里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2014年10月

昨日の午前中、いつもの川の土手に行ってみました。最近は山登りやら植物園やらと、どちらかと言えば遠出だったので、久しぶりの散歩です。

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土手に行く道の脇にジョウビタキの♂♀がいました。ジョウビタキがもうやってきたのですね。久しぶりです。来たばかりなのか、しきりに追いかけごっこをしています。なかなかじっとしてくれないので、写真がいまいちでした。

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近くにはイソヒヨドリもいました。そろそろ鳥の季節になってきましたねぇ。

でも、土手に行くとまだまだ虫がいました。

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まずはテングチョウです。

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それにトノサマバッタもいます。

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それとショウリョウバッタも。

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花には相変わらず小さな虫たちがきています。これはカスミカメムシの幼虫ですが、名前までは分かりません。

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これはドロバチの仲間でしょうね。

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ツマグロキンバエも光が当たると目が綺麗ですね。

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アワフキの仲間のようですが、これも名前が分かりません。

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ホソヒメヒラタアブかミナミヒメヒラタアブのどちらかです。(追記:ホソヒメヒラタアブでよさそうです)

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これはクロヒメヒラタアブです。

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クズの葉に止まっていました。カメムシの幼虫ですね。図鑑で調べても見つかりません。ネットで探してみると、どうやら、チャバネアオカメムシの5齢幼虫のようです。でも、図鑑に出ているのは緑色で、こんなに黒くはありません。そこで、さらに調べてみると、チャバネアオカメムシの成虫も越冬個体は褐色化するようですが、5齢幼虫も黒色型、中間型2タイプ、淡緑色型2タイプの全部で5つのタイプがあるようです。越冬とは直接関係なく、夏の個体でも黒色型がいるようで、生息密度が高くなると黒色型と中間型が増えてくる傾向があるそうです。(参考文献:小田通宏、中西善徳、奈良県農業試験場研究報告 No. 14, 71-75 (1983))

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最後はこの毛虫です。道端をのそのそと歩いていました。おそらくアオスジアゲハの幼虫でしょうね。

秋は深まってきましたが、まだまだ虫は健在でした。

虫の少なくなったこの時期、花のいっぱい咲いている植物園は虫探しに好適です。昨日は大阪鶴見にある咲くやこの花館に行ってきました。

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まず、ちょっと大きめの虫からです。アゲハチョウです。温室の外の芝生に来ていました。

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次はツマグロヒョウモンです。これはあちこちで飛び回っていました。

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セセリもいたので撮りました。チャバネセセリです。

だんだん、小さくなってきます。

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こちらはツマグロキンバエです。複眼の縞模様と口が面白いですね。

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これはハバチの仲間ですが、この2種、よく見ると胸背の色が違います。また、脚の色も違います。図鑑で調べてみると、胸背の橙色の種がカブラハバチのようです。また、下の写真の種はセグロカブラハバチに似ています。

花壇の花には小さなアブがたくさんやってきていました。これも大きめのアブからです。

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複眼に白い縞が2本ついています。名前は全然分からなかったのですが、ネットで調べてみると、シママメヒラタアブという種に似ています。

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こちらは全身に毛が生えています。おそらく、クロヒラタアブではないかと思います。

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この小さなアブは山盛りいたので、やたら写真を撮ったのですが、ホソヒメヒラタアブとミナミヒメヒラタアブという2種があって区別がつきません。とりあえず、上3枚が♂、下2枚が♀であることは分かるのですが・・・。

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最後はとびきり小さな虫です。花びらに白い点がついているなと思って拡大してみるとこの虫でした。アワダチソウグンバイだと思われます。ゆらゆら体を揺らしながら歩いて、この後、花びらの裏側に行ってしまいました。

温室にはカメラを持った方も多かったのですが、外の花壇で地面に這いつくばるようにして接写で撮影されている方はさすがにいなかったですね。

昨日、大阪と兵庫の県境にある高代寺山にいったときに写した虫の写真です。

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セイタカアワダチソウに来ていたキタテハです。陽に透けた翅が綺麗に見えました。

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テングチョウもたくさんいました。翅を広げて、日向ぼっこです。

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ヒカゲチョウもいました。その他、アサギマダラやルリタテハもいたのですが、写真は撮れませんでした。

トンボもいました。

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これはオオアオイトトンボです。妙見口から高代寺山に登る途中の林の中にいました。

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これはアキアカネ。トンボはこの他、ウスバキトンボが飛んでいました。

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そのほかの昆虫です。花にはオオハナアブがたくさん来ていました。

