もう家の周辺でのシダ調べはほとんど尽きたような気がしていたのですが、20年前シダを観察していた頃の観察ノートが出てきました。それを見ると、歩いた場所の地図が書いてあって、見つけたシダの場所も記入され、実に細かく記録されていました。箕面にも何度も出かけ、多い時には1回で52種も見つけています。昔は熱心だったんだとあらためて思いました。

家の周辺でもいろいろな沢や山道を歩いた記録が載っていました。ちょっと遠かったのですが、山道を久しぶりに歩いてみました。昔は藪こぎをしていた場所には細い道ができていて大変歩きやすくなっていました。ただ、この山道への入り口がなかなか見つからなくて、あちらこちらうろうろしました。

山道の入り口に古い神社があるのですが、その辺りからシダがいっぱい。夢中で撮影しました。

イメージ 1

まずはハカタシダです。図鑑に斑入りの写真が出ていたのでよく覚えていたのですが、ここはほとんど斑入りばかりです。実に綺麗です。

イメージ 2

ちょっと拡大してみました。

イメージ 3

ソーラスはやや縁よりではあるのですが、ほぼ中間です。ハカタシダで間違いないでしょう。

イメージ 4

次はちょっと自信がないのですが、イノデモドキかなと思っている種です。「写真でわかるシダ図鑑」によると、イノデ8種の見分け方は「田の字」でできると書いてあります。田の字というは、葉のツヤがあるかないか、葉軸下部の鱗片の幅が広いか狭いかで分けると、4群に分けられるという意味です。それが「田」の字の一つ一つの四角の枠に入ります。上の写真では葉にツヤがありそうです。

イメージ 5

葉軸下部の鱗片も太そうです。よって、「田」の字の4つの四角のうち、左上の群になります。この群にはイノデ、イノデモドキ、オニイノデが入っています。オニイノデの小羽片の基部は軸に流れるとのことなので、葉を拡大してみます。

イメージ 6

特に流れている様子はないので、イノデかイノデモドキということになります。次はソーラスを見ることになります。

イメージ 7

ソーラスは中間よりやや縁よりです。さらに、葉全体の形が肩がなく素直に細くなっています。ソーラスは小羽片の耳側からついています。こんなところからイノデモドキかなと思いました。ちょっと自信がないので、今度もう一度見直してみます。

イメージ 8

次はこの間も見たハシゴシダです。よく似た種でコハシゴシダがあるので、ハシゴシダがあると毎回調べています。この2種の違いは本によってまちまちです。「野草検索図鑑」では、コハシゴシダは最初の上向きの裂片が独立するという点が書いてあります。「写真でわかるシダ図鑑」では、各裂片が丸っこくて、互いに離れる傾向があるとされています。

イメージ 10

イメージ 9

いずれにしても、これはハシゴシダのようです。

イメージ 11

次はジュウモンジシダです。これだけは悩まずに名前が言えるのでよいですね。

イメージ 12

十文字の「十」の部分の拡大です。

イメージ 13

そして、ソーラス。中間やや中肋よりという感じでしょうか。見分けやすいのですが、よく見ると羽片も変わった形をしていますね。

イメージ 14

最後はこのシダです。実は以前にも見たのですが、名前が分からず、そのままにしていました。この日はばっちり分かりました。

イメージ 15

葉を拡大してみました。図鑑と見比べると、ホソバイヌワラビのようですが、図鑑を見ると小羽片の中肋に棘があるというのが書いてありました。現地でいつもこの確認を忘れてしまっています。この日も見るのを忘れていたのですが、写真をよくみると、棘が写っているところがありました。

イメージ 16

右下の小羽片ですが、確かに棘があります。これで間違いないでしょう。

イメージ 17

そしてこれがソーラスです。図鑑によるとソーラスは鈎型、三日月型と書かれているので、拡大してみました。

イメージ 18

確かにそんな風に見えるところもあります。

この日はちょっと気合を入れて探したので、いろいろと見つけることが出来ました。でも、20年前のレベルにはまだまだ程遠いみたいです。