里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2015年06月

生協コープこうべが出しているステーションという雑誌を見ていたら、「兵庫の田舎へ、ドライブは楽し!」という記事が載っていました。その中で、「大野山のあじさい目指し、猪名川里山街道をゆく」と題してアジサイがいっぱいに咲いている写真が載っていました。今日は梅雨の晴れ間。さあ、行こうといって早速家を飛び出しました。

大野山は兵庫県猪名川町の北のはずれにある標高753mの山で、「おおのさん」ではなく、「おおやさん」と呼ぶそうです。県道12号線を北上し、杉生というところから県道507号線に乗ります。この道は柏原というところで行き止まりになるのですが、そこから山道に入ります。車1台がやっとというくらい細いくねくねした山道を登っていきます。途中まで一方通行ではなくて、しかも対向車に注意の看板があるので、もし、対向車が来たらどうしようとひやひやしながら登って行きました。でも、対向車は来ず、3kmほど登って無事に頂上まで着きました。

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頂上には天文台があります。でも、今日はお休みでした。さて、アジサイはどこかなと見渡しても、どこにもアジサイがいっぱい咲いているところが見つかりません。

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こんな感じです。咲いているには咲いているのですが、ほんのちょっと。これでは麓で見た方がよほど立派です。そう思いながら歩いているとこんな立て札が。

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シカの食害で、たった2割の開花だったのです。これでは仕方がないですね。一応、猪名川町のホームページは見たのですけど何も書いてなくて・・・。行く前に問い合わせておけばよかったですね。

でも、収穫もありました。

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天文台のあたりをヒョウモンが飛び回っていました。何だろうなと思って見ていたのですが、目の前にふと止まりました。見たことのない種です。家に帰ってから調べてみると、ウラギンヒョウモンのようです。これは儲けました。

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それからアカタテハです。

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アジサイもこうやって写すと大変綺麗ですね。

朝の続きで、6月25日に川西市黒川に行った時の記録です。トンボ以外の虫と花をまとめました。

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花はあまり撮影しなかったのですが、ホタルブクロの花があちこちで見られました。6月といえばホタルの季節でしたね。きっとこのあたりもホタルがいっぱい見られるのでしょうね。

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クチナシの花も見られました。

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それに、これはアメリカオニアザミですね。

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そのアメリカオニアザミの花にキチョウが2匹も仲良く止まっていました。

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キチョウはハルジョオンかヒメジョオンの花にいました。チョウは常連ばかりで変わった種類はいませんでしたが、一応、記録のために出しておきます。

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産卵しているモンキチョウ。

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それに定番のモンシロチョウ。

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これはツバメシジミです。

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ベニシジミも多かったですね。

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ムラサキシジミもいたのですが、翅を広げてくれないので地味なチョウになってしまいました。

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それにヒカゲチョウ。

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クロヒカゲ。

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それにヒメジャノメ。

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セセリもいたのですが、なぜかこの辺りはオオチャバネセセリが多いようです。チョウはこの他にはナミアゲハ、黒いアゲハ、それにジャコウアゲハがいました。どれも止まってくれなくて・・・。

チョウ以外の虫もちょっとだけ撮影しました。

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これはツマグロバッタだと思います。

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これはアシグロツユムシかな。よく分かりませんが・・・。(追記:ホソクビツユムシみたいですね)

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このアブは何でしょうね。よく分かりません。(追記:ツリアブ科のスキバツリアブかもしれません)

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最後はこんな気持ちの悪い毛虫です。いろいろと調べてみて、ヤマダカレハという蛾の幼虫ではないかと思っています。図鑑によると、クヌギ、コナラ、アベマキ、クリ、カシにつくそうです。この日はこんなところでした。

黒川は兵庫県川西市の北部にある山里で、川西市では「日本一の里山」と言っている地域です。谷筋に田んぼが広がり、中心を黒川が流れています。まだ炭焼きをやっている民家もあり、のどかな農村風景を楽しめます。もう20年以上も前にこの地域の昆虫調査を手伝ったことがあったのですが、その因縁で毎年のようにこの地域を訪れています。

でも、黒川もこの20年でだいぶ変化してきたような感じがします。それを調べてみたくて今年は毎月行ってやろうと思い立ち、まず5月初めに行ったのですが、その後、なかなか行く機会ができずにとうとう6月も終わり(6月25日)になってしまいました。クリの花もすっかり終わりになっていて、ちょっと遅かったかなと後悔しました。川西市ではここをトンボの里にしようと思ってトンボ池を作ったりしています。そこで、トンボをメインにして、その他の虫と花を写して歩くことにしました。まずはトンボです。

黒川でのトンボのポイントはいくつかあるのですが、まずは民家の横の用水池です。

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ここではコシアキトンボがたくさん飛んでいましたが、その他のトンボはあまりいませんでした。よくよく見ると、少数ながらイトトンボ類がいました。

