里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年07月

相変わらず、暑い中、家の近くの里山を散策しています。この日は山道に行く途中のところまで行ってみました。

初めにえん堤の上に行ってみたのですが、上にあるクヌギには、前日と同様、ゴマダラチョウ、ヒメスズメバチ、カナブンが来ているだけでした。それで、えん堤から降りて、家の近くにあるエノキのところに行ってみました。

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初め何もいなかったのですが、しばらく見ていると、一匹のヤマトタマムシが飛んできて葉っぱの隅につかまりました。葉っぱの上を動き回って、写真のような態勢になってから全く動きません。オスがやってくるのかなと思ってじっと待っていたのですが、やってきません。諦めて先に進みました。

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橋を渡り、林の入口のいつものお気に入りの場所に行ってみました。クズの葉っぱに幾何学模様の面白い食痕があります。その近くに黒い点のような虫が見えました。よく見るとあちこちにいます。拡大して見ると、チビタマムシでした。クズを食べているので、おそらくクズノチビタマムシでしょう。同じタマムシでも大きさがずいぶん違います。

この小さな林ではいろいろな虫を見ることができます。

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チュウレンジバチかハバチの仲間だと思うのですが、ぴったりとくるハチが見つかりませんでした。

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この奇妙な形の虫は、ホオズキカメムシの4齢幼虫です。

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ちょっと陽が当たるところには、マドガという蛾の仲間が止まっていました。

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トンボもいました。前日も見たミヤマアカネです。

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これはナツアカネの未成熟な個体です。これまで、夏にナツアカネを見たことがなかったので、珍しいなと思いました。ネットで調べると、アキアカネは高い山で夏を過ごすが、ナツアカネは平地で過ごすとありました。

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林を抜けて歩いて行くと民家がある場所に出てきます。そこにある田んぼにウスバキトンボが止まっていました。ミヤマアカネやナツアカネは赤トンボですが、同じ色をしていてもウスバキトンボは黄トンボです。

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ため池にはチョウトンボが飛んでいました。飛んでいるところはなかなか撮影できないので、しばらく見ていると、すぐ近くに止まってくれました。風が吹くと、翅を動かして巧みにバランスを取っています。

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これはフキバッタの仲間です。図鑑を見るとオスは区別の仕方が出ているのですが、メスはどうもよく分かりません。ヤマトフキバッタあたりかなと思っています。(追記:フキバッタはよく分からないので、保留にしておきます)

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これはヒメギスというキリギリスの仲間の幼虫です。

帰りにセグロセキレイの幼鳥を見ました。畑に張られたネットの上で動き回っています。

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なぜか、ずっと口を開けたままです。よっぽどお腹が空いているのでしょうか。

暑い中、家の近くを歩いてみました。今日は、先日ウチワヤンマを見たえん堤の上に登り、そこから降りて、橋を渡り、土手沿いに川に沿って歩くコースです。

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えん堤を登る途中の林の中でミヤマアカネを見ました。ミヤマアカネは秋になると畑の脇の草むらでよく見かけますが、7月頃はあまり見ません。こんな林の中にいるのですね。

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昨年、タマムシがいたエノキのところに行ってみました。今年は、そのエノキがすっかりフジで覆われ、ほとんど葉も見えない状態になっていました。タマムシの代わりにオオスカシバが止まっていました。

さらに登って、昨年、オオムラサキが見られたクヌギに行ってみました。

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オオムラサキはいなかった代わりに、ゴマダラチョウがいました。そのほかにも、ヒメスズメバチ(上)、オオスズメバチ(下)、それにカナブンがいました。

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ちょっと暗かったのですが、ゴマダラチョウを撮ってみました。こういう状況だとやはりスズメバチが一番強いですね。カナブンを追い払い、ゴマダラチョウを追い払って、自分だけが樹液を吸おうとしています。しかし、カナブンもゴマダラチョウも負けずに、樹液を吸いにやってきます。

えん堤ではトンボの姿はなく、仕方なく、えん堤から降りてきました。

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途中、ススキの葉にたくさんのエビイロカメムシの幼虫がいました。

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道には何やら奇妙な虫が・・・。家に帰ってから調べてみると、どうやらオオゴキブリの幼虫のようです。オオゴキブリは森林にいるゴキブリなので、家の中には入ってきません。

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河原にはセリの花がいっぱい咲いていました。白い塊が点々として涼しさを感じさせます。

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これはメハジキの花です。

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ヤブカラシの花には、この間、写真を撮り損ねたキボシアシナガバチがいました。今回はばっちりです。

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土手からはずれて用水路に沿って歩いてみました。用水路にはハグロトンボがいっぱいです。この写真のハグロトンボはすぐに連結がはずれ、メスの方は産卵を始めました。

