大阪府立花の文化園は河内長野にある植物園です。昨日は良い天気で、その天気に釣られて、車で1時間半ほどの距離にある花の文化園に行ってみました。この間行った時には、自然が溢れていて虫もいっぱいだったからです。でも、河内長野に近づくにつれ、空は黒い雲で覆われ、冷たい風がピューピュー。とても、虫どころではなくなりました。


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それでも、園内を歩いてみました。こんな寒い日なのですが、園内にはかなりの人がいます。あちこちでキダチダリア(皇帝ダリア)が咲いていました。ダリアにはミツバチが来ていたので、ひょっとすると虫がいるかもと思って、花の中をずっと見ながら歩いてみました。

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そしてやっと見つけました。たぶん、ウスモンミドリカスミカメかなと思います。

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それからツマグロヨコバイもいました。

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小さなハエも。

でも、このぐらいがやっとでした。寒いので温室に行ってみました。温室に入っても、つい変わった形の花を探してしまいます。

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これはなかなか変わった花です。

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ちょっとサトイモ科のマムシグサみたいな感じですが、実はラン科です。オーストラリアのニューサウスウェールズ州に分布する植物で、学名がPterostylis x furcillataという名だそうです。学名に"x"という文字が入っているのは、種間雑種を意味します。この場合は、P. ophioglossiaとP. alveataの2種の自然交雑種がこれで(P.はPterostylisの略です)、その種名がfurcillataというわけです。

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その隣にちょっと変わった名前の花があったので写してみました。ベンケイソウ科のミセバヤ Hylotelephium sieboldiiという花です。学名にsieboldiiとあるのは、シーボルトが紹介した種だったからです。さて、ミセバヤってどういう意味だろうと思ってネットで探してみると、どのサイトも決まって、「高野山の法師が歌の師匠であった冷泉為久に送ったものの添え書きに、『君に見せばや』と書かれていたから」と書かれていて、その出典にはまったく触れられていません。もう少し頑張って探してみると、どうやら、江戸時代の公卿で柳原紀光の随筆「閑窓自語」に書かれているようです。さらに、それは「日本随筆大成第二期第四巻」吉川弘文館(1974)に載せられているところまで突き止めました。まだ、本を見ていないのですが、今度、図書館に行った時にでも見てみます。