初め天気は良かったのですが、だんだん雲が多くなり、気温も低い一日でした。このところ、クロスジフユエダシャクのメスばかり追いかけていたのですが、この日は少しのんびりと散策をしてみようと思って家を出ました。でも、足は自然にフユシャクのいる落ち葉の道へ向かっていました。

落ち葉の道へは、右側がゆるやかな崖になった、薄暗い遊歩道を歩いていきます。崖の部分には雑木が茂っていて、いろいろな鳥の声が聞こえます。しかし、なかなか姿を見せてくれません。ふと崖と反対側の土手を見ると、すぐ近くにジョウビタキが止まっているのが見えました。

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でも、カメラを向けるとすぐに逃げてしまいました。

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モズもいましたが、やはり、カメラを向けると飛び去ってしまいました。

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薄暗い林の中では、珍しくカケスの群れがいました。カケスの声はよく聴くのですが、なかなか写真が撮れないので、今日は少し粘ってみようと思いました。カケスの動きを見ていると、ときどき地面に降りて何かしています。そこで、崖を少し下って、降りてきそうな平坦な場所で待つことにしました。待つこと10分、1羽が地面近くの枝に降りてきました。でも、こちらの気配を察したのか、一瞬でまた、高い木の枝の中に隠れてしまいました。その一瞬の写真です。顔はうまく写らかなったのですが、青い模様はなんとか写りました。

落ち葉の道に着いてみると、あれほど多かったクロスジフユエダシャクのオスの姿はほとんど見かけません。ざっと数えても10数匹飛んでいるだけです。やはり寒いと活動しないのかもしれません。落ち葉を踏みしめて歩いていくと、足を踏み出すごとに落ち葉の間から蛾が飛び出します。寒いと、落ち葉に止まってじっとしているのですね。

仕方なく、樹の幹や杭の先に止まっているメスがいないかと思って探してみました。メスはいなかったのですが、代わりにカメムシがいました。

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枝に止まっていたクヌギカメムシの仲間です。クヌギカメムシには3種類もあって、ちょっと見では種類までは分かりません。

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こちらは柵の手すりに止まっていたツヤアオカメムシです。こんな感じで2匹、じっとしていました。

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木の幹には信じられないくらいお腹の大きなクヌギカメムシの仲間がいました。

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正面から見るとこんな感じです。ゆっくりゆっくりと木を登っていました。カメムシ図鑑によると、「晩秋にひも状の卵塊を樹幹に産みつける」とのことです。これから産卵なのでしょうね。