いつものように川の土手にある石垣でアリの巣を眺めていました。普段、歩いているとちっとも気が付かないのですが、一旦しゃがんでみるといろいろな虫が見えてきます。

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これはヨツボシホソアリモドキという小さい甲虫です。その名の通り、パッと見ると小さなアリのような感じです。

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カメムシの仲間もいます。これはキバネアシブトマキバサシガメです。石垣に登ったり、地面に降りて枯れ葉の中に潜ったり忙しそうにしています。

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これはアムールシロヘリナガカメムシです。似た種が多いので、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」の検索表で調べてみました。間違いなさそうです。

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こちらはヒメナガカメムシという小さなカメムシです。

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小さなヒシバッタもいました。

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そして、これはナナホシテントウの卵かな。

もちろん、アリの巣の周りにはクモもいます。

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これはシラホシコゲチャハエトリという小さなハエトリグモです。上が♂、下が♀。何を狙っているのでしょう。

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これはアオオビハエトリです。このクモは明らかにアリを狙って、巣の周りをうろうろしています。

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そして、これはマミジロハエトリです。やはりアリでも狙っているのでしょうか。じっとしていました。

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アリの巣のそばにはアリグモもいました。アリに似せて天敵から身を守っていると言われています。

ところで、アリグモはそれほど安全でもなさそうです。

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肝心のアリに捕まってしまいました。近くに巣のあるクロオオアリですね。

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獲物をぐっとくわえたまま、かなりの距離を運んでいきます。

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途中で別のアリが近づいてきました。獲物を奪い取るためか、手助けをするためか。でも、何事もなく引き上げていきました。右下にはそのアリを狙うアオオビハエトリの姿がちらっと見えますね。でも、無事に獲物を巣穴まで運び入れました。

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クモ側も負けてはいません。今度はアオオビハエトリが小さなアリを捕まえました。たぶん、トビイロシワアリですね。こちらはどこか静かなところでゆっくり味わうのか、少しずつ移動していきました。

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別のアオオビハエトリは毛虫を捕まえたようです。わずか1-2mの幅の石垣なのですが、いろいろなドラマが見られるでしょう。ついつい長居をしてしまいます。