我が家周辺の散歩です。
田んぼの稲刈りもすみ、すっかり秋らしくなってきました。山の紅葉はまだこれからという感じです。
歩き始めると、小さな川にかかった石橋にハチが止まっていました。
近づくのは怖いので、ちょっと離れたところから望遠で撮影していました。
ふと見ると女性が橋の中ほどで、私が写真を撮り終わるまでじっと待っているのに気がつきました。
どうぞと手で合図して先に行ってもらいました。

セグロアシナガバチといって、翅の下の背の部分が黒いのが特徴です。
大型のアシナガバチで、こんなのが周りをぶんぶんいって飛ばれると思わず体を引いてしまいます。
川の土手にはセイタカアワダチソウが咲き乱れています。
そこには無数のハチが来ていますが、その中でも大きなハチが、
体をくねらせるようにして花の間を動き回っています。

オオハラナガツチバチといいます。触角が長いのと胴体が長いのが特徴です。
このハチは花に夢中で、近づいても意に介しないので、近づいて撮影できます。
畑の端に植えてある木のてっぺんで、ヒッヒッと鳴く声がしました。
ジョウビタキかなと思って声の方角を見てみると、メスのジョウビタキでした。
ジョウビタキはオスもメスも同じように鳴くのですね。

なおも歩いているとあちこちに大きなクモの巣が張っています。
秋になると俄然目立つ巣で、真中に大型のクモがでんと構えています。

ジョロウグモです。黄色と黒の独特の色合いやその大きさからすぐに分かります。
このクモは三重に網を張ると聞いたことがあります。自分がいる網の前後に一枚ずつ小さな網を張るのです。
オスとメスの大きさはずいぶん違っていて、でんと陣取っているはメスの方で、
オスは子供のように小型で、メスのいる網に1、2匹ついています。
畑のなかの畔道を歩いていると突然、大型のバッタのような虫が飛び出しました。
しばらく飛ぶと植木に止まり、望遠で見てみると、なんとカマキリでした。
カマキリが飛んだのをあまり見たことがなかったので、びっくりしました。

この写真からはオオカマキリかチョウセンカマキリか分かりませんが、どちらかでしょう。
散歩もだいぶ終わりに近づいたころ、畑の畔を茶色の小型の動物がさっと横切り、
近くのコスモスの茂みに隠れました。
近づいてじっと待っていたところ、茶色の毛がなにやら動き回っています。

イタチです。正式にはニホンイタチというそうです。
なんとか茂みを出てこないか、待ち続けたのですが、茂みの中を動くだけでなかなか姿を現しません。
10分ほど待って、とうとう根負けしてしまいました。
およそ1時間半の散歩でした。
コメント