里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年10月

3日前の部屋の模様替えで痛めた腰が少し痛かったのですが、暖かかったので、午前中、近くの川の土手まで行ってみました。土手ではセイタカアワダチソウの花が終わりに近づき、虫たちは代わりにセンダングサの花に集まっていました。

数少ないシロバナセンダングサには、チョウやハチ、それに、アブがたくさん集まっていました。

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大きな方ではツマグロヒョウモンです。小さなセンダングサの花に辛うじて止まっています。

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ヒメアカタテハも来ていました。

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モンキチョウもいます。

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それにモンシロチョウ。

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イチモンジセセリもたくさんいました。長い口吻をもっていますね。

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こちらはチャバネセセリ。

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ハチもきています。この小さなハチはアカガネコハナバチというようです。目の形が面白いですね。

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これはいつものキゴシハナブ。

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それにクロヒラタアブ。

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これはツマグロキンバエ。

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キチョウはなぜかコセンダングサの方に集まっていました。

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こちらにはベニシジミもいます。どうやら、シロバナセンダングサ派とコセンダングサ派の二派に分かれているようです。

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トンボは数が少なくなりました。あれほどいっぱいいたハグロトンボもこの日はわずか一匹だけ。赤トンボもアキアカネが2-3匹程度。

センダングサが終わると、いよいよ土手には花がなくなってしまいます。家に帰ってから空を見上げると、

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オオタカが旋回していました。

前日に引き続いて、家の周りの散策です。秋も深まり、ちょっと見ただけでは、ほとんど何もいない感じなのですが、黄色い花を咲かせたセイタカアワダチソウに行ってみると、そこは、ハチとアブの天下でした。その中にちょっと変わった虫がいました。

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ちょっと見にはハチそのものですが、よくよく見ると、何か変です。尻尾の先が変だし、翅にも模様がついています。初め、何というハチだろうと思って見ていたのですが、よくよく考えると、これはハチに擬態した蛾で、スカシバガの仲間です。家に戻ってから図鑑を調べてみると、コスカシバという蛾であることが分かりました。それにしても、ハチとアブに紛れていると、まったく蛾だとは気が付きませんでした。

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セイタカアワダチソウにはいろいろなハチやアブが来ます。しばらく観察してみました。これは、オオハナアブです。複眼の模様が面白いですね。

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これはハナアブだと思います。

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それから、この間から登場しているキゴシハナアブです。

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なかなかじっとしてくれないので、写真がたいへんだったのですが、これはヤスジハリバエというヤドリバエ科のハエです。(追記:セスジハリバエ Tachina nuptaの間違いでした。でも、「日本産昆虫目録 第8巻」によると、この種はTachina micadoという和名なしの種のシノニムになっていました)

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これはオオハラナガツチバチのメスの方ですね。

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ニホンミツバチでしょうか。

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近くにはこんなハチもいました。これはチビドロバチかなと思います。

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カラムシには大きなフクラスズメの幼虫がいました。必死に葉を食べています。

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カマキリもいました。オオカマキリとチョウセンカマキリとがあって、鎌の間の色で見分けると本には書いてあったので、この日はうんと近づいて撮影してみました。すると案の定、体を持ち上げてきて鎌の間の色を見ることができました。これは黄色なので、オオカマキリの方でしょうか。

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もう一匹のカマキリは這いつくばって、近づいても体を持ち上げてくれませんでした。

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川に行ってみると、コサギとカワウが止まっていました。白と黒の対比が面白いなと思って撮りました。

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そのコサギ、少し離れたところでしきりに魚を探しています。捕まえた瞬間を撮ろうと思って、だいぶ粘っていたのですが、なかなか捕まえません。とうとう諦めて帰りました。

久しぶりに家の近くを歩いてみました。この日のコースは、橋を渡って山に向かう道にしました。この道は、以前、スズメバチが巣を作っていた道で、巣のその後の様子を見るのも目的の一つでした。

川では相変わらず、カワセミやイソシギがいました。

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カワセミはちょっと飛んでは、石に止まったり、草に捕まったり、別にダイビングをするわけでもなく、ちょこちょこ飛び回っていました。

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イソシギは水辺にいたのですが、カメラを向けたら飛んで行ってしまいました。

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山に向かう道はキチョウであふれていました。一つの草に3-4匹がいて、飛んだり止まったりを繰り返しています。

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ツマグロヒョウモンもいました。

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枯れ草の上には変わったクモがいました。眉が白いので、マミジロハエトリというようです。

