里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

里山日記

また、だいぶ間があいてしまいました。散歩には行くのですが、見慣れたものばかりになってどうも撮影意欲が湧きません。やはり目標を作らないと駄目だなと思って、家の周りの植物を網羅的に写してみようと思いつきました。そのきっかけは先日、私の住む市で何十年も植物を調べておられる方がシダ以上で1150種ほどあるといわれたことに刺激を受けたからです。もう20年ほど前に、私も家の周りの植物をリストアップしたことがあったのですが、シダ以上で550種ほどでした。その時、写真をあまり撮らなかったので、今回は写真をきっちり撮ってまとめてみようかなと思いました。

植物を撮ると言っても、全体、花、葉、実、種、芽・・・などいろいろと写すところがあります。いったい何を写したらよいやら・・・。たぶん、全部を写そうとするとあまりに大変で長続きはしないだろうから、とりあえずは花を写してみようと思って、先日(8月30日)、ぶらぶらと試し撮りに歩いてみました。今度は1150種という目標ができたので、歩くのもちょっと楽しみになりました。

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まずはヤブランです。全体は何度も撮ったので、接写で花を拡大したものだけを載せておきます。なかなか綺麗な花ですね。

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これはミズヒキです。ピントがちょっと甘かったのとクモの巣が邪魔ですね。

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たくさん咲いていたのは、このアキノタムラソウでした。何に注目していよいのか分からなかったのですが、とりあえず写してみました。ヤマハッカはないかなと思って探したのですが、見つかりませんでした。今回は試し撮りで家の近くだけを歩いたので、次回はもう少し遠くまで歩いてみます。

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地味なイノコヅチ。意外に綺麗に写せました。でも、右の花と比べると葯がなくなっているのかなぁ。撮っているときは気が付きませんでした。

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キツネノマゴです。

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ヤブガラシです。でも、調べてみると、これは花ではなかったみたいです。Wikipediaによると、6-8月ころ、薄緑色の花弁4枚と雄蕊4本、それに、雌蕊1本からなる花が咲かせるが、開花後半日ほどで花弁と雄蕊が散ってしまい、真ん中に白い雌蕊が立った橙色の花盤が残るとのことです。この写真はまさに花盤の状態ですね。この花盤には蜜が豊富で昆虫がよく集まるとのことです。もう一度、撮りにいかないといけませんね。

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アレチヌスビトハギです。これもピントが失敗でしたね。

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ニラ。

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センニンソウはあちこちで咲いていました。今が撮りごろですね。

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オニドコロです。山渓の「野に咲く花」によると、雌雄異株で、雄花序は葉腋から直立し、雌花序は垂れ下がるとのことです。この写真では直立しているので雄花みたいです。クモの巣が邪魔でした。

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後は道から離れていたところに咲いていたので、接写ができませんでした。フトモモ科のブラシノキです。畑に植えてある植物なのですが、とりあえず写しておきました。

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そのブラシノキにオオスカシバが・・・。もう少し近寄れればよかったのですが・・・。

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ガガイモです。これは種を写すと面白いですね。

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虫がいるとすぐに虫の方を写してしまうので、今回は控えめに。ヒメウラナミジャノメとマユタテアカネでした。

しばらく忙しくて、家の周りの散歩もなかなかできなかったのですが、ふとブログを見たら、前回が6月22日。いつの間にか1か月ほど経っていました。これはいけないと思って、4日前に近くの河原といつもの用水路をちょろっと歩いてみました。7月半ばともなるともうかなり暑くて、水辺ではあったのですが、歩くのもなかなか大変でした。

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用水路ではハグロトンボがいました。腹部がグラデーションになって綺麗ですね。水辺でハグロトンボを見るとなぜか涼しさを感じます。でも、数はずいぶん少なめ。こんなものなのかと思って、後で、川の土手を歩いてみると、河原の端にいるのを見つけました。

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数は数匹程度。水はまったくないのですが、クズなどが生い茂ってちょっと暗い感じのするところです。未成熟な個体がこんなところで成熟を待っているのかな。

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河原ではメハジキが咲いていました。

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また、用水路沿いの道に戻ります。ここではミヤマアカネを見つけました。なんとなく幼さが残る個体です。いっぱい写真を撮ったのですが、いたのは2匹。

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こちらはショウジョウトンボ♀。

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それから、オオシオカラトンボ。トンボはこんなところでした。

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最後はトンボの脱皮殻です。「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」にはヤゴの絵が載っているので、それと見比べるとサナエトンボ科のコオニヤンマが近い感じです。なかなか立派な形をしています。

最近は川西市黒川とか、宝塚市丸山湿原など家の近くではあるのですが、ちょっと足を伸ばすことが多かったので、久々の家の周りの散歩になりました。

6月15日に川西市黒川を歩いた時の記録です。チョウはすでに書いたので、残りの虫と花についてです。

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この日、チョウは結構いたのですが、トンボは少なかったですね。これはたぶん、ヤマサナエだと思います。腹部の黄色の筋がすっきりしていて綺麗ですね。

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トンボ池に行ってみました。ここは休耕田に水を入れてトンボが近くで見られるようにしているところです。羽化したばかりのアキアカネがいました。今頃のアカトンボは綺麗ですね。

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でも、いたのはショウジョウトンボ、オオシオカラトンボくらいでした。

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池からもう少し歩いて民家の横にやってきたら、シオカラトンボが飛んできて止まりました。翅がピッカピッカです。羽化したてのようです。

