里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

生物学

10月18日に家の近くの山里に行った時に見た花です。

イメージ 1

これはムラサキ科のミズタビラコです。傾斜地をちょろちょろ流れる幅30cmほどの水路の中で咲いていました。

イメージ 2

花だけ見るとムラサキ科は一目瞭然ですが、全体を見たときは何だろうと思いました。

イメージ 3

今、写真を見てみると、花の後が十字形になって面白い形です。花は5弁なのに、どうして4弁なのでしょう。「牧野新日本植物図鑑」を見ると、果実が4個の分果と書かれていました。きっと、それなのでしょうね。

イメージ 5

イメージ 4

同じく水路の近くでいっぱい咲いていた花です。以前、花を拡大して「野に咲く花」の拡大写真と比べて、イヌコウジュとばかり思っていたのですが、葉の鋸歯の数,萼の尖り具合などを見ると、どうやらヒメジソのようです。でも、今度もう一度確認してきます。

イメージ 6

イメージ 7

これはアキノタムラソウだと思います。花を後ろから撮ると、萼の形がよく分かります。

イメージ 8

イメージ 9

これはミゾソバです。水路の近くで一面に咲いていました。そういうところを写してくればよかったのですけどね。

イメージ 10

イメージ 11

これもたくさん咲いていました。ヤナギタデとボントクタデは辛いかどうかしか区別が分からないのですが、たぶん、ボントクタデかなと思っています。

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

これは葉の形などからヨシノアザミではないかと思ったのですが、アザミの違いはよくは分かりません。

イメージ 17

イメージ 15

イメージ 16

キク科の花はいろいろと咲いているのですが、今のところ、名前がよく分かりません。一番下は栽培種かもしれません。虫や鳥ばかり撮っていたので、花の名前はなかなか分からないのですが、少しずつ覚えていこうと思っています。

10月18日に家の周りを歩いたのですが、その写真整理がなかなかできなくて(植物の名前が分からない・・・)、昨日やっとできたので、ブログに載せることにします。まずは民家や畑の付近で見つけた植物から。

イメージ 20

イメージ 1

これはいつもいく山里の畑の隅に咲いていました。図鑑で調べると、マメ科のクサネムのようです。

イメージ 2

イタドリは花が咲いているのもあれば、

イメージ 3

こんな風に種になりかかっているのもあります。図鑑で調べると、雄花と雌花があるみたいで、花の咲いているのが雄花のようです。

イメージ 4

鋸歯が葉身の半分より先だけなので、アラカシなのでしょう。可愛いドングリができていました。

イメージ 5

道端にあったのですが、植えたものか、勝手に生えてきたものか分かりません。ヤブミョウガです。

イメージ 6

こんな実がついていました。

イメージ 7

そのすぐ脇にありました。たぶん、植えてあるのだろうと思いますが、この名前がずっと分かりませんでした。

イメージ 8

イメージ 9

黄色い実や赤い実が混じっています。黄色い実が熟すと赤くなるのか、それとも別の株なのか確かめなかったので分かりません。図鑑で調べると、どうやらセンリョウみたいです。センリョウとマンリョウ。名前はしょっちゅう聞くのに実物を見ても分からないとは・・・。

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

この花は初めて見たような気がします。一目見たとき、○○ボロギクかなと思ったのですが、予想は当たっていました。ダンドボロギクみたいです。名前は聞いたことがあったので、どこかで見たのかもしれません。民家をちょっとはずれたところに咲いていました。花の周りを取り巻いている二股になったのが本来舌状花になるはずの花の雌蕊、その内側で粉をふいているのが筒状花の雄蕊みたいです。

イメージ 13

イメージ 14

民家のある場所をはずれるとセイタカアワダチソウがいっぱいです。

イメージ 15

イメージ 16

そこにこんなアブが来ていました。キゴシハナアブでしょうね。本来、虫好きなので、虫がいるとつい夢中で撮ってしまいます。

イメージ 17

イメージ 18

イメージ 19

道端の木にはエナガの群れが来ていました。木が低いので、結構、近寄って撮ることができます。夢中で撮っているとオートバイが通って、その音に驚いて皆いなくなってしまいました。

