家の近くに小さな川が流れているのですが、その土手の上にコンクリートの石垣があります。ここにはアリの巣があちこちにあって、アリが忙しそうに行き来しています。この石垣を見ていると、いろいろな虫が現れます。それが楽しみで、その横に座ってずっと眺めているのが私の散策の日課になっています。

この石垣のところに先週の金曜日と今週の木曜日に行ってみました。その時に見た虫を紹介します。

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これはクロオオアリの巣ですが、先週金曜日に見た時は、ご覧のように自分の顔より大きな土の塊を次から次へと巣穴から運び出していました。春になったので巣穴の整備なのかもしれません。

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お陰で、巣の外にはこんなにたくさんの土の塊が放り出されていました。昨日は午後から行ってみたのですが、もうこの辺は静かになっていました。巣の整備も終わったのでしょうね。

この巣の近くにはいろいろな生き物がうろうろしています。

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まずはこのシラホシコゲチャハエトリという小さなハエトリグモです。ちょこちょこと動く姿をよく見かけますが、獲物を捕まえている姿はまったく見かけません。

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こちらはヤサアリグモという、やはりハエトリグモの仲間です。アリにそっくりなので、アリの巣の近くをうろうろすることによって身を守っているのでしょうね。

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こちらはアリグモです。先ほどのクモとは腹の部分の色がちょっと違いますね。これもアリの巣の近くにいました。

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これはアオオビハエトリです。このクモはアリの側にいて、機会があればアリを捕まえようと狙っています。でも、臆病なので、アリがやってくると一目散に逃げます。そして、アリが後ろを向けた途端、それを狙おうと近づきます。でも、めったに捕まえることができません。アリの巣の周りには大小何匹もいて、一日中、巣の周りでうろうろしています。

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クロオオアリの近くにはもっとずっと小さなアリも活動しています。これはトビイロシワアリだと思いますが、草の実をもってウロウロしていました。

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そして、その近くにはこんな変わった虫も。一見、翅がないような感じですが、前翅は赤い点のある部分で、後翅はその中に入れられています。これはハネカクシという甲虫の仲間で、たぶん、ホソフタホシメダカハネカクシという名前だと思います。これもこの石垣のあちこちでウロウロとしていました。いったい何をしているのでしょうね。