里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年09月

大阪の鶴見緑地に時々鳥を見に行きます。先週、探鳥会があって、渡りの鳥がいろいろ見られたという報告があったので、ちょっと行ってみました。結果は・・・。プロとアマの違いなのでしょうか、ほとんど鳥は見ることができませんでした。代わりにトンボがいっぱいいたので、トンボばかり写してしてしまいました。

今日のコースは、第2駐車場に車を止め、大池に行き、いきいき地球館、風車、パークゴルフ場の横を通り、池を一周して、咲くやこの花館に戻ってくるコースです。

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大池にはカルガモ、ヒドリガモ、アオサギ、カワウなどがいたほかは、いたって静かでした。

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餌を撒いている人の近くで眺めていると、亀がたくさん出てきました。皆、ミシシッピアカミミガメです。最近見る亀はこればかりです。

鳥は少なかったのですが、代わりにトンボが結構いました。大池の手前の庭園風のところには、翅の先の黒い赤とんぼがいました。

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胸の模様からリスアカネのようです。

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オオシオカラトンボもいました。

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大池では大型のトンボが周回していました。まったく止まってくれないので、飛んでいるところを撮ろうとだいぶ粘ったのですが、これが一番うまく撮れたくらいでした。正面から撮った写真から、オオヤマトンボのようです。

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池を離れて門を過ぎると小さな池があり、この周りにもトンボがいました。これはショウジョウトンボです。

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ここにも翅の先の黒い赤とんぼがいました。やはりリスアカネのようです。

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これはヒメアカタテハです。

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フヨウの葉に毛虫がいっぱいいました。フタトガリコヤガという蛾の幼虫のようです。

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パークゴルフ場の近くでガサッと音がしたので、トカゲかなと思ったのですが、カナヘビの方でした。

咲くやこの花館の前の池ではギンヤンマが飛び回り、赤とんぼが産卵していました。

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これはアキアカネのようです。

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ここにはイトトンボもいました。アオモンイトトンボです。

後は、咲くやこの花館の中の虫です。

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サイカクというサボテンのような植物の赤い花にキンバエが何匹も来ていました。皆、じっとして動きません。何か強烈に臭うのかなと思って嗅いでみたのですが、匂いは分かりませんでした。

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これはヤマトシジミです。

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温室から外に出ると、マダラバッタがいました。

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そして、イチモンジセセリが産卵していました。

歩いていてもすっかり秋の雰囲気になってしまいました。

こんな時にはいつも、花にやってくる蜂や蝶の撮影をしてしまいます。

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ヒガンバナにはアゲハが来ていました。一つ一つの花に止まり、結構丁寧に蜜を吸っていきます。

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キバナコスモスにはクロアゲハがいました。

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コスモスの花にはヒメアカタテハがいます。一つの花でじっくりと蜜を吸っている様子です。

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キバナコスモスには触角の長いオオハラナガツチバチがいました。

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アキノノゲシに来ていた小さな蜂です。体のわりに目が大きいですね。名前までは分かりませんでした。

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休耕田に咲いていた清楚な花です。ツユクサ科のイボクサというようです。

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これも同じ場所に咲いていました。アカバナ科のユウゲショウです。

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アレチヌスビトハギの花も拡大するとなかなか綺麗です。

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この花はシソ科のヒメジソかなと思っています。花は小さいですが、全体はかなり大きな植物です。

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これはコミカンソウの実です。面白い感じですね。コミカンソウはトウダイグサ科かなと思っていたのですが、Wikipediaを見ると、最近はコミカンソウ科に入れられているようです。

その他の虫達です。

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これはトウダイグサ科のエノキグサですが、葉は何かの虫に食べられたのかぼろぼろです。そこに、ブチヒゲカメムシの5齢幼虫がいました。

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これはホオズキカメムシです。

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トックリバチは何かの毛虫を捕まえていました。小さな模様があるので名前が分かるかなと思って、毛虫の名前も調べてみたのですが、分かりませんでした。

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このアブも名前が分かりません。(追記:スキバツリアブのようです)

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これはマダラバッタかなと思うのですが、どうでしょう。

気温は28度、歩いていてちょうどよい暖かさです。

里山はすっかり秋らしくなってきました。そんななか、川沿いの土手を少し歩いてみました。路々、キバナコスモスが満開です。その花を求めてたくさんの蜂がやってきていました。

