里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年06月

一時に比べると気温はだいぶ下がったのですが、雨が多いので、なんとなく蒸し暑さを感じます。雨が止むと、家の周りをちょこちょこ出歩いているのですが、最近はトンボの姿をよく見るようになりました。

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家を出たところの芝生には、もうネジバナがたくさん咲いています。この花が咲くと、何となく夏を感じます。昔、よく、ネジバナの花は右巻きか左巻きかと言っていたことがありました。でも、両方ともあるのですね。

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フェンスの所にはホタルガが止まっていました。この蛾が飛ぶときには、白い模様が輪のようになるので、その様子を撮ろうとじっと待っていたのですが、なかなか飛びません。諦めて通り過ぎました。

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遠くの梢にトンボが止まったので、望遠で撮影して見ると、なんと大きな蛾を捕まえていました。これはコオニヤンマのようです。

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河原にいたこのトンボも何かくわえています。やはりサナエトンボの仲間です。いつもならヤマサナエと書いていたのですが、最近、この辺りにキイロサナエもいることが分かり、二つの区別が良く分からなくなってしました。

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ヤマサナエかキイロサナエか分からないトンボは、ほかにも何匹かいました。

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田んぼには水が張られ、いつの間に来たのか、もうウスバキトンボがいっぱい飛んでいます。すでに、連結して産卵しているものもいます。このトンボは産卵してから成虫になるまで、わずか1カ月ということで、どんどん増えながら北上します。最後は函館付近まで到着するのですが、冬が越せないので、すべて死滅してしまいます。そして、翌年、また南方から同じようにやってくるのです。

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コシアキトンボも木の脇を頭上高く飛んでいます。なかなか止まらないのですが、やっと止まってくれました。

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ハグロトンボもいました。羽ばたく様子が面白いので、しばらく見ていました。


トンボ以外の昆虫もいました。

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ごつい体ですが、ホソヘリカメムシの幼虫です。

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これはモンシロナガカメムシだと思います。

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光を反射して綺麗に光っています。ムネアカサルハムシだと思います。

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ちょっと変わった模様のクモもいました。クモ図鑑で調べてみると、コガネグモ科のアオオニグモというのに似ています。しばらく、近づいて撮影していたら、

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そのうち、蚊帳の裾をめくって中に入るように、網の中に逆向きに入ってしまいました。

いつも歩いている土手に近づくと、キジの鳴き声がしました。

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すぐ近くにキジがいました。もう一度鳴かないかなとカメラを向けて待ちかまえていたのですが、しばらく土手にいた後、草が生えた河原に降りてしまいました。

昨日、一昨日とちょっと晴れ間が見えたので、近くの川の土手を歩いてみました。土手にはヒメジョオンがいっぱい咲いていて、その花一つ一つに小さな虫がいました。

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数が多かったのは、このヒメナガカメムシです。交尾中のものもたくさんいました。大きさはヒメジョオンの花と比べると分かりますが、結構、小さなカメムシです。カメムシも花の蜜を吸うのでしょうか、口吻を差し込んでいます。

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もっと小さな虫がアザミウマの仲間です。どの花にもこの小さな虫がいます。花粉にまみれながら、しきりに動いていました。花粉の中の汁を吸うそうです。

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大きな虫もいましたが、全体にカメムシの種類が多いようです。これはホオズキカメムシです。この日見たのは1匹だけでした。

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これはブチヒゲカメムシです。2-3匹というところでしょうか。

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これはスカシヒメヘリカメムシだと思います。これも1匹だけでした。やはり何か吸っています。

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この綺麗なカメムシはアオクサカメムシの幼虫だと思います。熱帯性のミナミアオカメムシの幼虫とほとんど区別がつかないのですが、この辺りはアオクサカメムシしか見られていないので、おそらくその幼虫だと思います。

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おそらく探せばいっぱいいたのではないかと思いますが、この日は一匹だけみました。ヒメオオメカメムシです。

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カメムシ以外では、マクガタテントウだと思われる、この小さな虫が結構いました。

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これはドロバチの仲間で、おそらくカバオビドロバチではないかと思います。

帰化植物のヒメジョオンですが、今頃は小さな虫の格好の餌を与えているようです。

用事のついでに、兵庫県川西市北部にある黒川を散策しました。ここは、「にほんの里100選」に選ばれている典型的な里山地域です。あいにくの雨模様で、途中からは本降りとなり、傘をさしての散策になりました。

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山道のあちらこちらにはホタルブクロの花が咲いていました。

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この変わった花はキキョウ科のミゾカクシです。左右対称になった花弁のうち、真ん中の3枚は根元でつながっていて、左右に出た1つずつの花弁は分かれています。

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雨の季節だからでしょう、アマガエルの姿をあちこちで見ました。このカエルはちょっと変わった色をしています。

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モリアオガエルの卵もあちこちで見ることができました。

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チョウではオオチャバネセセリがたくさん見られました。私の住んでいるところでは、ほとんど見ることがありません。

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ツバメシジミも雨の中で綺麗に見えました。

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クリの木にアカシジミが5匹ほど固まって止まっていました。雨宿りなのかもしれません。

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トンボではホソミオツネントンボの水色が大変鮮やかでした。

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これはホソミイトトンボです。雨の中では水色が映えて見えます。

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オオアオイトトンボは羽化したばかりのような姿でした。

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農道を歩いていると、キジがまるで鶏のように慣れた足取りでこちらにやってきました。私は止まったままで撮影していると、