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こちらはセスジハリバエというハエの仲間です。

虫はこんなものですね。秋も深まってきたという感じです。

高代寺山は標高488m。大阪北部、兵庫県との県境にある小さな山です。これまで行ったことがなかったので、昨日、ぶらっと行ってきました。登り口がよく分からなかったので、とりあえず車を妙見山のケーブル黒川駅の駐車場に止め、能勢電妙見口駅まで歩いて行きました。ほとんど駅近くなって高代寺参道と書いた立て札を見つけ、そこから登っていきました。

初めは舗装道で、その道はだんだん狭くなり、最後は山道になりました。傾斜がきつくなってきてそろそろ山登りかなと思った途端、なんと舗装道に出てしまいました。山の上に高代寺やその霊園があるからでしょうね。でも、それからは舗装道をずっと歩くことになりました。とりあえず、頂上に行ってみようと、高代寺霊園の方角に歩いていきました。頂上への道標を探しながら歩いていると、霊園を過ぎるころから道は下り坂になり、とうとう本格的に降りてしまいました。今思えば、途中、NTTのアンテナへ行く道があったので、あちらを行けばよかったかもしれません。

でも、降りてきたから仕方ありません。途中、ゴルフ場の中を通り、延々と歩いて行くと、最後は一庫ダムに出てしまいました。車が多い道のトンネルを歩くのは嫌なので、ちょっと引き返して光風台に出て、そのまま光風台駅から能勢電に乗って、妙見口駅まで戻ってきました。3時間ほど歩いたのですが、ほとんど登りらしい登りはなく、ただひたすら舗装道を歩いたという印象です。

行程が楽だった分、いろいろと写真を撮ることができました。今回は途中で見た花を紹介します。

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行きの妙見口駅に向かう道の脇にいっぱい咲いていました。おそらくヨメナでしょうね。

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用水路脇にはタデ科のヒメツルソバが咲いていました。おそらく植えてあったものが逸出したものでしょうが、帰化植物図鑑によると、もともとはヒマラヤ原産の花だそうです。

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里にはあちらこちらに残り柿がありました。

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参道を登っていく途中で見つけました。実に変わった形をした花です。シソ科かなと思って調べてみたのですが、クマツヅラ科でした。カリガネソウというようです。この辺りに群生していました。(大場秀章編、「植物分類表」(Aboc, 2009)によると、カリガネソウはクマツヅラ科からシソ科カリガネソウ属に移っているようです)

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道が暗くなってきたころにたくさん生えていました。花はもう終わっていたのですが、ちょっと咲き残っている花もあって、ミカエリソウというシソ科の植物のようです。

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舗装道に出たあたりにたくさん咲いていました。青色が綺麗です。シソ科のアキチョウジでしょうね。

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道沿いにはコウヤボウキがたくさん咲いていました。

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それにアキノキリンソウですね。

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アザミの仲間なのですが、名前までは分かりませんでした。

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それにヤクシソウです。今頃でも結構花は咲いていますね。

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最後はおまけでミツデウラボシでした。

天気が良かったので、大阪府北端にある剣尾山に登ってきました。能勢温泉に車を置き、行者山に登ってから尾根伝いに剣尾山まで行くコースです。さすがに秋晴れの日曜日とあって、温泉にも山にも人がいっぱいです。能勢温泉にはキャンプ場やオートキャンプ場もあるのですが、そこも満杯のようでした。

まず、麓で何枚か写真を撮りました。

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ナツアカネです。

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コウヤボウキです。綺麗な花ですね。

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イノモトソウです。

こうやって麓を歩いているうちはよかったのですが、いざ、登り始めるともう写真どころではなくなります。必死で頂上に向かったので、結局、1枚も撮らずじまい。その代わり、剣尾山の頂上へは1時間ちょっとで着きました。ちょっと一服して、まだ余力があったので、この奥にある横尾山に登ってみました。横尾山は剣尾山と同じ高さの784mです。

その途中でこんな花を見つけました。

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センブリですね。可憐な花だったのですが、ゆっくり見る余裕もなく、急坂をひたすら横尾山に向かって登りました。もうこの頃になると、足が疲れてしまって、あまり持ち上がりません。やっとの思いで横尾山頂上へ。それから、能勢温泉側に降りました。その長かったこと長かったこと。岩がゴツゴツした道をひたすら下るのですが、もう足を引きずるような感じで降りてきました。

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その途中でカエルを見ました。山の中なので何だろうと思ったのですが、目のところに黒い筋があるのは、ニホンアマガエルだけのようです。それにしても、変わった体色です。

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オオセンチコガネがたくさん飛んでいました。なかなか止まってくれなかったのですが、辛うじて後ろからパチリ。顔が映りそうなくらい光っています。

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テングチョウも多かったですね。

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それにマユタテアカネです。

下山して早く温泉に入ろうと思ったのですが、駐車場は満杯状態。ずいぶん人出があるようです。温泉が混んでいるのも嫌なので、風呂も食事もせずにそのまま帰ってきました。

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