晩秋の里山は枯れ葉と秋の虫・・・いささか寂しさが漂うのですが、
よく見てみると花も結構咲いています。
昨日はよい天気でしたので、思わず散歩に出かけてしまいました。気温は14度。
今回は花探しです。まず、見つけたのは黄色い花でした。

ブタナです。ひどい名前をつけられたものですが、ヨーロッパ原産の帰化植物で、
6-9月に道端いっぱいに咲きます。なぜか、今頃ちらほらと咲いています。
次にキバナコスモスに出会いました。熱帯アメリカ原産の帰化植物です。
先日までいっぱい咲いていました。その名残りの花がちらほら見られました。
川の土手に行くと、
ヒメジョオンが咲いていました。北アメリカ原産の帰化植物です。
よく似た仲間にハルジョオンがあるのですが、ハルジョオンは茎の中が中空になっているので、
すぐに見分けがつきます。
ヒメジョオンはまだ満開で、見ているといろいろな虫がやってきます。
これはヒメヒラタアブでしょうか。小さなアブの仲間です。
それから先日紹介したコセンダングサも咲いていました。
熱帯アメリカ原産の帰化植物です。
それに、北アメリカ原産のセイタカアワダチソウも真っ盛りです。
こうしてみると外国からやってきた帰化植物ばかりですね。
探してみると在来種もちらほら。
一番多く咲いていたのは春の七草の一つホトケノザです。
春の花なのに結構真っ盛りです。
やはり春の七草の一つ、ハコベも咲いていました。
小さい小さい花ですが、ムラサキ科のハナイバナの花もたくさん咲いています。
この黄色い花はカタバミです。
春から夏にかけて咲く花ですが、結構一年中見かけますね。
これは花ではなく実なのですが、赤くて目立ちます。イヌタデです。
小さい頃、この実を取って米粒に見立て、
ままごと遊びに使った方も多いのではないでしょうか。
セイヨウタンポポも咲いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
なんだか晩秋だか春なのか分からなくなりますね。
でも、咲いている花の数は少ないです。
先日紹介したクコの花です。これも中国原産の帰化植物です。
ほとんどの花は枯れてしまっていました。
用水路の壁にへばりつくように咲いている花がありました。
よく見る花なのですが、きっと園芸用の花が逃げ出したのだろうと思って、
調べたことがありませんでした。
こんなときに役立つ図鑑は、全国農村教育協会の「日本帰化植物写真図鑑」です。
値段はちょっと高いですが、最近の帰化植物が網羅されています。
調べてみると、最初の方のページに載っていました。
ヒメツルソバというタデ科の植物でした。
ヒマラヤ原産で、ロックガーデンなどに植えられていたそうです。
最後に、花ではないのですが、赤い実なのでよく目立つ植物がありました。
タンキリマメです。
あまり意識して見たことがなかった植物なので、思わず写真をいっぱい撮ってしまいました。
実の形からマメの仲間であることはすぐに分かりますね。
しかし、この豆が割れると、
中からこんな黒い実が2つずつ出てきます。
今日の散歩はこれで終わりです。
鳥ではジョウビタキとホオジロが目立ちました。
チョウは、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミくらいです。
トンボは1頭のミヤマアカネに出会ったただけでした。
花はいっぱい咲いていても虫が少ないとやはり寂しい感じですね。
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