「ササゴイ発見!」といっても、ほかの地域では普通に見られる鳥かもしれません。でも、私にとってはずっと昔に1羽見ただけの、本当に珍しい鳥です。

いつものように、家の近くにある小川の土手を歩いているときでした。川の中から黒い鳥がパッと飛び上がりました。一瞬、カワウかなと思ったのですが、飛んでいる姿を見ると、小型だし、だいいち脚が黄色です。

なんだろうと思って着地した場所に近づくと、姿が見えるか見えないかという距離で、また、飛び立ちました。

今度は、農業用水を取るために、川に斜めに土嚢を積んであるところに着地しました。

土嚢のところまでは、川沿いには歩けません。仕方なく、畑の中を通って、ずっと遠回りをしてたどり着きました。とにかく、警戒心が強いようです。数十mほどの距離に近づくと、もう逃げてしまいます。幸い、土嚢の手前の土手にはフェンスがあって、そこはクズが生い茂り、こちらの姿を隠すことができます。少しずつ近づいて、フェンスの端までたどり着きました。

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土嚢の上にはササゴイがいました。まだ、幼鳥のようです。ここから、ほとんどほふく前進で、地面を這いながら近づいて行きました。

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土手に生い茂った草の間から撮影してみました。それでも、距離はまだ50mほどあります。ここから先はもう草がないので、見つかったしまうかなと思って、ここで粘ってみました。

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ササゴイの幼鳥は、ときどき伸びをするように伸びたり、くちばしを開けたりするのですが、やはりこちらが気になっているようすです。

しばらくすると、また飛び去ってしまいました。次の場所に移動しようと思って歩いていると、ふと、ポケットに入れておいた双眼鏡がないのに気がつきました。急いで戻ってみると、さっき、地面を這って移動していたところに落ちていました。この日のササゴイとの出会いはこれが最後でした。