10日に亀岡市にある大本花明山植物園で写した花の続きです。

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 1

植物園の中には崖のようになっているところがあるのですが、その斜面に思いもかけず、キイジョウロウホトトギスがいっぱい咲いていました。黄色が本当に綺麗です。これが見れただけでもこの植物園に来たかいがありました。

イメージ 4

イメージ 5

すぐそばにはキツリフネも咲いていたのですが、キイジョウロウのそばではちょっと霞んでしまいます。

イメージ 6

イメージ 7

これはベニバナヤマシャクヤクの実だそうです。赤色が少なかったので、随分目立ちました。

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

これはカガノアザミだそうです。アザミはパッと見てもほかの種との違いが全く分かりません。一応、記録として載せておきます。

イメージ 11

イメージ 12

これはツリフネソウです。手前の三枚が花弁、奥の筒のようなものが萼、その先端で渦を巻いているところが距です。この花の中にハナバチの仲間が入って、長い口が距の先端まで届くものだけが蜜にありつけるので、この花にくるハナバチの仲間は限られています。限られた種のハチがツリフネソウばかり蜜を取りに行くので効率的に交配ができるのでしょう。

イメージ 13

イメージ 14

これはミカエリソウです。

イメージ 15

花を拡大するとこんな感じです。

イメージ 16

そしてこれはコウヤボウキです。

イメージ 17

花の拡大です。くるっと巻いているのが花弁です。一つの花に5枚の花弁があり、突き出しているのは雄蕊がくっついて筒状になったもので、その間から雌蕊が伸びていきます。

イメージ 18

イメージ 19

これはシソ科のアキギリです。

イメージ 20

後は花の拡大だけ載せます。これはテンニンソウか、フジテンニンソウの花です。植物園には両方ともあったので、どちらか分かりませんでした。

イメージ 21

そして、ヒヨドリバナ。

イメージ 22

それから、これはオオニガナの花でした。

イメージ 23

普通のニガナと違ってこんなに背の高い花でした。これで大本花明山植物園の花を終わります。決して小奇麗に整備されている植物園ではないのですが、自然に近い状態でいろいろな花が咲いているので、とても楽しめました。ともかく、虫よけスプレーだけは必携でした。

10日に亀岡にある大本花明山植物園に行ってきました。その時に写した花を2回に渡って載せます。名札はきちんとつけられているのですが、結構、ワイルドな植物園なので、あちこちに飛び火していて、名前が分からないものもたくさんありました。でも、面白かったです。

イメージ 1

まずは入り口にあったモクレン科のキタコブシの実です。赤色が目立ちます。いつ見ても変わった形ですね。

イメージ 2

イメージ 3

これも入り口にありました。初め、咲いている花はみな写そうと思っていたので、つい写してしまったのですが、これは自然に生えてきたのかもしれません。名札がありませんでした。こんな花で、萼の先端がとがっているので、たぶん、イヌコウジュだと思います。

イメージ 4

イメージ 5

茫々とした植物ですが、名札によるとイネ科のオガルカヤだそうです。「野に咲く花」には載っていて、小穂は軸の節に2個ずつつき、最下の1対は雄性で芒がないとのことですが、そんな感じです。

イメージ 7

イメージ 8

ハンカチノキには大きな実がなっていました。Wikipediaによると、「花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため」にハンカチノキというそうです。ところで、この木は名札によると、ダヴィディア科になっていました。調べてみると、ダヴィディア科はハンカチノキ科ともいわれるそうです。Wikipediaにはミズキ科になっていて、分類についての説明も載っていました。分類体系によって科が変化しているようです。新エングラーではハンカチノキ科、クロンキストではミズキ科、そして、DNAに基づいたAPGではヌマミズキ科だそうです。科がしょっちゅう変わるのは困りものですね。