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ハラアカヤドリハキリバチがいました。2日前にも一匹だけ見たので、以前見た個体かもしれません。

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ミツバチもいました。これはセイヨウミツバチの方ですね。

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中には黒っぽいものもいます。これはニホンミツバチでしょうか(追記:ニホンミツバチではないようです)。数にしたら、8:2くらいの感じで、セイヨウの方が優勢でした。

蝶もたくさんいました。

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黒っぽい蝶が飛んだので、何だろうと追いかけてみると、メスグロヒョウモンでした。こちらの姿が見えるくらいに近づくとすぐに飛び立ってしまうので、草の間からそっと撮影してみました。

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ウラギンシジミが寄り添うようにしているのですが、実は、1匹止まっているところにオスがやってきて、近寄っているところです。もともと止まっていたのはメスでしょうが、それに応じることなくじっとしていました。やがて、2匹とも飛んでいってしまいました。

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カラムシの葉にキアゲハが止まってじっとしていました。後翅がだいぶ破れているのは、鳥に捕まったためでしょうか。

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これはコチャバネセセリです。やはりじっとしています。気温は26度ほどあったのですが、蝶は活発に飛び回るという感じではありませんでした。

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これはイチモンジセセリです。これもじっとしています。

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土手を歩いていると、突然、ミヤマアカネが2匹、地面に着地しました。交尾でもするのかなと思ったのですが、両方共じっとしています。やがて、真っ赤に染まったオスはしっぽを上げ始めました。メスは相変わらずじっとしていました。しばらく見ていたのですが、変化がないので、諦めて先に進みました。

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翅の先が黒いのですが、これはマユタテアカネだと思います。ときどきこんな個体を見ます。

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オニヤンマが小さな溝に沿って行ったり来たりしていました。やがて、本当に突然に、ふいっと近くの枯れ草に止まりました。しばらくと見ていると、また、突然に飛び始め、同じように行ったり来たりした後、また、ふぃっと同じ草に止まりました。どうやらお気に入りの場所があるみたいです。飛んでいるところを撮影しようと頑張ったのですが、全滅でした。

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用水路の脇に小さな実がたくさん出来ていました。スズメウリの実です。

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こちらは花の方です。

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こちらは越冬するバッタ、ツチイナゴです。

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草の穂に止まっているのはホソハリカメムシの5齢幼虫です。写真を撮ろうとするとすぐに裏側に移動するので、穂を手で少しねじって撮りました。

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歩道を歩いていたのもカメムシの幼虫です。おそらく、ヒメホシカメムシ5齢幼虫だと思うのですが、オオホシカメムシとの区別がよく分かりません。

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最後に、木の陰から、「そろそろ僕達、鳥の季節ですよ」とでも言うように、イソヒヨドリが見ていました。

里山はすっかり秋の気配です。この日も家の近くの川の土手と畑を歩いてみました。

土手はきれいに草刈りされていて、これまであった「ヤブガラシ」レストランも「ママコノシリヌグイ」レストランも閉業していました。

代わりにキバナコスモスが虫達の大人気になっていました。

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これはハラアカヤドリハキリバチという名前のハチのようです。私の図鑑にはハラアカハキリヤドリとなっていましたが、名前が変わったようです。ネットで調べてみると、オオハキリバチの巣の花粉団子に産み付けられた卵を食べて、代わりに自分の卵を産んで育てるという習性をもっているそうです。こういう寄生を労働寄生と呼ぶそうです。Wikipediaによれば、「宿主の労働を搾取する形の行動を取る」ものを労働寄生というようです。

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これはヒメハラナガツチバチだと思います。

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ミツバチも多数来ていました。これはセイヨウミツバチの方でしょうね。

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土手に沿った用水路沿いにはヒガンバナが満開になっていました。

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そのヒガンバナにはキアゲハやアゲハが来ていました。この写真はキアゲハの方です。ヒガンバナくらいの大きさの花だと、アゲハクラスの大きな蝶でないと蜜が吸えないのでしょうね。

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小さなニラの花にはルリシジミが来ていました。

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ニラの花にはコアオハナムグリもたくさん来ていました。

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キクイモの花にはツマグロヒョウモンがいました。

土手を歩いているといろいろなものに出会えます。

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はじめは気が付かなかったのですが、ふと前を見ると、シマヘビがじっとこちらを睨んでいました。もっと近づくと、諦めたのか用水路の方に移動していきました。

