家の近くの道沿いはもう全部見てしまったので、昨日は道の脇の崖を降りて行きました。滑りやすい坂を降りて行くと、下には小さな沢が流れています。その中間付近でトウゲシバを見つけました。

イメージ 1

こんな感じの塊があちこちにあります。どこかにあるはずだと思って探していたので、見つけてちょっと嬉しかったです。

イメージ 2

イメージ 3

葉を拡大してみました。トウゲシバにはホソバ、ヒロハ、オニの3つの変種があり、区別がなかなか難しいです。オニは葉の根元になって急に幅が細くなって基部には葉柄がはっきりしています。従って、この写真とはかなり違います。一方、ホソバとヒロハの違いは微妙です。「写真でわかるシダ図鑑」によると、ホソバは細い葉が下向きに垂れがちにつき、生態的には高地に絨毯状に生育するとのことです。「日本の野生植物 シダ」によると、ホソバは葉の幅のもっとも広いところは2mm以下、ヒロハの幅は2-3mmということです。この写真の個体はなんとも言えないのですが、何となくヒロハの方かなと思っています。(やはり、これは皆さんがホソバトウゲシバとしている方と似ていますね)

イメージ 4

胞子嚢は茎についている黄色いものがそうです。毎年伸びては胞子嚢をつけるので、茎が段々模様になるようです。

イメージ 5

次はこのシダです。葉を拡大してみます。

イメージ 6

イメージ 7

葉に大きな鋸歯が見えます。このことからオオハナワラビではないかと思います。この間、フユノハナワラビを見つけた辺りにたくさん生えていました。

イメージ 8

そしてこれは胞子嚢です。

イメージ 9

ついでにコケも撮ってきました。名前が分からないので、この間からの通し記号を使ってコケFとしておきます。にょきっと突き出た胞子体が面白いので、ついそればかり撮ってしまいます。このコケは先端がやけに長細い感じがします。ちょっと拡大してみます。

イメージ 10

イメージ 11

胞子体の先を「蒴(さく)」といいますが、その先端に載っている紙のようなものが帽子または帽、帽子を取ると出てくる先の尖ったものを「ふた」というようです。

イメージ 12

そして、これは下にある葉の部分です。

次のコケは胞子体がなかったのですが、広がって生えていたので写してみました。

イメージ 13

これも葉を拡大してみます。

イメージ 14

名前はやはり分からないので、通し記号でコケGとしておきます。コケFと結構似ている感じです。コケも写してみると、なかなか面白いですね。

つづきは後ほど。