里山日記

北摂の里山近くに住んでいます。里山をぶらぶら歩きながら撮った虫や鳥、花の写真を載せています。時には旅先で撮った写真も載せます。

2013年04月

連休の日曜日に甲子園浜と香櫨園浜に寄ってみました。天気が良かったことと、シギチの様子を見たかったからです。甲子園浜は甲子園球場の南側、香櫨園浜は夙川の河口付近で御前浜とも呼ばれています。

甲子園浜に着いたのは12時前、この日の干潮は神戸で14:48だったので、シギチを見るにはちょうど良い時間でした。さすがに連休で、甲子園浜には人の姿が多く、すでに引き始めた海岸で遊ぶもの、ウィンドサーフィンをするものなど、思い思いに遊んでいます。その割には鳥見の人は少ない感じでした。

海岸から離れたところに、ユリカモメの群れがいて、すでに黒い顔になっていました。そのほかコアジサシ、セグロカモメ(?)などがいましたが、距離が遠かったので、海岸沿いの土手を歩いて、鳴尾川河口付近まで行ってみました。引き潮で現れた浅瀬には、チュウシャクシギ2、オオソリハシシギ1、ハマシギの群れ、ダイサギ1、アオサギ1、カルガモ2がいました。

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ここも私のコンデジ+テレコンではちょっと苦しい距離です。やがて、カラスが次々とやってきて、シギたちを追い払い始めました。

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そのうち、浅瀬にはシギの姿はまったくなくなり、カラスばかりになってしまいました。しばらく見ていたのですが、チュウシャクシギがやってくると追っ払うといういたちごっこが続きました。

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ハマシギは大群で浅瀬の周りを旋回するのですが、なかなか着陸はしません。お腹が黒く、すっかり夏姿になっています。やがて、そのハマシギもちょっと離れた浅瀬に行ってしまいました。私も諦めて戻る途中、コアジサシが波打ち際でダイビングを繰り返している姿が見えました。

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ミサゴが魚を捕るところも見られましたが、写真はちょっと失敗です。すぐ近くの岸辺を見ると、浅瀬から追われたと思われるシギたちが少し来ていました。思わぬことで近くから写真を撮ることができました。

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チュウシャクシギ、

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ハマシギ、

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それにオオソリハシシギです。

甲子園浜を1時間半ほどで切り上げ、次に香櫨園浜に行ってみました。駐車場が満杯だったので、とりあえず近くの回転寿司で昼食をとり、もう一度行ってみると今度は入れました。

香櫨園浜も人がいっぱいで、バーベキューをする家族、海岸で遊ぶ子供たち、凧上げをする人、キャッチボールをする子供など、ちょっと見ただけでは鳥の姿は見えません。それでも、夙川河口あたりまで行くと、広い浅瀬が現れ、その先端にユリカモメの姿が見えました。

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もうすっかり顔が黒くなったものもいれば、

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まだ冬姿のものも混じっていました。

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河口にはシロチドリも2羽いました。チドリはこの日初めてでした。近づいても逃げようとはしません。

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夙川には震災後に鯉のぼりを掲げるのが年中行事になり、その下で子供たちが楽しそうに魚捕りをしている姿が見えました。

家の横に雑木林があります。そこで、ジェッ、ジェッという声がするので何だろうと思って出てみました。
林の中を見てみるとイカルです。

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枝や葉が邪魔をしてうまく撮影できなかったのですが、何かの花をつまんでいるようです。
全部で5,6羽いました。ときどき、キーコーキーと鳴いています。
そのうち、群れになって飛んでいきました。

今朝も鳴き声がしたので、しばらく見られるかもしれません。

ついでに花も探してみました。

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土手に小さな花が咲いていました。どこかで見たような気がしたのですが、名前が思い出せません。
家に帰ってから調べてみると、ヒメハギでした。可愛いですね。

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林の中にはアキグミの花が咲き始めていました。今年もいっぱい実がなることでしょう。

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これはコバノガマズミだと思うのですが、あちこちで咲いています。

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松はこんな感じになっています。

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向かいの崖には藤が綺麗に咲いていました。


ハエトリグモに引き続いて、河原を歩いた時に見た虫を紹介します。昨日はカメムシをいっぱい見ました。

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まず初めに、ヒメジュウジナガカメムシです。あまり数の多くないカメムシですが、一昨年の秋から昨年の春にかけて河原でかなり多く発生しました。最近は見ないなと思っていたらこの日は1匹だけ見ることができました。

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嫌われ者のマルカメムシですが、拡大して見るとかなり複雑な模様をしています。まるで骨董品の印籠のようですね。

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変わった形のカメムシですが、キバネアシブトマキバサシガメだと思います。昨年も5月初めに見ました。マキバサシガメはサシガメと名前が付いていますが、分類上は異なる種類です。歩き回ってじっとしてくれないのでなかなか写真が撮れません。そのうち、枯れ葉の中にもぐりこんだので、枯れ葉をのけるとびっくり。

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わっ、ヒルだと思って、思わずのけぞったのですが、後で調べてみると、血を吸うヒルとは別の種類だそうです。これはプラナリヤなどと同じ仲間で、扁形動物のコウガイビルの仲間ということです。頭の先の格好が、笄(こうがい)という日本髪を掻き揚げる銀杏型をした道具に似ているところから付けられた名前だそうです。血を吸うヒルはミミズなどと同じ環形動物です。コウガイビルはゆっくりと動いて、ナメクジやカタツムリなどを食べるそうです。