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これはまだ幼虫なのでしょうね。産卵管の形などからツユムシの幼虫かなと思いました。

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歩いていると、金色の綿のようなものがふわふわ飛んでいます。止まったところを見たら、こんな虫でした。これは、シラホシトリバという蛾の仲間です。翅が割れて鳥の羽のようになっているので、「鳥羽」という名前になっています。

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用水路沿いのメヤブマオの葉はぼろぼろになっていました。よく見ると、こんな毛虫がついています。家に戻ってから調べてみると、キシタアツバかクロキシタアツバという蛾の幼虫のようです。

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これはその蛹です。

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真っ赤になったミヤマアカネを何匹か見ました。これから赤とんぼがどんどん増えていくことでしょう。

深山は大阪と京都の県境にある標高790.5mの山です。台風18号が通り過ぎた後、あまりにいい天気が続いているので、思い切って行ってみました。この日は、るり渓温泉の駐車場に車を置き、そこから歩いて深山に登り、林道を降りてるり渓温泉に戻り、昼食を食べたあと、今度はるり渓を歩き、再び、るり渓温泉に戻って入浴して帰るというコースです。

カメラを2台も持って登るので大変かなと思ったのですが、きつかったら途中で引き返そうと思っているうちに頂上に着いてしまいました。駐車場から1時間ほどの行程でした。はじめ、ゴルフ場の横の暗い林をひたすら登ると、視界が一気に開け、後は尾根を登ったり下ったりを繰り返します。

登山道の入口まで車道を歩いていると、金網にトンボがいました。

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ネキトンボです。止まるとすぐに飛び、また、止まるというのを繰り返して、なかなかじっとしてくれないので、お気に入りの場所でしばらく待っていると、そのうち、私の帽子に止まってしまいました。追い払うとすぐにまた止まるので、なかなか撮影できません。

山道を登り、視界が開け、小さな山の頂に着くと決まっているのが、次の2匹でした。

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ツマグロヒョウモンとキアゲハです。このようにちょっと止まっては、再び2匹とも飛び上がり、競い合うように互いを追いやってはまた止まるという光景をあちこちで展開していました。

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視界が開けた頃から赤とんぼがたくさん見え始めました。アキアカネです。アキアカネはまだ山の上にいるのですね。

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よく見ると黄色いトンボも止まっていました。キトンボです。キトンボは昨年、京都府立植物園で見たのがはじめてだったので、ちょっと嬉しくなりました。

頂上には観測所と神社があるのですが、そこにはアキアカネがたくさんいて、また、オニヤンマやアゲハの仲間が飛び回っていました。どれもなかなか止まってくれないので、諦めて林道を降りることにしました。

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頂上付近の林道で何箇所か咲いている花がありました。家に戻ってから調べてみると、マツカゼソウというミカン科の花のようです。

林道ではヒョウモン類が飛び回っていました。

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ミドリヒョウモンとメスグロヒョウモンだと思います。どれも、羽がぼろぼろで、吸蜜をしたり、木の葉に止まったりと忙しく動き回っていました。

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ちょっと変わったバッタだなと思って撮影したのがこれです。これも家で調べてみると、ヒナバッタらしいです。

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これはジガバチです。

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暗い林の中ではイトトンボが飛んでいました。ホソミイトトンボのようです。まだ、若い個体なのかもしれません。

林道を降り、車道に着くと、蛇がいるのに気が付きました。

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死んでいるか、じっとして動きません。変わった模様だなと思って撮影したのですが、家で調べてみると、シマヘビの幼蛇のようです。蛇は、登る途中でも、ヤマカガシが登山道を横切りました。

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道端ではヒガンバナが咲いていました。

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るり渓は、写真のような岩の間を水が流れていく小さな川の脇に遊歩道が作られ、それが延々と2キロほど続いていました。途中、人には全く会わず、暗いところをただひたすら歩いていきました。鳥はキセキレイ、虫はヤンマの姿を一匹を見た程度でした。

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暗くて高いところに止まっていたので、かろうじて撮影できた感じです。ミルンヤンマかなと思っています。

帰りにるり渓温泉で汗を流してきました。山登りの帰りに温泉に入れるのはいいですね~。

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