黒川は兵庫県川西市の北部にある山里で、川西市では「日本一の里山」と言っている地域です。谷筋に田んぼが広がり、中心を黒川が流れています。まだ炭焼きをやっている民家もあり、のどかな農村風景を楽しめます。もう20年以上も前にこの地域の昆虫調査を手伝ったことがあったのですが、その因縁で毎年のようにこの地域を訪れています。

でも、黒川もこの20年でだいぶ変化してきたような感じがします。それを調べてみたくて今年は毎月行ってやろうと思い立ち、まず5月初めに行ったのですが、その後、なかなか行く機会ができずにとうとう6月も終わり(6月25日)になってしまいました。クリの花もすっかり終わりになっていて、ちょっと遅かったかなと後悔しました。川西市ではここをトンボの里にしようと思ってトンボ池を作ったりしています。そこで、トンボをメインにして、その他の虫と花を写して歩くことにしました。まずはトンボです。

黒川でのトンボのポイントはいくつかあるのですが、まずは民家の横の用水池です。

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ここではコシアキトンボがたくさん飛んでいましたが、その他のトンボはあまりいませんでした。よくよく見ると、少数ながらイトトンボ類がいました。

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クロイトトンボと

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モノサシトンボです。この先の黒川沿いも歩いてみたのですが、トンボはまったくいなくて、ここで引き返しました。今度は公民館の裏山の方向に歩いて行きました。

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しばらくトンボにはお目にかからなかったのですが、栗畑の近くでショウジョウトンボを見ました。

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この先には新しく造られた用水池があるのですが、ここではショウジョウトンボがうじゃうじゃ。その他にはイトトンボを含めて何もいません。この間、宝塚に行った時にはいろいろなトンボが出てきて結構楽しめたのですが、ちょっとがっかりしながら歩いて行きました。民家が見えるあたりにトンボ池があります。ここは休耕田を借りて近くの小川の水が流れるように工夫した場所なのですが、ここで少し粘って調べてみました。

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まずはハラビロトンボが何匹か飛んでいました。これは♂で、

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こちらは♀です。

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オオシオカラトンボも何匹かいました。シオカラトンボもいたのですが、撮り忘れ。

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こちらは♀です。

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ショウジョウトンボは1匹だけいました。

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イトトンボがいないかなと相当丁寧に探したのですが見つからず、もう帰る頃になってやっとホソミオツネントンボが見つかりました。

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でも、ここで面白いなと思ったのは、羽化したばかりのアキアカネが何匹かいたことでした。トンボが定着しはじめたのかなと思ってちょっと嬉しくなりました。

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最後は黒川にかかる橋の上で探していたら、ヤマトンボの仲間が1匹川に沿って行ったり来たりしていました。何度もシャッターを切ったのですが、後で見るとすべてピンボケ。ちょっとがっかりです。でも、この写真では顔面の模様が見えるので、たぶん、コヤマトンボでしょうね。この他にウスバキトンボもいましたが、止まってくれなくて写真はアウト。

チョウやほかの虫、花は次回に回します。