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こちらはネコハエトリ。

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こんな色のクモは見たことがありませんでした。クモの図鑑で調べてみると、コガタコガネグモというクモに似ています。

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トンボではオオアオイトトンボがあちこちで見られました。

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アカトンボはもう少なくなってきたのか、このマユタテアカネだけでした。

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スズメバチの巣のところまでいくと、相変わらず大きな巣ができています。道のすぐ脇なので、道にもハチがうろうろしています。ちょっと怖いので、ここで引き返すことにしました。

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帰り道に見たセイタカアワダチソウはアブの天下でした。これはオオハナアブです。

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キゴシハナアブ。

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それに、ホソヒラタアブです。

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このアブの名前は分からなかったのですが、ネットで調べると、クロヒラタアブというアブに似ています。

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セイタカアワダチソウにはハチも来ていました。これは、オオハラナガツチバチだと思います。

里山はもうすっかり秋です。落ち葉が落ちるときに、チョウかと間違えることがしばしばでした。なんだか寂しさが漂いますが、ハチやアブはまだ最盛期のような感じでした。

日中でも気温は18度。急に寒くなってきて、身体がついていけません。それでも晴れていたので、いつもの川の土手と畑の中の道を歩いてみました。1時間半、7000歩ほどの散策です。

あれほど虫であふれていた土手も畑もすっかり寂しくなって、この日は鳥が目立ちました。

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畑にホオジロかなと思って近づくと、すぐに畑の間に隠れてしまいました。静かに近寄って写真を撮ってみると、胸の部分が赤くないのでカシラダカの方でした。今シーズン初めてです。

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土手を歩いていると、畑の周りにめぐらされた高圧の電線の支柱に鳥が止まりました。とりあえず撮ってみると、ノビタキでした。ノビタキは、昨年も今頃畑に来ていました。

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木の間でチリチリとうるさく鳴いている鳥がいるなと思って撮影してみるとモズでした。モズはこんな鳴き方もするんだなと思いました。

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川にいたダイサギです。陽の光で輪郭が光って綺麗かなと思って撮ったのですが、背景がいまいちでした。

鳥以外では赤トンボの姿が目に付きました。一時期、ウスバキトンボがいっぱい飛んでいたのですが、それがいなくなり、赤トンボが飛び回っています。

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種類を調べてみると、だいたいはアキアカネでした。

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その中にマユタテアカネも混じっていました。

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ミヤマアカネは、アキアカネがたくさんいる場所とはちょっと離れた場所にいました。この真っ赤な方はオスです。

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ちょっと目立たない方がメス。

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寒いからか、蝶はこんな風に翅を広げてじっとしている個体が目立ちました。これはヒメアカタテハです。

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これはツマグロヒョウモンです。

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そして、これはヤマトシジミです。

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ヒメヒラタアブの仲間だと思うのですが、拡大すると模様が綺麗なので、つい写してしまいます。

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そして、変わった色の毛虫がいました。調べてみると、ヒメエグリバという蛾の幼虫でした。クスノキの幹にいたのですが、食草はアオツヅラフジだそうです。今頃いる幼虫はこのまま越冬するようです。

カワセミが2羽いた川にもう一度その様子を見に行きました。前日、はぐれ猿が家の近くで栗の実を食べていたのですが、昨日は道路わきを動き回っていました。

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私が近づくとさっと道路を渡って、道路わきの木に登り始めました。そのうち、あちこちの木が大きく揺さぶられ始めました。木の実でも落としているのでしょうか。顔を見るとまだ子供のようです。親からはぐれてしまったのでしょうか。

川に着くと、この日はカワセミは見られませんでした。代わりに、2羽のイソシギが追っかけっこをしていました。川の上流や下流に向かって飛んだり、近くの砂地や小さいえん堤に降りたりして、1羽がもう1羽をずっと追いかけ回しています。

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メスとオスなのか、それとも、若鳥がはしゃいでいるのか分かりませんが、とにかく、じっとしてくれないので、写真がなかなか撮れません。

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一瞬、動きが止まったときに撮った写真が上の写真です。ひとしきり、追っかけっこをした後は、川の中の石の上に2羽仲良く止まっていました。

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他の鳥たちはわれ関せずでじっとしています。

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コサギとイソヒヨドリです。

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虫でも取っているのか、キセキレイだけは舞いあがっては降り、舞いあがっては降りを繰り返していました。朝9時ごろの川の様子です。

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