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ハエトリグモを見ていた石垣に現れたカメムシです。似た種類が多いので分かりにくいのですが、これはシラホシカメムシではないかと思います。(追記:小盾版が長く、革質部とほぼ同じ長さなので、マルシラホシカメムシだと思われます)

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ガードレールの支柱に止まっていました。ホソヘリカメムシです。カメラを向けるとすぐに飛び去ってしまいました。

そのほか、カメムシ以外の虫です。

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小さいハムシで、ムナキルリハムシというようです。

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これはクロクモヤガという蛾の幼虫のようです。地面を歩いていました。

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イタドリの葉に止まっているこの毛虫は似た種類が多くて分かりませんでした。

4月になって鳥とはすっかりご無沙汰になってしまいました。虫がたくさん出てくるので、だんだんそちらに目が行ってしまいます。それも小さなものばかりに。

久しぶりに良い天気だったので、近くの河原を歩いてみました。歩いているときにはそれほど気が付かなかったのですが、いつもの石垣の傍でしゃがみ込むと、視線が低くなり、いろいろな生き物が見えてきました。アリはいっぱいいるのですが、意外にハエトリグモが何種類も出てきました。

私はクモが大嫌いなのですが、ハエトリグモは小さいし、なんとなく愛嬌があって、それほどの嫌いというわけではありません。

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まず、初めてに出てきたのは体長わずか3-4mmのシラホシコゲチャハエトリです。接写を使わないと何かいるなという程度しか分かりませんが、拡大すると白い点があり結構綺麗です。これはオスの方で、

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ちょっと地味なメスもそのうち出てきました。

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鮮やかな色をしたカタオカハエトリです。これも体長3mmほどで、オスの方です。ハエトリグモはなかなかじっとしてくれないので、何枚か写真を撮るとそのうち1-2枚がぶれずに撮影できます。

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いつものアリグモもいました。これもハエトリグモの仲間です。やや日蔭にいましたが、数は一番多かったかもしれません。細長い体なので、ヤサアリグモだと思います。これはメスでしょうか。

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アオオビハエトリを探したのですが、なかなか見つからなかったので、諦めて帰る途中、陽のあたる道の石の上で見つけました。今日はすでにアリをくわえていました。どこに行くのかなと見ていたのですが、アリをくわえてままあちこち動き回るだけで、何をしているのかよく分かりません。

道にはこんなハエトリグモもいました。

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マミジロハエトリのメスだと思うのですが、図鑑にはマミクロハエトリのメスとは区別がつきにくいと書かれているので、どちらか良く分かりません。このクモはもう少し大きくて、体長7-8mmです。

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最後にガードレールのポールにいたのですが、ハエトリグモなのかどうかも良く分かりません。ハエトリグモだとすると、眉が白くないので、マミクロハエトリかなぁと思うのですが、図鑑の写真とはだいぶ違っています。どなたかご存知の方はお教えください。

せっかく晴れていたのに、小さな世界ばかり見てしまいました。カメムシもたくさんいたのですが、それは次回にします。

朝方は晴れていたのですが、昼ごろになると今にも降りそうな雲になっていました。それでも、散歩のつもりで近くだけを歩こうと思い、出かけました。小さな川にかかっている橋の上に行くと、白っぽい虫が川から盛んに飛び上がっているのが見えました。あっ、カゲロウだと思って、急いで川のほとりへ行ってみました。

石の上のあちこちにカゲロウが止まっています。

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翅に模様がある大型のカゲロウです。モンカゲロウです。翅が透き通っていないので、亜成虫ですね。

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水の上にもこんな感じでいっぱい浮いています。そして、もがいたと思うと飛び上がります。2、3秒に一匹ずつの割合でどんどん空に舞い上がっていきます。モンカゲロウの仲間は水面に浮かんだまま脱皮します。脱皮する瞬間を撮影しようと探し回ったのですが、みな、川上からすでに脱皮した亜成虫が浮かんでやってくるので、結局、見ることはできませんでした。

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そのほかにも、オオマダラカゲロウらしい個体もたくさんいました。モンカゲロウとほぼ同数でしょうか。これは石などにつかまって脱皮するタイプなので、探してみたのですが、やはり、脱皮しているところは見ることができませんでした。もう少し早く、家を出なければいけなかったようです。

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石の上にはカワゲラの姿もたくさん見かけました。やはり、脱皮したばかりでしょうか。石の上でじっとしています。止まっていたのは、このヤマトフタツメカワゲラでした。

カゲロウが、水面でちょっともがいてから飛び立つ姿は、いつまで見ていても飽きません。でも雨が降りそうなので、残念ながら、先を進みました。

いつもの川の土手にある石垣のところに行ってみました。

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アオオビハエトリがアリを狙っているところでした。いつもは自分の体より大きなアリを狙っているのですが、今日はやけに小さなアリを狙っています。こんな小さなアリでも、アリが近くにやってくると、向きを変えて一目散に逃げ出します。そして、アリが遠ざかろうとするとさっと近くに寄っていきます。これが戦法なのですね。

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そのうち、一匹のアリの触角を捕まえました。口でくわえているようです。アリはもがいてますが、もうどうすることもできません。

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毒液を刺したのか、そのうちアリはおとなしくなってしまいました。

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そのままどんどんアリを持って、アリの群れから離れていきました。曇っていて暗かったので、今日はフラッシュをたいて、超接近して撮影したのですが、そんなことにはお構いなしに狩りをしていました。

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