里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2014年04月

4月中旬に奄美大島龍郷町にある倉崎海岸に行った時の写真です。ちょうど干潮になっていて、磯にはいろいろな生き物が見られました。前回は、カニ、ナマコ、ウニ、イソギンチャクなどをお見せしたのですが、そのほかの生き物たちを紹介します。

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磯の潮だまりには綺麗な魚が泳いでいました。なかなか止まってくれないので、写真ではこんな感じですが、目の上で青い筋が光っています。家に帰ってから調べてみると、これはネズスズメダイという魚の幼魚だそうです。

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これはハゼの仲間でしょうか。名前までは分かりません。

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潮だまりにはこんな群れもいました。

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海岸を歩いていると、地元の人が何かを採っている様子です。近づいていって何を採っているのか聞いてみました。

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こんな貝を採っていたようです。汁物にいれたり、綺麗なものは装飾にも使うそうです。

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気をつけて見てみると、岩の隙間にこんな綺麗な貝がいっぱいいました。上はハナビラタカラガイ、下も大きめのタカラガイでしょうね。

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潮の引いた磯にはこんなものがたくさんありました。サンゴの種類でキクメイシの仲間ですね。

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この長い虫はゴカイの仲間でしょう。

名前が分かるものは少なかったのですが、海藻もいろいろとありました。

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これはカサノリの仲間ですね。

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そして、これはミルでしょうか。

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本当は昆虫を撮影に行ったのですが、磯遊びも結構面白かったです。

先週2泊3日で行った奄美大島龍郷町倉崎海岸で見た磯の生き物です。もともと、倉崎海岸にあるホテルに泊まって、昆虫の写真を取るつもりだったのですが、思ったほど虫の数が多くなく、時間が余ったので海岸を歩いてみました。そうしたら、ちょうど引き潮になっていて、磯で思いの外いろいろな生き物に出会えました。

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場所はこんな感じです。青い空と青い海が本当に綺麗でした。海岸を歩いていると、やがて岩がゴツゴツしてきて、そこにいろいろな生き物がいました。

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初めに気がついたのはこの小さな蟹です。砂がもぞもぞ動くなと思ったら、こんな蟹がいました。ほとんど砂に紛れていて、見た目にはどこにいるのかさっぱり分かりません。近づくと、もぞもぞと動いて、そのまま砂の中に隠れてしまいました。その動きが面白くて、しばらく眺めていました。

岩が多くなってくると、黒い長細い生き物がやたらに目につくようになってきました。

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細いのやら太いのやら、本当にいっぱいいます。ホテルにあった図鑑で調べてみると、ニセクロナマコというナマコの仲間でした。

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このナマコ、動くときはこんな触手を伸ばして、ゆっくりゆっくりと動いていきます。なかなか面白い生き物です。ニセクロナマコという名前なので、ニセでないクロナマコはどんなのかと気になりますが、ホテルの図鑑をみると、周りに砂をつけて白い色をしているとのことです。

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探してみると、そんなナマコが見つかりました。おそらく、これがクロナマコかなと思っています。これは一種の保護色で、ニセクロナマコの方は毒を持っていて、隠れる必要がないので黒いのだと書かれていました。

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こんな生き物もいました。水が引いて動かなくなっていました。これが裏側かなと思って、ひっくり返してみました。

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こんな派手な色でした。図鑑で調べてみると、ミカドウミウシというのに似ています。しかも、上の写真が表側で、下の写真が裏側だったようです。

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何の気なしに撮影したのですが、家に戻ってから、さて何だろうと悩みました。合っているかどうかは分かりませんが、シマキッカイソギンチャクではないかなと思っています。もう少しちゃんと調べてくればよかったのですが。

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岩の間にはこんなウニがいっぱいです。誰も取らないのでしょうね。これはホンナガウニというウニのようです。

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こちらはガンガゼでしょうか。磯にいたのは、ほとんどがホンナガウニで、ガンガゼはこの2つだけでした。

続きはまた次回に。乞うご期待。

奄美の花の続きです。いろいろな花が咲いていましたが、まず定番のハイビスカスです。

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ホテルの前の道路はハイビスカスロードになっていて、道の両側にハイビスカスがいっぱい植わっています。昨年の5月末に訪れたときは、この花に次々とアゲハチョウの仲間が訪れていました。

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マメ科のデイゴです。沖縄県の県花になっています。

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海岸沿いはこのアダンがいっぱいでした。実はパイナップルに似ていますが、繊維質で食べられないとのことです。

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マメ科のギンネムです。沖縄には人為的に導入された種ですが、繁殖力が強いために、休耕地が次々にギンネムに覆われています。世界の侵略的外来種ワースト100の一つに数えられている植物です。でも、可愛い花が咲きます。

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海岸には大きなハマウドが何株も生えていました。これにはセセリチョウや甲虫が集まってきていました。

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キク科のキダチハマグルマです。九州南部から琉球にかけて分布しています。

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これはサクラソウ科のハマボッスです。全国の海岸に生えています。