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夜咲いていたカラスウリの花の名残が落ちていました。

この時期、暑いことは暑いですが、川沿いに歩くとそこそこ涼しく、まあまあ観察ができます。川で見たササゴイについてはこちらをご覧下さい。

「ササゴイ発見!」といっても、ほかの地域では普通に見られる鳥かもしれません。でも、私にとってはずっと昔に1羽見ただけの、本当に珍しい鳥です。

いつものように、家の近くにある小川の土手を歩いているときでした。川の中から黒い鳥がパッと飛び上がりました。一瞬、カワウかなと思ったのですが、飛んでいる姿を見ると、小型だし、だいいち脚が黄色です。

なんだろうと思って着地した場所に近づくと、姿が見えるか見えないかという距離で、また、飛び立ちました。

今度は、農業用水を取るために、川に斜めに土嚢を積んであるところに着地しました。

土嚢のところまでは、川沿いには歩けません。仕方なく、畑の中を通って、ずっと遠回りをしてたどり着きました。とにかく、警戒心が強いようです。数十mほどの距離に近づくと、もう逃げてしまいます。幸い、土嚢の手前の土手にはフェンスがあって、そこはクズが生い茂り、こちらの姿を隠すことができます。少しずつ近づいて、フェンスの端までたどり着きました。

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土嚢の上にはササゴイがいました。まだ、幼鳥のようです。ここから、ほとんどほふく前進で、地面を這いながら近づいて行きました。

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土手に生い茂った草の間から撮影してみました。それでも、距離はまだ50mほどあります。ここから先はもう草がないので、見つかったしまうかなと思って、ここで粘ってみました。

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ササゴイの幼鳥は、ときどき伸びをするように伸びたり、くちばしを開けたりするのですが、やはりこちらが気になっているようすです。

しばらくすると、また飛び去ってしまいました。次の場所に移動しようと思って歩いていると、ふと、ポケットに入れておいた双眼鏡がないのに気がつきました。急いで戻ってみると、さっき、地面を這って移動していたところに落ちていました。この日のササゴイとの出会いはこれが最後でした。

日中は暑いので、少し曇ったら外出するようにしています。昨日も、曇っていたので、午前中散歩に出かけたら、途中で陽が射してきて暑かったです。それでも、なんとなく日陰を選んで歩いていると、結構、いろいろな虫を見ることができました。

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歩き始めてすぐに、道端でシオヤアブのメスがコガネムシを捕まえているところに出会いました。帰りにもそのままの格好でいたので、ずっとこの態勢でいたようです。

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近くにゴマダラカミキリもいました。ときどき翅を広げるので、飛び立つのかなと思って待ち構えていたのですが、結局、そのまま歩いて行ってしまいました。

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橋を渡り、人家の近くの林は、いつもの私の撮影場所です。道に座り込んで、視線を「虫の視線」にしているといろいろな虫が見えてきます。これは、ヤガタアリグモというハエトリグモ科のクモです。アリとよく似ていて、ちょっと離れた所から見ると区別がつきません。

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これはアシナガキンバエだと思います。

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この綺麗な虫は、この間も出てきた、ミズアブ科のハキナガミズアブです。

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蛾もいました。オオウンモンクチバのようです。

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チョウも飛んできました。サトキマダラヒカゲです。

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林の中を歩いていくと、マユタテアカネがいました。ほかの赤とんぼは、移動して夏の間は見ることができないのですが、マユタテアカネだけは林の中で夏を過ごすので、ときどき見ることができます。

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林を過ぎるとキリギリスが盛んに鳴いていました。

小さなため池の所にやってきました。池にはシオカラトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、クロスジギンヤンマなどがいて、池の近くをキイトトンボが飛んでいました。

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しばらく池を見ていると、すぐ近くにハラビロトンボが止まりました。

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池はヒシと水草でびっしりと覆われていますが、そこにクロイトトンボが止まりました。

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池の縁の草には見たことがないカメムシがいました。採集してきて調べてみると、ルリクチブトカメムシというようです。

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近くのヤブカラシの花には、クロバネツリアブというアブが来て、盛んに吸蜜していました。

暑い夏は虫が少ないのですが、日陰や池の傍には小さい虫が結構いました。

山道を歩いていると、葉の上を奇妙な虫が動き回っていました。
拡大して見るとイシハラクロチョウバエというチョウバエの仲間でした。

そのチョウバエの華麗な舞いを動画で紹介します。

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チョウバエは、ハエの仲間ですが、翅や体が鱗粉で覆われているので、英語ではmoth flyと呼ばれています。

このイシハラクロチョウバエは葉っぱの上で華麗な舞いを展開します。


ちょっと速すぎるので、1/4速にしてみました。


チョウバエは円弧を描くように踊っていますね。

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