前日の続きで、また、家の周りをぶらっと散歩しました。今回は家の周りのある花を網羅的に撮ってみようと思っているので、小さな花にも注意して歩いてみました。

イメージ 1

最初はこの花です。水が張ってあった休耕田の水がなくなった後に一面咲いていました。

イメージ 2

少し離れて撮るとこんな感じです。「日本帰化植物写真図鑑」を見ると、ウキアゼナというゴマノハグサ科の花のようです。北米原産で、昭和29年に岡山県、昭和30年代には兵庫県、愛知県で発見され、その後、東海から九州にかけて分布しているそうです。熱帯魚用の水草として輸入したものが逸脱したようです。

イメージ 3

次はこの花です。

イメージ 4

少し離れて撮るとこうなります。お馴染みのタカサブロウですが、調べてみるとちょっとややこしいことになっていました。梅本(1998)[1]によると、タカサブロウにはそう果が大型で狭卵形から披針形の葉を持つ一群と、そう果が小型で披針形から狭披針形の葉を持つ一群に分けられることが分かりました。これらはいずれも従来までEclipta prostrataとされていた種とは別種で、前者はE. thermalis(タカサブロウ)、後者はE. alba(アメリカタカサブロウ)とするのが妥当であるとされました。両者の違いは「日本帰化植物写真図鑑」にも載っていますが、種で調べるのが一番よさそうです。ということで、この写真はどちらかよく分かりません。もう少し経ってから、種を見てみたいと思います。

[1] 梅本信也、小林央往、植木邦和、伊藤操子、「日本産タカサブロウ2変異型の分類学的検討」、雑草研究 43、244 (1998).

イメージ 5

次もお馴染みのコミカンソウです。いつもこういう実が葉の下にぶら下がっている姿を見るのですが、意外に花には気が付きません。この日は写真のように実がまだ熟していなかったので探してみると、花が咲いていました。

イメージ 6

こんな花でした。やはりかなり地味な花です。(追記:ネットで見ていたら、枝の先につくのは雄花、根元側が雌花と書いてあるサイトがありました。山渓の「野に咲く花」や平凡社の「日本の野生植物」にもそのように書かれています。雌花は花被片が赤色を帯び・・・と書かれているので、上の写真の下二つが雌花、上一つが雄花なのかな)

イメージ 7

次はこの花です。この花だけで名前が分かるようになるとよいのですが、私はさっぱりです。

イメージ 8

ちょっと離れて撮ると、こんな感じですが、ヤエムグラかなと思ったくらいで何も分かりません。どうせ帰化植物だろうと思って、先ほどの図鑑を調べてみました。この図鑑はだいぶ前に買ったのですが、実に役に立ちますね。クルマバザクロソウというザクロウソウ科の花でした。熱帯アメリカ原産で、明治年間に新潟で見出されてから、今では全国で普通に見られるそうです。

イメージ 9

次はこれ。綺麗な花ですが、やはり小さな花です。

イメージ 10

全体はこんな植物でした。これは以前も見たことがあって、ミソハギ科のホソバヒメミソハギという、またもや外来種です。熱帯アメリカ原産で、1952年に佐世保で見出されてから、現在では関東以西に分布しているそうです。

イメージ 11

次はこの花です。

イメージ 12

離れて撮るとこんな感じです。たぶん、ハナイバナですね。花の中心部分にある花びらのような構造は花弁や雄蕊が変形したもので副花冠とよばれているそうです。スイセンの中央にある花びらみたいなものがそうなのですね。

イメージ 13

次はコアカソです。この先についているのは雌花ですが、あまり詳しく見たことがありません。

イメージ 14

拡大はしてみたのですが、何が何やら分かりません。毛の生えた突起が花弁なのでしょうか。

イメージ 15

次はアレチヌスビトハギです。これも外来です。先ほどの図鑑によると、北米原産で、昭和15年に大阪で見出され、その後、関東以西に広がったようです。これも花を拡大してみます。

イメージ 16

といっても、もともと大きいのであまり変わりませんが・・・。

イメージ 17

果実も撮ってみました。ヌスビトハギは2個の小節果からなるが、アレチは4~6個です、というのは観察会などでよく説明を受けますね。まだまだほかにもあるのですが、長くなったのでとりあえずここまで。