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アカバナ科のユウゲショウです。熱帯アメリカ原産の帰化植物です。

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本州でもお馴染みのナワシロイチゴです。

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最後のこの花は名前が分かりませんでした。

奄美にはまだまだいろいろな花が咲いていたのですが、とりあえずここまでにします。

先週3日間、奄美大島龍郷町の倉崎海岸にあるホテルに滞在しました。ホテルの周りは花で溢れていました。その時に見た花を少し紹介します。

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この可愛らしい花はルリハコベというヨーロッパ原産の帰化植物です。沖縄では普通に分布しているようです。ハコベという名がついていますが、ナデシコ科ではなく、サクラソウ科の花です。道端のあちこちに咲いていました。花びらと花びらの間に先の尖った萼が配置され、幾何学的な美しさがあります。

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これはルリアザミというブラジル原産の帰化植物です。九州南部から沖縄に分布しています、ホテルの近くで一株だけ見つけました。

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同じ青紫色の花ですが、途中に花がつく面白い花です。南アメリカ原産の帰化植物で、チリメンナガボソウといいます。やはり沖縄に分布しています。

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海岸の草地に群生していました。ハナガサと名のつく帰化植物は多いのですが、その中のヤナギハナガサだと思います。南アメリカ原産でほぼ日本全土に分布しています。

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海岸沿いにたくさん咲いていました。帰化植物の朝顔の種類も多いのですが、おそらくノアサガオという東南アジアからオーストラリアに分布している朝顔だと思います。奄美はこの朝顔でいっぱいでした。

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同じ朝顔でも、こちらの花は葉が細かく分裂しています。タイワンアサガオというアジアからアフリカにかけて分布する帰化植物です。

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この花も海岸にいっぱい咲いていました。ハツカダイコンが野生化したハマダイコンだと思われます。

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道沿いにはこの白い花がいっぱいでした。これも似た種があるのですが、ハイアワユキセンダングサだと思われます。本州でみるセンダングサは花びらがほとんどないものが多いのですが、こちらのセンダングサにはこんなに綺麗な花弁がついています。この花に沢山のチョウやハチ、アブが集まってきます。

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もう一つ気がついたのは、ユリの花がいっぱい咲いていることでした。本州でも夏になるとユリがたくさん咲きますが、あれはタカサゴユリという種類です。こちらはテッポウユリの方だと思います。海岸はこのユリの花でいっぱいでした。

まだまだたくさんの花が咲いていましたが、今日は紫や青、白の花を中心にとりあえずここまでです。

先週、奄美大島龍郷町に3日間滞在したときに撮影したチョウ、ガ、甲虫を紹介してきましたが、今回は昆虫の最終編で、バッタとその他の虫の紹介です(クモも入ります)。甲虫と比べて、ちょっと地味な種類が多かったのですが、見て下さい。

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龍郷町にある半島の先端に倉崎海岸があるのですが、その海岸べりを歩くと、近くの草むらからバタバタという音をたてて、大きなバッタが次々と飛び立ちます。また、草むらに入ってしまうので、なかなか正体が分からなかったのですが、あるとき、数匹が一斉に飛び立ち、その内2匹が平地に着地しました。これはチャンスだと思って撮影したのが上の写真です。

よく見るツチイナゴと似ていますが、遥かにたくましさがあります。図鑑で調べると、タイワンツチイナゴという日本最大のバッタでした。とから列島以南の南西諸島に生息するそうです。トノサマバッタより大きなバッタがいるなんて、ちょっとびっくりですね。

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バッタの幼虫2種です。名前は分かりません。

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道を歩いていてスズメバチがいるので、何の気なしに写したものです。後で調べると、奄美にはオオスズメバチがいないそうです。これは、コガタスズメバチみたいです。コタガスズメバチにも3亜種があるのですが、生息地から判断して沖縄亜種かもしれません。奄美産は頭部が赤みを帯びているそうです。

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ホテルのガラス窓に止まっていた小さな虫ですが、フラッシュをたいたら、背景が暗くなり、こんな感じになってしまいました。ハチだかハエだか分かりませんが、翅の付け根の黄色が奇妙に思えました。(アマミコバネジョウカイというジョウカイボン科の甲虫でした)

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これはハエですが、名前は分かりませんでした。

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これはハナアブかその仲間でしょうね。

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奇妙な形をしていたので撮影してみました。おそらく、イシアブの仲間ではないかと思います。

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アリに似ていますが、クモの仲間です。アリグモといいます。アリグモも4種いるのですが、これはその中のヤガタアリグモに似ています。頭の先にある黒い大きなものは大顎で、これがあるのは♂の方です。

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これはササグモだと思います。私の住む北摂で見るササグモと同じ種類かなという感じです。

今回の奄美旅行は天気に恵まれていたのですが、4月中旬で虫を見るにはちょっと時期が早かったみたいです。それでも、チョウや蛾、甲虫、バッタなど多彩な虫が見られて、非常に満足でした。次回は奄美の草花を紹介します。

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