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すぐ近くまでやってきて、右を見たり左を見たりした後、右の方にある、一段高い畑の方に飛び上がって行きました。人をまったく恐れていない様子です。コジュケイも道を横切ったのですが、残念ながら写真は間に合いませんでした。

そのほか、見かけた生物です。

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山道を甲虫が歩いていました。図鑑で調べてみると、ネアカヒシベニボタルという名前のようです。

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交尾しようとするゴマダラカミキリです。

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ヒョウモンエダシャクのようです。

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これは、コウゾハマキモドキという名前の蛾のようです。

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図鑑で調べてみると、このクモはオスクロハエトリというようです。何かに寄生されているようです。

雨の日は生物は少ないのですが、皆、じっとしているので、よく探すといろいろな姿を見ることができます。

先週の猛暑に比べて、今週はちょっと気温が下がってきたので、昨日は家の周辺を歩いてみることにしました。まず、昨年、オオムラサキが見られたクヌギの辺りへ行って、それから、河原に行ってみることにしました。天気は曇りで、歩くにはちょうど良い感じです。

住宅地のはずれにクヌギの木が何本かあるのですが、昨年は、ここでオオムラサキが樹液を吸っているところや、2頭のオオムラサキがツバメを追いかけているところに出会いました。この日もしばらく待っていると、1頭が滑空しながら近くを飛んでいきましたが、残念ながら、止まってはくれませんでした。

代わりに止まっていたのは、

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ヒカゲチョウ1頭だけでした。林の周辺にはたくさんのマイマイガが飛んでいました。なんとか写真を撮りたいなと思ったのですが、うろうろするばかりで全く止まってくれません。マイマイガの飛び方とジャノメチョウ科の飛び方はよく似ていて、初めはまったく区別がつきませんでした。しかし、そのうち、何となくせわしなく飛ぶ方がマイマイガかもということが分かりました。

一昨日の午後は雨だったので、近くには動物の足跡がはっきりとついていました。

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写真のようなひづめの跡がたくさんありました。これはおそらくシカでしょう。

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この足跡はよく分からなかったので、家に帰ってからネットで調べてみると、どうやらタヌキの足跡のようです。この辺りでは、シカもタヌキもよく見かけます。そのほか、イノシシやアライグマ、テン、イタチ、サル(それにもちろん、犬や猫)などもいるという話なので、今度は足跡も観察してみたいと思います。

河原に向かう途中で、大型のトンボが飛んでいるのが見えました。遠くから見ていると、近くの松の枝先に止まりました。

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黒と黄色の綺麗なトンボです。胸の模様を図鑑と比べてみると、サナエトンボの仲間のコオニヤンマのようです。しばらく止まっていたのですが、近くにアゲハチョウがやってくると、それを追いかけて、そのままどこかへ行ってしまいました。

河原は風が強くて、接写による撮影が大変でした。風が止むのをじっと待って、止んだその瞬間にシャッターを押すのですが、つい、イライラして早めに押したのはことごとく失敗でした。

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これはドロバチの仲間ですね。ネットで調べてみると、カバオビドロバチというのに似ています。ヒメジョオンの花についている小さい虫は、この間のアザミウマです。

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これも見たのは初めてだったのですが、マクガタテントウというのではないかと思っています。

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すっきりしたカメムシですが、カスミカメムシの仲間です。図鑑で調べてみると、似た種類もあるのですが、触角の第1節の特徴から、イネホソミドリカスミカメであることが分かりました。いま時分は、ヒメジョオンは虫の宝庫です。しかし、背丈が高いので、風には弱く、撮影は大変です。

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ちょっと離れた所にはコガネムシの仲間がいました。つやつやして大変綺麗です。

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最後はシオヤアブです。何か甲虫を捕まえているようです。おそらく、コアオハナムグリではないかと思います。河原の柳には、コムラサキが1頭飛び回っていたのですが、これも止まってくれなくて、撮影できませんでした。この日は1時間半ほどの散策だったのですが、収穫はこのくらいでした。

大阪の鶴見緑地にある、咲くやこの花館という温室によるついでに、大池に行ってみました。ここは、5月の初めに行ったときに、池の真ん中でアオサギが営巣していて、びっくりしたところです。今にも雨が降りそうだったのですが、ちょっと気になって寄ってみました。

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5月の初めには幼鳥が3羽いたのですが、1羽だけ残っていました。もう成鳥と変わらない姿です。ほかの2羽は、無事に巣立ったのでしょうね。

緑地内を歩いていると、スズメの群れの中に1羽だけ白い個体が混じっていました。

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初めは外来種の鳥かなと思ったのですが、どうやら白いスズメのようです。くちばしが黄色いのでまだ幼鳥でしょう。いわゆるアルビノというのでしょうね。スズメの群れに混じっていても、白いので大変目立ちます。無事に育ってくれるとよいのですが。

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大池の周りのハシボソガラスも奇妙な感じでした。羽の一部が茶色になっています。おまけに、くちばしも奇妙です。

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羽の一部が茶色い個体は他にもいました。全体に大きさが小さい感じがしましたが、これで成鳥なのでしょうね。羽が茶色になるのは、アミノ酸の一種であるチロシンからメラニン色素をつくるときに必要なチロシナーゼという酵素が少ないのが原因と言われていますが、何か、栄養的、あるいは、遺伝的に問題があるのでしょうか。

そのほかの虫の撮影です。

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ウチワヤンマの着地です。大池にいました。

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大池の横で吸水するアオスジアゲハです。

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スイレンの花に止まって産卵するクロイトトンボです。

この日は、午後から、大雨になってしまいました。

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