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クロイトトンボと

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モノサシトンボです。この先の黒川沿いも歩いてみたのですが、トンボはまったくいなくて、ここで引き返しました。今度は公民館の裏山の方向に歩いて行きました。

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しばらくトンボにはお目にかからなかったのですが、栗畑の近くでショウジョウトンボを見ました。

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この先には新しく造られた用水池があるのですが、ここではショウジョウトンボがうじゃうじゃ。その他にはイトトンボを含めて何もいません。この間、宝塚に行った時にはいろいろなトンボが出てきて結構楽しめたのですが、ちょっとがっかりしながら歩いて行きました。民家が見えるあたりにトンボ池があります。ここは休耕田を借りて近くの小川の水が流れるように工夫した場所なのですが、ここで少し粘って調べてみました。

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まずはハラビロトンボが何匹か飛んでいました。これは♂で、

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こちらは♀です。

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オオシオカラトンボも何匹かいました。シオカラトンボもいたのですが、撮り忘れ。

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こちらは♀です。

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ショウジョウトンボは1匹だけいました。

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イトトンボがいないかなと相当丁寧に探したのですが見つからず、もう帰る頃になってやっとホソミオツネントンボが見つかりました。

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でも、ここで面白いなと思ったのは、羽化したばかりのアキアカネが何匹かいたことでした。トンボが定着しはじめたのかなと思ってちょっと嬉しくなりました。

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最後は黒川にかかる橋の上で探していたら、ヤマトンボの仲間が1匹川に沿って行ったり来たりしていました。何度もシャッターを切ったのですが、後で見るとすべてピンボケ。ちょっとがっかりです。でも、この写真では顔面の模様が見えるので、たぶん、コヤマトンボでしょうね。この他にウスバキトンボもいましたが、止まってくれなくて写真はアウト。

チョウやほかの虫、花は次回に回します。

トンボの撮影が主だったのですが、ついでに咲いている花をいくつか写してみました。

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まずは定番の睡蓮です。咲くやこの花館の前の池での撮影です。

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睡蓮は誰が撮ってもうまく写るので、普段はあまり撮らないのですが・・・。

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花の谷や大池の周辺ではミソハギが咲いていました。何となく涼しそうな感じです。

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風車の南側に田んぼが作られているところがあるのですが、ここは何ていう場所なのだろう。歩いて行くと、二人ほど撮影している方がおられました。何やら白い花がいっぱい咲いています。わけも分からず写してみました。

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でも、この白く見えるのは実は葉っぱだったのですね。

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花はこの細長い穂になっている部分のようでした。

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ちょっと拡大してみました。家に戻ってから調べてみると、これがハンゲショウ(半夏生)なのですね。しかも、ドクダミ科。「日本の野生植物II」によると、「花序に近い数葉は開花時に、その下半部が白くなり、昆虫を誘引する。」とのこと。花が地味なので、葉っぱで誘引するのですね。これは知りませんでした。

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そのちょっと先には蓮が花をつけていました。こちらは周りに写生する人がいっぱい。さらに、カメラを持った人もうろうろ。私もついでに写してみました。

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これも誰が撮っても綺麗に写りますね。

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最後に変わった花だなと思って写しました。家に戻ってから調べてみると、アメリカデイゴだったようです。実は、以前、花の文化園でも見ていました。Wikipediaによると、南米原産でマメ科のようです。ネットを見ていると、別種のデイゴは沖縄の県花になっていますが、この花を沖縄方言でディーグといい、そこから来た名前のようです。本当かな。

6月23日に久しぶりに鶴見緑地に行ってみました。鶴見緑地は大阪にあって、花博があったところです。だいたいはトンボを撮りに行ったのですが、ついでに緑地内を歩いて花でも撮ろうという狙いでした。

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駐車場から大池の方に向かって歩いて行ったのですが、咲くやこの花館の前の池ではイトトンボが見当たりません。あれっ、今年はトンボが少ないのかなと思いながら歩いて行くと、花の谷ではちょっとだけオオシオカラトンボがいました。

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今盛んに咲いているミソハギに止まってくれるとちょっと見れる写真になりますね。

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正面からもパチリ。

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シオカラトンボもいましたが、数は少ない感じ。

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大池に着くと、お目当てのウチワヤンマがいました。こちらは今年多いみたい。うまい具合に池の周辺にある杭に止まってくれているので、接近して写すことができました。しゃがみこみながら少しずつ近づき、2mほどの距離になったときに撮った写真です。

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よく見ると、杭のあちこちで止まっています。

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こちらは斜め前から撮ったものです。

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池の周囲の杭はたくさんあるのですが、池の中にある杭は少ないので、ちょっとした争奪戦が見られました。1匹止まっているところにもう1匹がちょっかいを出しに行きました。

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止まっていた方が一度は離れたのですが、結局、元通りになりました。

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トンボはこんなものでした。後はついでに見た虫です。シオヤアブが連結していました。

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これはシマアシブトハナアブかな。よくは分かりませんが・・・。

今年は思ったより虫は少ないですね。花は次回に回します。

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