました。
そしてやっとブドウ科のヤブガラシであることが分かりました。
夏の間はその小さな花にたくさんの虫が来るのでいつも見ていた草でした。
こんな黒い実をつけるのですね。
同じ黒い実でも、これはすぐに分かりますね。ヨウシュヤマゴボウです。
最後にクズの実です。この写真をみるとクズがマメ科であることはすぐに分かりますね。