10日に亀岡にある大本花明山植物園に行ってきました。その時に写した花を2回に渡って載せます。名札はきちんとつけられているのですが、結構、ワイルドな植物園なので、あちこちに飛び火していて、名前が分からないものもたくさんありました。でも、面白かったです。

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まずは入り口にあったモクレン科のキタコブシの実です。赤色が目立ちます。いつ見ても変わった形ですね。

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これも入り口にありました。初め、咲いている花はみな写そうと思っていたので、つい写してしまったのですが、これは自然に生えてきたのかもしれません。名札がありませんでした。こんな花で、萼の先端がとがっているので、たぶん、イヌコウジュだと思います。

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茫々とした植物ですが、名札によるとイネ科のオガルカヤだそうです。「野に咲く花」には載っていて、小穂は軸の節に2個ずつつき、最下の1対は雄性で芒がないとのことですが、そんな感じです。

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ハンカチノキには大きな実がなっていました。Wikipediaによると、「花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため」にハンカチノキというそうです。ところで、この木は名札によると、ダヴィディア科になっていました。調べてみると、ダヴィディア科はハンカチノキ科ともいわれるそうです。Wikipediaにはミズキ科になっていて、分類についての説明も載っていました。分類体系によって科が変化しているようです。新エングラーではハンカチノキ科、クロンキストではミズキ科、そして、DNAに基づいたAPGではヌマミズキ科だそうです。科がしょっちゅう変わるのは困りものですね。

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ヤブミョウガがすくっと立っていました。今頃はもう実になっているのですね。ところで、このヤブミョウガはツユクサ科みたいです。

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キツネノマゴ科スズムシバナと名札のついた植物で咲いていたのはこの一輪だけでした。繁殖力が強いのか、園内のあちこちに生えていました。これは近畿以西に自生するようです。

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これは温室の中に植えてありました。黄の色が強く、次回に出てくるキイジョウロウとともに、今頃の園内ではもっとも目立つ花でした。イワタバコ科のマツムラソウという花だそうです。「日本の野生植物」には出ているのですが、写真はありませんでした。分布は琉球、台湾、中国南部だそうです。

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シソ科のセキヤノアキチョウジの花です。なぜか、名札にはサトイモ科になっていました。

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キク科のモミジガサです。昔、庭にヤブレガサとモミジガサを植木鉢に植えていたことがあるのですが、野外ではこんなに大きくなるのですね。

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キンポウゲ科のサラシナショウマの仲間だと思います。残念ながら名札が付いていませんでした。この仲間にはサラシナショウマ、イヌショウマ、オオバショウマがあります。「日本の野生植物」には検索表も載っているのですが、花に5-10mmの花柄があるのがサラシナショウマ、ないのがその他になります。この写真を見るとわずかに柄はついているのですが、とても5-10mmではないので、イヌかオオバになります。この両者は葉の脈上の短い毛の有無で見分けるようですが、上の写真では分かりません。たぶん、葉の形からオオバショウマの方かなと思うのですが、よくは分かりません。その他の花は次回に回します。