イメージ 9

イメージ 10

ヤブミョウガがすくっと立っていました。今頃はもう実になっているのですね。ところで、このヤブミョウガはツユクサ科みたいです。

イメージ 6

キツネノマゴ科スズムシバナと名札のついた植物で咲いていたのはこの一輪だけでした。繁殖力が強いのか、園内のあちこちに生えていました。これは近畿以西に自生するようです。

イメージ 11

イメージ 12

これは温室の中に植えてありました。黄の色が強く、次回に出てくるキイジョウロウとともに、今頃の園内ではもっとも目立つ花でした。イワタバコ科のマツムラソウという花だそうです。「日本の野生植物」には出ているのですが、写真はありませんでした。分布は琉球、台湾、中国南部だそうです。

イメージ 13

イメージ 14

シソ科のセキヤノアキチョウジの花です。なぜか、名札にはサトイモ科になっていました。

イメージ 15

イメージ 16

キク科のモミジガサです。昔、庭にヤブレガサとモミジガサを植木鉢に植えていたことがあるのですが、野外ではこんなに大きくなるのですね。

イメージ 17

イメージ 18

キンポウゲ科のサラシナショウマの仲間だと思います。残念ながら名札が付いていませんでした。この仲間にはサラシナショウマ、イヌショウマ、オオバショウマがあります。「日本の野生植物」には検索表も載っているのですが、花に5-10mmの花柄があるのがサラシナショウマ、ないのがその他になります。この写真を見るとわずかに柄はついているのですが、とても5-10mmではないので、イヌかオオバになります。この両者は葉の脈上の短い毛の有無で見分けるようですが、上の写真では分かりません。たぶん、葉の形からオオバショウマの方かなと思うのですが、よくは分かりません。その他の花は次回に回します。

連休に京都府亀岡市にある大本花明山植物園に行ってきました。花の撮影に行ったのですが、思わぬ収穫がありました。この植物園は宗教法人大本のある亀山城址の一角にあります。駐車場に車を止めて、境内を歩いていくと端の方に植物園はありました。初めは小さな花壇がこぎれいに並んだ植物園を予想したのですが、行ってみると、かなり野性的で山の中を歩き回るような植物園で、花もあり、虫も多く、結構うきうきしながら歩きました。植物園はかなり広かったのですが、蚊も多かったので虫よけスプレーは必須ですね。でも、持って行かなかった・・・。

イメージ 1

イメージ 2

変わったセセリがいるなと思って後で調べてみるとクロセセリでした。「フィールドガイド日本のチョウ」によると、この蝶、なかなかいわくつきのチョウみたいです。もともと南方系で九州以南でしか見られなかったのですが、北上を続け、四国や本州の中国地方まで分布を広げているそうです。ただ、京都周辺で見られるのは人為的な移入によるとのことです。ネットで調べてみると、1986年にまさにこの亀岡で見つかったのがこの辺りの最初の記録で、現在では京都市、大津市、高槻市などでも見つかっているようです。まぁ、何にしろ初めての写真なので嬉しかったのですけど。

イメージ 9

これはイチモンジセセリ?

イメージ 3

後はミドリヒョウモン。

イメージ 4

キチョウ。

イメージ 5

これはヤマトシジミ?

イメージ 6

そして、定番のフジバカマに来たアサギマダラでした。

イメージ 7

イトトンボ。胸の模様から、ムスジイトトンボなのかな。これも本州では初めてです。

イメージ 8

それにオオアオイトトンボ。

イメージ 10

これはケヒラタアブかなと思うのですが、よくは分かりません。

イメージ 11

そして、ミナミトゲヘリカメムシでした。この植物園は結構草木が茂っていて花の種類も多いので、じっくり探してみるとかなり虫は多そうです。でも、とにかく虫よけスプレーは必要です。花はまた次回に回します。

↑このページのトップヘ