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それにオオシオカラトンボです。トンボはこんなところでした。

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そのほかの虫たちです。これはコフキゾウムシではないかと思います。

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そして、これはヒメヒゲナガカミキリかなと思うのですが、自信はありません。

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最後は、山道を歩いていて気がついた花です。ホタルブクロはあちこちで咲いていました。

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それから、これはクララでしょうね。

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2週間前に咲いていたイチヤクソウはこんな姿になっていました。ついでに、ササユリもほとんど枯れてしまって・・・。花ははかないですね。

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これはナワシロイチゴ。

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それにウツボグサ。

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最後はこのママコナでした。里山を歩くと、虫もいるし、花も咲いているし、すっかり気分がよくなりました。

6月15日にまた、川西市黒川を歩いてみました。6月初めにも行ってみたのですが、その時はまだ栗が咲き始めで、チョウがあまり来ていなかったからです。

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この日は、とにかく見たチョウは全部写してやろうと思って、黒川公民館から歩き始めました。最初に出会ったのはキタキチョウでした。だいぶ翅が破れています。

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ここから山道を行くのですが、途中にある田んぼの畔に生えているアザミにカラスアゲハが止まっていました。距離があるので、写真はこれが精いっぱい。もっと近づかないかなとしばらく待っていたのですが、アザミから動かないので、諦めて先に進みました。

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林に入る手前の笹にウラナミアカシジミが止まっていました。以前はよく見たのですが、最近はまったく見ていませんでした。ちょっと暗かったのですが、立ったまま撮影した後、カメラを固定するためしゃがんだ途端に飛び去ってしまいました。それで写真は今一歩。まぁ、いいかな。

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しばらく歩くと栗の林に到着します。ここは栽培されているので、中には入れないのですが、道を歩いていても十分に楽しめます。

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栗の花は満開でした。まずはルリシジミ。ちょっと鱗粉が取れていますね。

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こちらは新鮮なメスグロヒョウモン♀です。

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メスグロヒョウモン♂は道に止まって吸水していました。

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アカシジミは花の中にうずまるようにして止まっています。

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キタテハも来ていました。そのほか、キマダラセセリもいました。やはりチョウがたくさん来ていますね。

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栗林を離れてさらに山道を進みました。この辺りはハクサンハタザオが多くて、ヤマトスジグロシロチョウがたくさんいるところです。なかなか止まってくれなかったのですが、やっと一匹だけ写真が撮れました。

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これはオオチャバネかなぁ、イチモンジかなぁ。ちょっと悩む模様です。たぶん、イチモンジセセリでしょう。

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最後に車を止めていた旧黒川小学校の運動場につきました。何か黒いものがひらりと下に落ちてきたような気がしました。それで、運動場の中を探してみると、実に、ミスジチョウです。黒川でミスジチョウは初めて見ました。

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ついでに横にいたツバメシジミです。この日はウラナミアカシジミといい、ミスジチョウといい、大収穫でした。トンボと花は次回に回します。

先日、兵庫県川西市の黒川を歩いたのですが、その時に見たチョウとトンボをまとめてみました。黒川は妙見山の西側に広がる地域で、昔ながらの里山風景が見られるところとして、だいぶ前から通っています。この日はクリの花が咲き始めたので、それに集まる虫を撮ろうと思っていったのですが、肝心のクリはまだほんの咲き始め状態でそんなに虫は多くありませんでした。

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ただ、テングチョウは多かったですね。クリの花にもテングチョウがかなりきていました。

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黒川公民館の校庭(昔、黒川小学校の校庭だった)にも、この写真のように10数匹程度の群れがあちこちにあり、歩くたびにチョウが舞い上がり、まるで花吹雪の中を歩いているような感じでした。

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畑ではモンシロチョウとモンキチョウ、それにシジミ類がいる程度でした。

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林の中の道を歩くと、クロヒカゲ、

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ヒカゲチョウ、

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サトキマダラヒカゲ、それにヒメウラナミジャノメなど常連ばかり。

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山道も終わりになり、里が近くなると、ここはハクサンハタザオがあちこちに生えています。その付近はヤマトスジグロシロチョウがちょこちょこいます。

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セセリはコチャバネセセリとダイミョウセセリでした。

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トンボもあまり多くなくて、まずはコシアキトンボ。

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それにシオカラトンボ。

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以前、こういうちょっと翅を塩をふいたような個体だったり、翅が茶色の個体をオオカワトンボと呼んでいて、翅が透明で塩をふいていない個体をニシカワトンボと呼んでいました。でも、最近の核DNAの配列から、日本のカワトンボは大きくニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの2種に分かれるということになり、話がややこしくなってきました。従来までのオオカワトンボはだいたいがニホンカワトンボ、ニシカワトンボがだいたいがアサヒナカワトンボに当たることになるようです。私の住む大阪では翅が茶色ならばとにかくニホン、翅の透明な♂はアサヒナ、翅の透明な♀はどちらともいえないという感じです。これは翅がうっすら茶色なので、たぶん、ニホンカワトンボの方だと思いますが、はっきりとは分かりません。

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後はトンボ池での撮影。これはホソミオツネントンボ。

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それにホソミイトトンボ。

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サナエがちっともいないなぁと思っていたら、民家の石垣に突然、トンボが止まりました。たぶん、ヤマサナエだと思います。

黒川ももう少し経ってからもう一度行ってみようかなと思います。

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